2012年04月13日

手塚治虫マガジン155号 火の鳥 ヤマト編 第1話

火の鳥 ヤマト編 [DVD] / 塩屋浩三, 池田昌子, 岸野一彦, 井上和彦, 屋良有作 (出演); 平田敏夫 (監督)

>手塚治虫マガジン倶楽部
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.soba_project.android.tezuka2

>手塚作品が無料で読める! Androidタブレット向け「手塚治虫マガジン倶楽部」
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1204/10/news075.html

って事で無料ならということで読んでみたが、
これがえらく読みづらい・・・

Googleカレントやパネルフライなど最近の海外の電子書籍アプリはページの相関を把握しながらサクサク送れる横スクロールUIが増え、嘗てipadでマスゴミが電子書籍としてとりあげ騒いだ時期のページがペラペラめくれる動作とかアナログ書籍メタファーの無意味でくだらないものは排除されてきている。

この「手塚治虫マガジン倶楽部」もスクロールUIだが、スキャンしたページをただ並べているだけで、コマを切り出すなどをしていないものなので都度フキダシの中を読む際にはピンチで拡大をしなければならない。
そしてダブルタップでリサイズして次のページへスクロールしようとするのだが・・・動かない!
何度かダブルタップして、リサイズがちゃんとしたことを都度確認してページを送らなければいけないのが非常にわずらわしい。
しかも、スクロール途中で頻繁に固まってしまい、元のページに戻ってしまったり。仕様というよりバグなんじゃねえの?

何より起動して何処に試読コンテンツがあるのか迷う。
無料コンテンツが入っていたメニュー個所は「はじめに」って書かれた所だった。
初回以降の方は「はじめに」じゃないだろうし、Readmeファイルか何かみたいなニュアンスにとれる。
名称のつけ方が変。というか内容を反映してないから駄目。嘘になる。
しかも「はじめに」を起動したら、ちんまりした絵が真中にポツンと出てきただけで何をすべきか全く伝わらない。

横向きにすると見開き表示になってありえないくらいスマホだと小さく表示されるのだが、
設定でロックできるのかな?と思うが設定ボタンを押せども何の反応も無い。バックボタンは反応あるのに。というか、このアプリ設定は何処を押せば呼び出せるの?
・・・今、設定ボタン長押ししたら設定パネルが出た!
でも、その直後、アプリ落ちたけど・・・
設定ボタンを適宜な時間長押ししろって事か・・・うーん。
しかも一覧に戻るってあるから、目次がタッチパネルメニュー化されているのか?とも思ったが、
そんなことはなく表紙に戻されただけ。目次も無反応・・・
これ回線でのロードとか除いてUIについて言えば自炊したPDFと何が違うの?って感じ。

とまあ、いろいろ見ている俺からすると何とも使いにくい電子書籍だった。

アプリレビューに続き、作品のレビュー

「火の鳥 ヤマト編 第1話」

火の鳥≪オリジナル版≫復刻大全集  ヤマト編/宇宙編 [大型本] / 手塚治虫 (著); 復刊ドットコム (刊)

ゆうきまさみが究極超人あーるでCMネタはすぐ風化するぞ(単行本収録で「ほら風化した・・・」)とか書いてたが、

究極超人あ〜る 全巻セット (小学館文庫) [文庫] / ゆうき まさみ (著); 小学館 (刊)

これもそれが痛々しい。川上、長島ってネーミングですらもマスゴミ読売が永劫な訳でもない事が解る。
雑誌や放送番組は読み捨てだのの刹那的コンテンツとして作られてきていたが、単行本化やビデオの普及で再読や検証に晒されるようになる。

その場しのぎのものとして書くのか、その先を意識するのかってのはデジタルで大量のコンテンツがアーカイブ可能な現状だといろいろとマンガの神様とやらの作品が陥ってる現状から考えさせられた。

「ブラック・ジャック ある老婆の思い出」

ブラック・ジャック(3) (手塚治虫文庫全集 BT 60) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 講談社 (刊)

最後のコマが全てで、他はBJの毎度の展開。
でも、それだけに解りやすくて良い話だとも思った。

「ライオンブックス コラープス」

ライオンブックス(1) (手塚治虫文庫全集 BT 28) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 講談社 (刊)

これが

「いまから30年程前、イギリスのホレスコット博士がチグリス川上流の古代遺跡で発見した古文書による物語である。」

「その異常な結末からして この物語が事実か伝説なのかは うたがわしい」


って始まるんだけど、NHK-FMのラジオドラマ化とかまでもされたらしいが、

ゴール人=ガリア人=ケルト人の娘の名前がヘラだの、ゴール人があがめているのがウォーディンだの、あちこちが不自然すぎて「古文書による物語」だの自体が全く信じられる要素ゼロ。
もう少しマシなウソつけと。手塚って世界史だの不勉強だな。

ケルト人―蘇えるヨーロッパ「幻の民」 (「知の再発見」双書) [単行本] / クリスチアーヌ エリュエール (著); Christiane Eluere (原著); 鶴岡 真弓 (監修); 田辺 希久子, 松田 廸子, 湯川 史子 (翻訳); 創元社 (刊)

ホレスコットってググってもこの作品関連の4件しか出てこないので、これ手塚の創作だろうと、やはり同様の指摘をされてる方が居た。

>06.12.23のこと。
http://blog.goo.ne.jp/funky650station/e/9b0265aaaaa6897efd9f7c712c30fd17

その記事はそもそもこないだ手塚治虫の「コラープス」って短編を読んで
それが「ホレスコット博士がチグリス川上流の古代遺跡で発掘した
『コラープス』という古文書」というのを題材にしているらしいのだけど
これがネットで検索してもまぁーったく出ないのですよ。
どうにもこうにも救いようのない話で
例えるならライブアライブでメルトダウンつかった最悪のエンディングみたいな
悲しいより虚しいラストで興味をもったのだけど
ウソ話か?
マッドネス手塚なら考えだせるのか?


一応、日本人のカタカナ表記であることを疑ってみる必要もあるだろうから、
出てくるリディアのニキアスなる将軍でググってみるも、
やはり作品名コラープス関連しか出てこない。

そもそもニキアスって将軍はアテネの将軍で

>kotobank > ニキアスとは
http://kotobank.jp/word/ニキアス

古代アテナイの軍人,政治家。


>wikipedia ペロポネソス戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/ペロポネソス戦争

和平を望むアテナイの将軍ニキアス、同じく和平を望むスパルタ王プレイストアナクス主導の下で翌紀元前421年にアテナイ、ペロポネソス同盟間で和平が成立した(ニキアスの和約)。


>Lysias弁論集 第18弁論 ニキアスの兄弟の財産没収に関して 結語
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/lysias/lys18_0.html

リディアは今のアナトリア半島、トルコのリディア地方。

まー要はフィクション、出鱈目(笑

宮崎駿や浦沢直樹も使う技法だが、ありもしない村や絵本の名前を出しているのに真に受けて本当にヨーロッパに探しに行くオメデタイ人がいるそうで、作家側は「やった!」と思うそうな。

宮崎駿の雑想ノート [大型本] / 宮崎 駿 (著); 大日本絵画 (刊)

なまえのないかいぶつ―MONSTER完全版〈別巻〉 (ビッグコミックススペシャル) [単行本] / エミル シェーベ (著); Emil Sebe (原著); うらさわ なおき (翻訳); 小学館 (刊)

この作品は1971年12月27日号の週刊少年ジャンプ(!)に掲載した作品らしいが
http://www.phoenix.to/71/lion10.html

多分に手塚がレミングをディズニーの『白い荒野』をみてレミングを知って思いついたのではなかろうか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/白い荒野_(映画)
>日本での上映は1960年2月21日


ちなみにレミングが海に集団で飛び込んで溺死するだのもウソ。
白い荒野はドキュメンタリーとされてるがオーシャンズ同様の捏造映画

オーシャンズ コレクターズ・エディション [Blu-ray] / ジャック・ペラン, ランスロ・ペラン (出演); ジャック・ペラン, ジャック・クルーゾー (監督)

>レミング
http://ja.wikipedia.org/wiki/レミング

>この誤解が広まった一因として、1958年のウォルト・ディズニーによるドキュメンタリー映画『白い荒野』(原題『White Wilderness』)が挙げられる。このドキュメンタリーでは、レミングが崖から落ちるシーンや、溺れ死んだ大量のレミングのシーンがあるが、カナダ放送協会のプロデューサー、Brian Valleeの1983年の調査によって捏造であることが明らかになった


>White Wilderness (film)
http://en.wikipedia.org/wiki/White_Wilderness_(film)

ネタバレというか、検証して夢を壊すなみたいなオカルト信者もいるかもしれねえけど、
嘘っぱち盲信して害毒を広められるより、先ずは疑って何が真実か真正面から向き合うほうが大切だろ、って
そういう考えが出来る人はオカルティストなんてフィクション商売には元々釣られないか。

ライオンブックス 1 おもしろブック版 [単行本] / 手塚 治虫 (著); 小学館クリエイティブ (刊)

posted by wolf_howling at 08:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
興味深い記事ですね!購読させてください!
Posted by 世界の謎 at 2012年04月29日 11:14
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