2013年06月07日

エメラルド カウボーイ

エメラルド・カウボーイ [DVD] / 早田英志 (監督)
エメラルド・カウボーイ [DVD] / 早田英志 (監督)

Gem Shpping TVで映画やってるから何?と思ってぼんやりとながらで観てみたが、

コロンビアでエメラルドの仲買人やってる早田英志って人が総指揮、製作、脚本、監督で自分自身も後半は主演して60近いのに会社の中の殴る蹴るから、ゲリラとの銃撃戦までやってみせてる凄い自画自賛映画だった(W

若い頃は俳優が演じてるんだけど、全然日本人にみえない人を使ってる事に加え、がたいがそこそこのメスチソっぽい人が映画の後半で似ても似つかない小さな爺さんに切り替わるのって無理ありすぎで笑った。

映像としても構図やカット切り替え等も稚拙だけど、ビデオ撮影されてる炭鉱の中とかは逆にそのままの映像だし、演技の酷さは置いておいて、「あー、こいつを悪役としてのマーカーとしてキャスティングしてるのね」とか中学生が撮った映画的な演出はある意味で解り易く伝わり易い。
大根役者で棒読みに近い分、日本やハリウッドのオーバーアクション演技よりはノウハウがない分、逆に自然?(苦笑
(誇張が必要な舞台や声優の演技と、自然さが求められる映画やドラマの芝居って別の技術なので)

勘違いした日本人やフランス人監督のテメーだけ解ってればいいみたいな映像表現やってる連中は商用作品作るプロのやることじゃない。受け入れてもらって金払ってもらってのお代は見ての御帰りが河原乞食だろ。

で、映像としては酷いんだけど、シナリオは虚実の実っぽい方は割と興味深かった。
自分はこんな野蛮な無法地帯とはいくら金を積まれても全く関わりを持ちたくないので、スルーしたらそのまま全く知識としてなかったであろう事も垣間見えた点だけは良かった。

「ゲリラ敗退の映像はコロンビアでは流せない」 って映像表現の問題とかね。

コロンビア内戦―ゲリラと麻薬と殺戮と [単行本] / 伊高 浩昭 (著); 論創社 (刊)

どこまでがマジかは知らないが「パスポートの捺印で国外にいた証拠がある」って言っても警察自体が「こんなの偽造できる」って認めなかったり、証拠文書を偽造して逮捕して「この国ではこの文書だけが真実だ」ってすっげえ外人差別のBAD COP状態で「アメリカから文書取り寄せて国際問題にするぞ」って力で警察を脅さないといけない社会ってなんなの。

南米の警察が麻薬組織とズブズブなのは周知の事実にせよ、この映画で南米やコロンビアの心象は凄く悪くなったであろう。劇中で「私はコロンビア人だ」とか言っても、ネガティブキャンペーンだろこんなの。

それと自伝風でありながら、生まれが本当は埼玉で生まれて熊本で育ってるのに「生まれは東京でロスで育った」って言ってたり、コンプレックスがあることもそういう嘘から良く解る。自分の出世や故郷に愛着がないとかがバレバレ。

2002年の映画でラストは「被弾して現在は意識不明とか」書いてあるのに、そのあとにビデオ撮影で顔だししててボリューム最大に上げても聞き取れないような何語だかわからない謎の言葉でもにょもにょ言ってて、何より映画の宣伝に2005年に自分自身が訪日ってピンピンしてんじゃん。

>エメラルド王が日本人にエール「私の映画で元気を」
http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_01/g2005012915.html

>今の日本は、自殺者や犯罪も増え、女子高生が売春するような国になった


いやいや、戦前からそんなのあるだろ。お前ら世代の凶悪犯罪の数の方が凄すぎるから。
何より日本から逃げ出した団塊世代の分際で日本について知った口きくなと。

>日本航空を受けるが、「当時、教育大はJALの指定校に入っていなくて、腹が立った


だろうね。俺のオジキみたいに東大卒とかじゃないと入れなかった時代だね。

何よりコロンビアの犯罪発生率だの治安の悪さがなんで比較にでてこねえんだよ。

私はコロンビア・ゲリラに二度誘拐された [単行本] / 志村 昭郎 (著); 武田ランダムハウスジャパン (刊)

年商がいくらあろうが、鉱山では毎日のように銃撃戦で30人死んでるとか、
なんども銃で襲撃されたり、家族を人質に脅されたりなんて人生の方が酷い有様だと思うわ。

まさに「山師」って言葉がぴったりだなって思った。
ピストルを乱射しながらの横走りで逃走とかはなんか手慣れた身のこなしだったのは色々納得した。

まあこないだやってた大藪晴彦の「野獣死すべし」でも原作では主人公の伊達邦彦の出生が

・朝鮮から闇船で仁川経由で佐世保に脱出。
・高校時代に新聞部で天皇を罵った記事を書いて没収焼却されて演劇部に。

って大藪晴彦の実体験をベースにしてる所は説得力だのはそれなりにあっても、
007パクリで活躍するようになると色々とギミック的にはガッカリで

ロシアより愛をこめて(デジタルリマスター・バージョン) [DVD] / ショーン・コネリー, ロバート・ショー, ダニエラ・ビアンキ (出演); テレンス・ヤング (監督)

さすが盗作容疑でミステリ作家団体を外されてる作家なんだなとか、人間の引き出しってのはそうはないってのを表してるなとか思いながら眺めたが・・・

やっぱりノッポの松田優作は原作のマッチョな知能犯っていう原作の伊達邦彦とはイメージ違いすぎるし、
出だしから退屈な映像が多すぎて、アフロの鹿賀丈史の容貌みて笑ったのち、台詞もはっきりしない下手糞な芝居が延々と続くので寝落ちした。

ラストのリップ・ヴァン・ウィンクルのXYZの話とかは松田優作の語り方とかにはインパクトあっても、
スリーピー・ホロウだのを書いてるワシントン・アーヴィングの原典のリップ・ヴァン・ウィンクルの話は全然違うし。

スリーピー・ホロウ [DVD] / ジョニー・デップ, クリスティーナ・リッチ, マイケル・ガンボン (出演); ティム・バートン (監督)


そのあとの映像誤魔化し演出で、何これ、時間返せって事になる映画なのは小学生時代から忘れようがないのでレビューにしてもこれ位しか書くことがない。

野獣死すべし デジタル・リマスター版 [DVD] / 室田日出男, 松田優作, 鹿賀丈史, 小林麻美 (出演); 村川透 (監督)
野獣死すべし デジタル・リマスター版 [DVD] / 室田日出男, 松田優作, 鹿賀丈史, 小林麻美 (出演); 村川透 (監督)


posted by wolf_howling at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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