2012年12月27日

TRPG天羅万象、JコミでPDF版を無料配布

天羅万象・零 (ログインテーブルトークRPGシリーズ) [単行本] / 井上 純弌, ファーイーストアミューズメントリサーチ (著); エンターブレイン (刊)
天羅万象・零 (ログインテーブルトークRPGシリーズ) [単行本] / 井上 純弌, ファーイ...

昨日の20時から配布開始、夜中に色々思い出しながら読みふけっちまった。


Jコミ | 天羅万象(初代)

http://www.j-comi.jp/book/comic/44111

神羅万象チョコじゃないよ!(W

神羅万象チョコ 完璧大全 [単行本] / バンダイ, 東海林 力 (著); 小学館 (刊)

最近はすっかり中国嫁の旦那として有名な井上純一だが

中国嫁日記 一 [コミック] / 井上 純一 (著); エンターブレイン (刊)

まー希有馬がフィギュアな人って方はBlog読んでれば多少なりともバレてるだろうけど

超看護婦 ミルキーウェイほたるちゃん! Ver.ピンク (1/6スケール PVC塗装済み完成品) / ビート

「TRPG?なにそれおいしいの?」って層にも名前が知られる事になろうとは全く想像もできなかったよ(W

天羅は零もWARも含めて紙の書籍は(わざわざ書くのが必要な時代なのだな)全てを「買って」持ってる俺なのだが、10インチタブレットにコレが入っていると相当色々と楽だなとは思った
古い書籍なので索引とかも一応ついてたりもするのもあるんだけど(最近の書籍は索引が無かったり、内容もピックアップされてるワード自体が酷くて意味がなかったり)
OCRスキャンされててPDFで画像にされていない文字箇所は割と検索可能なのでこれはいい!
というかTRPGのルールやデータはデジタルベースで検索してプレイを高速化したい。
ただでも時間の掛かる遊びなんだから。

で、今更、15年前の作品のレビューをするとは思わなかったが一応解説。
発売当時にちゃんと金払って買ってる客だから容赦なく書く!(無料でもいつものこと?)

「天羅万象 ビジュアルブック」
カラーイラストを多用し世界観やキャラクターをゲームマスターやプレーヤーが理解しやすく、アーキタイプ間でのドラマシナリオならそれなりに遊べる。これがあればほぼOK!
ルールが書籍内に散在してる感はあるけど、天羅はここから入ることをオススメする。


「天羅万象 システムブック」
世界観補足を詳しくしたというかビジュアルブックの再録内容だらけで、ビジュアルブックあれば買う必要はなかったんじゃね?まあビジュアルブックはかさばるから、発売当時は持ち歩きが多少楽って感じだったもの。


「天羅万象 チャートブック」
アーキタイプのキャラクターシートとルールのサマリ集。
これは印刷可能との事で、ビジュアルブックだので世界観をわかっていれば、
プレーヤー側はこれだけアレばほぼ用事がたりてしまうという。
要はイラスト諸々は再録で、データは抽出したもの。


「天羅万象 ソースブック」
集めるアイテムの個数からして連載回数を考えてなかったという日本の自称ゲームクリエイターや作家のアマチュアぶりがよく伝わるリプレイ掲載と、コピーでの再録イラスト多数!(苦笑
それだけだったら、マジで金返せ状態。

だけど「妖」についてが非常に良かった!
世界観に奥行きを加える上に、アーキタイプ同士のバトルに飽き飽きしていた時期に適宜な敵としてのモンスター提供だった記憶が。

でサプリメントの「吸血姫」は今日配布らしいけど。
まあどんなお話も好みはあるにせよ、多くの人が受け入れられるエンタメとは違う「なんかなー」って感じのお話作品。
コンポーネントもそれ自体がヒントや資料になるわけでもなく、雰囲気が醸し出されるかって言うとそういうものでもなく「絵」と「紙」が配られる感じ。コピー許可されてるけど何に使うの?
プレーヤーに「こんなだね」って本をちょっと見せるような使い方で事足りるし
プレーヤー側も「ふーん。で?」って状態のもの。

クラシックD&Dの名作「ラハシア」位に高品位なものならお金を払う価値は十二分にあるけどね。

Rahasia: For Character Levels 1-3 (Dungeons & Dragons) [ペーパーバック] / Tracy Hickman, Laura Hickman (著); Wizards of the Coast (刊)

というかクラシックD&Dはモジュール提供=世界観説明+モンスターやマジックアイテムの追加資料だった事が非常に素晴らしかった!

仲間と洞窟を探検して、村に宿屋や武器屋の知人ができて、世界を旅して、自分が国家を持ち、兵を率いて戦争をし、他次元を訪れて、神になり戦う!

これをモジュールを逐次こなしていけば出来た!本当になんて素晴らしかったんだ!!!

国産TRPGの殆どって世界観だの強力なNPCだの俺様神様的な事に酔いしれてて客観的に見ると相当キモイ痛々しいものばかりだし、遊ぶ側のプレイアビリティやシナリオ作成の自由度を下げてキャンペーンに矛盾をきたすような事ばっかり後付けで一生懸命。ただ遊んでるだけで、エンタメを意識していない=作品じゃなくただのログでしかないようなリプレイばっかり出すくせに、購入者が転用して活用可能なデータや資料は殆ど出てこない。システムについては誤植と再録だらけ。挙げ句の果てはちゃんと遊び込んでない、作りこみが甘いルールなので改定、焼き直しばかり!

そりゃあ顧客も他にナンボでも楽しいこともあるから苦労させられるんじゃ楽しくないからTRPGから離れて当然だわなーと!自称ゲームクリエイター様がネガキャンし続けたわけだから!

厳しい言い方をしたが、
D&Dを筆頭にした翻訳もの傾向から、

ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版スターター・セット [大型本] / ジェームズ ワイアット, ジュレミイ クロフォード, マイク ミアルス, ビル スラヴィクシェク, ロドニー トンプソン (著); 桂 令夫, 岡田 伸, 北島 靖巳, 楯野 恒雪, 塚田 与志也, 柳田 真坂樹 (翻訳); ホビージャパン (刊)

国産のローズトゥロード(これもJコミで配るって話出てたよね?グインワールドもお願いします!)の後、

ローズ・トゥ・ロード (ログインテーブルトークRPGシリーズ) [大型本] / 門倉 直人 (著); エンターブレイン (刊)

文庫版ソード・ワールドでカジュアル層が増えた後、

ソード・ワールド2.0  ルールブックI 改訂版 (富士見ドラゴンブック) [文庫] / 北沢 慶, グループSNE (著); 輪 くすさが, 真嶋 杏次 (イラスト); 富士見書房 (刊)

所謂、FEAR系の魁となるものが天羅で、これを解析することは、その後の21世紀初頭前後の「売れないカルテット」「冬の時代」をTRPGが何故迎えたのかの良い分析材料になると思う。

エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Edition (ログインTRPGシリーズ) [大型本] / 井上 純弌, F.E.A.R (著); エンターブレイン (刊)

てなわけで、システムについても概要をレビュー。

ルールについてはシンプルな判定手法だが、マスタリング含めて気合と業がやや煩雑。頻繁に数値が変わるプレイも大いに有り得る。そして式神や護法童子の設計やパラメータ管理などもあり、それらの数値管理があるので、Jコミ情報室! さんは下記のツイートをしてるがオンラインセッションはやや難しいと思われる。

https://jp.twitter.com/JComi_PR/status/283913353762578432
>Jコミ情報室は12月31日まで営業しておりますので公開オンラインセッションなどありましたらぜひ見学させてくださいm(_ _)m | 天羅万象(初代) #TenraBansho #jcomi http://www.j-comi.jp/book/comic/44111


アーキタイプに一切変更を加えない形で、ポイント管理はプレーヤーを完全に信用し、ダイス機能のあるボイスチャットのみとかなら可能かも?それの見学をどうやってやるかも難しいと思うけど。
(「ダイス機能」を「大好き脳」って変換してくれるGoogle日本語入力・・・笑いをありがとう)

そしてオフライン側の問題として、
作者の井上自身の大声を唐突にあげるロールスタイルはそっちの界隈では有名だが

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G) [文庫] / 柳田 真坂樹 (著); 井上 純弌 (イラスト); ホビージャパン (刊)

気合を貰うロールにホントに燃えて盛り上がってしまうと、コンベンションでプレーヤーが大騒ぎしたために追い出されるという逸話を持つ「熱血専用」同様の弊害もあると思われる(苦笑

熱血専用! CRY-MAX RPG

プレーヤーが盛り上がり重視で自ら死ぬとかってロールもできる相当クセのあるシステムではあるものの、
判定が容易な事と、キャラクターのロールと世界観についてはビジュアルブック巻末近くの参考書籍と映像リストにあるように、時代劇からSFのマンガ、アニメ、映画諸々のフレーバーが伝わりやすいことで、TRPGを体験したことのない方にダイス判定のある「ごっこ遊び」であることは伝わりやすいシステムだとも思う。
ただ、強いクセがロールプレイ偏重が顕著なので、数値やルール詳細よりもノリ優先な傾向があるため、これも好き嫌いにわかれる大きな要因だと思う。

まあ無料配布はいいことだとは思うが、タダなら遊んでもらえるか、使ってもらえるかというと、そんなことはない。

そもそもFEARと井上は「スタンダードRPGシステム」を配布しており

STANDARD R.P.G. SYSTEM
http://www.fear.co.jp/srs/index.htm

結果論的に上記はスタンダードはおろか、自社製品以外の展開をして普及することはなく
「タダでも要らないものは要らない」という結果が出ている。

世界レベルで最も高価な日本人の「リソース」と「時間」を使わなければ「体験」自体が広がらないというのがTRPGのボトルネックであり、その贅沢こそが大きな魅力だ。

そしてコミュニケーションだから何より人を選ぶ。
素晴らしいGMやPLに会えれば、陳腐なシステムでも楽しいプレイとなり、
どんなに著名で長年遊ばれているシステムでも、出席者がアレだと台無しというのがTRPGの特徴だ。

で、「(株)Jコミの中の人」Blogの紹介記事にて

>TRPG基本ルールブック、『天羅万象』を公開しました (無料PDF版あり)
http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20121226/p1

広告なしはコンテンツ創った側も配布するサーバ提供する側も太っ腹だなとも思ったが、

次のイラストレーターの方は、Jコミ赤松までご連絡下さいませ。

山中官兵衛さま
島村昌享さま
山田雅昭さま


って、音信不通なのかーと。

イラストは著作権共々で買取ってケースが殆どだと思うけど、著作者人格権の配慮?

ともあれ、ホビージャパンが箱だのでだしてた頃のこういう作品もデジタル化、電子書籍化されて無料でPDF配布され、遊べる時代とは感慨深いが、エンターブレインの零とWARは無理なんじゃないかなー?

角川の電子書籍に関する態度は、何にも創造的な事をしてもいない編集者が関わった作品だろうが「著作隣接権」がある事にするだの会長自体がぬかしてるし。ネット権とかわけわかんねえ事まで言ってた。

> 著作権と別の「ネット権」創設を、角川歴彦氏ら参加のフォーラムが提言
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/03/17/18834.html

Googleの引用閲覧にもNOって態度だし。

>角川、全作品をGoogle図書館プロジェクト対象外に
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1212/13/news091.html

ただし、金になるならGoogle様とも仲良くやりますよって両面政策。

一方、同社傘下の出版社は、Googleの電子書籍ストア「Google Play ブックス」には著作者の了解を得てコンテンツを提供している。角川GHDは「今回の成果を踏まえ、引き続き著作者の権利を守りながら、より多くのタイトルをGoogle Play ブックスでも提供できることを期待している」とコメントしている。


角川と小学館と日本書籍出版協会は出版社側の著作隣接権を主張している派閥だから、電子書籍出すにせよ作家は「どの出版社から出すか」って事を契約書と相談した方がいい。

音楽家が自分で作った曲を自分の店で流したら「金はらえ!」って言うカスラック同様に
Kindle DTPで自分で出版して稼いだ収入に対して「著作隣接権の分よこせ!」って言い出す出版社がありそうだって事。

さて。天羅がこれで広がるのか?というのは興味深いが、先ほど述べた参考映像、書籍リストの作品も相当古びた状態なのは否めないから、若い層にイメージが伝わるかどうかは疑問。

七人の侍や椿三十郎みたいな古典に突き抜けてるのは別として

七人の侍 [Blu-ray] / 三船敏郎, 志村喬, 稲葉義男, 宮口精二, 千秋実 (出演); 黒澤明 (監督)

椿三十郎 [Blu-ray] / 三船敏郎, 仲代達矢, 加山雄三, 団令子, 志村喬 (出演); 黒澤明 (脚本); 山本周五郎 (原著); 菊島隆三, 小国英雄 (脚本); 黒澤明 (監督)

ガンダム、ボトムズもまあねと。(この作品の場合、ボトムズのATというかベルゼルガのパイルバンカーで、ガンダムは特にGガンダムのシャイニング・フィンガーだろってツッコミを入れたくなるけど(W)

サンライズメカアクションシリーズ ベルゼルガ WP (ノンスケール 塗装済み完成品) / シーエムズコーポレーション

HGFC 1/144 GF13-017NJ シャイニングガンダム (機動武闘伝Gガンダム) / バンダイ

グッドモーニング アルテア!懐かしすぎる!
アニメ化どうのの前から発売時に買ってた原作も好きだったけど、アニメ版スタッフは超豪華メンバー!

>Good Morningアルテア - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Good_Morning%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A2

無限の住人はこないだ終わったってのもそれはそれでスゴイが、

無限の住人(1) (アフタヌーンKC (90)) [コミック] / 沙村 広明 (著); 講談社 (刊)

バスタードと、あずみと、ベルセルクがまだ続いてるってのが更に!

BASTARD!!-暗黒の破壊神-(27)(ジャンプコミックス) [コミック] / 萩原一至 (著); 集英社 (刊)

AZUMI-あずみ- 13 (ビッグ コミックス) [コミック] / 小山 ゆう (著); 小学館 (刊)

ベルセルク 36 (ジェッツコミックス) [コミック] / 三浦 建太郎 (著); 白泉社 (刊)

ベルセルク以外はgdgdで、とっとと区切りで終わった方が良かったってのは置いとく。

続いてるといえばX-MENだが、天羅零の方ではパロディで、相当やりたい放題になってる。
(が!キャラクターのパラメータ等が殆どなくて名前のネタってだけ、創ってる側の自己満足)

ウルヴァリン:X-MEN ZERO <2枚組特別編>〔初回生産限定:デジタル・コピー付〕  [DVD] / ヒュー・ジャックマン, リーヴ・シュレイバー, リン・コリンズ, ダニー・ヒューストン, ライアン・レイノルズ (出演); ギャヴィン・フッド (監督)

配布されてるPDFの中にもX-MENキャラのパロディが3人ほどいる。ウルバリンは「えー(W 」な状態だけどね。興味のある方は探してみては?

そして、もしや・・・と思ってみてみれば零は公式サイトがまだ残ってた!(W

>天羅万象零公式ウェブサイト
http://www.tenra.net/

掲示板がスパムで荒れ放題。閉じとけばいいのに・・・

一方、テラの方は画像が無くなり、Not Foundだらけともっと酷い状態なのだった。

>TERRA:THE GUNSLINGER
http://www.tenra.net/terra/

粗造乱造してメンテ放置。
自称ゲームクリエイター達やゲーム開発会社のスタイルがこういう所からも良く解るわ。

作家様もエンタメサービス業だって解ってないカンチガイ野郎がホント多すぎる。

アートやパフォーマンスよろしくテメーの好き勝手やるものじゃなくて、需要供給関係で提供している「ビジネス」「労働」「お仕事」だろうが。

オワコンてのはウチワウケ基準のみで突き進んで、ニッチやロングテールの先細りで潰れていく。
お客が喜ばないもの、満足しないものに金を払うわけはなく、
しかも現代では悪い評判はネット上を光速で駆け抜けて広域に拡散する。

で、天羅だけど、先にも書いたが俺は全部買ってるよ。ちょっと好きだったから。

天羅WAR (ログインテーブルトークRPGシリーズ) [単行本] / 井上 純弌, ファーイーストアミューズメントリサーチ (著); エンターブレイン (刊)
天羅WAR (ログインテーブルトークRPGシリーズ) [単行本] / 井上 純弌, ファーイー...

posted by wolf_howling at 16:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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