2013年12月09日

「第9地区」をネルソン・マンデラが死んだタイミングで観る 

第9地区 [DVD] / シャールト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド (出演); ニール・ブロムカンプ (監督)
第9地区 [DVD] / シャールト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド (出演); ニール・ブロムカンプ (監督)" title="第9地区 [DVD] / シャールト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド (出演); ニール・ブロムカンプ (監督)

タイトルは2009年のアメリカでの公開時から知ってたけど、ただ日本では短時間インパクト勝負での興味喚起手法のTVCMを使ってた方の記憶が強い。まあネタバレになったら台無しな作品にせよ、解りにくさの方が先立ってたので出来はいいとはいいがたいCMだった。口コミとかがなければ映画館に行って金払うまでにはあのCMだけではリーチできない。

そんななのでタイトルだけ知っててSFものっぽい事位しかしらないままで、その後、様々な機会にどんな映画なのか概要は知ったが機会を逃しててまだ観てなかった。

概要を聴いたときはエイリアンネイションを想起させた。

エイリアン・ネイション [DVD] / ジェームズ・カーン (出演); グラハム・ベイカー (監督)

あれは移民と人種差別問題を扱ってはいるがバディの刑事モノが主体なんで別物ではあるんだけど、
この映画でもエイリアンが生肉食べるとか諸々あって、パクリとまでは言わないが影響は大きいと思う。
こっちのエイリアンの描写の方がよりエグイので、そういうのが苦手な人だと多分、映画の半分を超えて観るまですらも我慢できないかもしれない。だがラストまでみないと一連の表現としては何であんな極端な表現を最初の方でしてたのかがとらえにくい。諸々、我慢大会状態になる映画でもあるともおもう。

1999年の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』同様の擬似ドキュメンタリー技法での製作費節約と、リアルなCG合成は非常に効果的な映像表現となっている。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト <HDニューマスター版> Blu-ray / へザー・ドナヒュー, ジョシュア・レナード, マイケル・C・ウィリアムズ (出演); エドゥアルド・サンチェス, ダニエル・マイリック (監督)

んだけど、折角のドキュメンタリー風のインタビューのシーンの数々も、主役のシャールト・コプリーのわざとらしいオーバー芝居のせいで台無し。彼だけが凄く浮いてる。
結局、監督のニール・ブロムカンプとシャールト・コプリーが知人で二人で映画の制作会社をつくってるから経費削減含めてのコネ主演ってだけだな。

シャールト・コプリーの顔だけはどっかで見たことがあると思ったら、特攻野郎Aチーム THE MOVIEのマッド・マードックやってた奴か。南ア出身だからスワヒリ語はなせたのか。なるほどね。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE(無敵バージョン) [Blu-ray] / リーアム・ニーソン, ブラッドリー・クーパー, クイントン・“ランペイジ"・ジャクソン, シャルト・コプリー, ジェシカ・ビール (出演); ジョー・カーナハン (監督)

で、大根役者でドキュメンタリーテイストを台無しにするシャールト・コプリーはセリフは全部アドリブでやってたって言ってるけど、CG合成だののリソースとコスト考えると逆にやっちゃいけねえ事だろ。セリフを覚えるのをサボってただけと違うか?

>District 9 star Sharlto Copley
http://www.avclub.com/article/idistrict-9-istar-sharlto-copley-31679

こいつの肩書きが映画プロデューサー、俳優、映画監督とか「自称」の類だろ。
やってる事がいちいちプロじゃない。

悪い作品ではないんだけど、シャールト・コプリーの主演だけが玉に瑕。
冴えない卑屈なオッサンを演じる事ができる役者なんてそれこそ選択肢は数百万人単位であったろうに・・・

こないだ同時期に公開したトムクルーズのオブリビオンや、

オブリビオン (サントラ・ショートエディションCD・eCOPY付き)(初回生産限定) [Blu-ray] / トム・クルーズ, モーガン・フリーマン, オルガ・キュレンコ, アンドレア・ライズブロー, ニコライ・コスター=ワルドー (出演); ジョセフ・コシンスキー (監督)

親バカ状態が最近酷過ぎるウィル・スミスのアフター・アースとかよりも、

アフター・アース(初回生産限定) [Blu-ray] / ウィル・スミス, ジェイデン・スミス, ソフィー・オコネドー, ゾーイ・クラヴィッツ (出演); M・ナイト・シャマラン (監督)

ヘンリー・カビルがスーパーマンを演じたマン・オブ・スティールの方が評価が高かった事でも明白だが

マン・オブ・スティール ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [DVD] / ヘンリー・カビル, エイミー・アダムス, マイケル・シャノン, ケビン・コスナー, ダイアン・レイン (出演); ザック・スナイダー (監督)

俳優や女優で客引きする時代なんてのはとっくにハリウッドですらも終了傾向な点についても原因は同様で、

「そのキャラクターにキャスティングするのはその役者じゃなきゃいけない必然性」って事こそをちゃんと考えた方がいい。

ともあれ、エイリアンの動きや汚らしさも、人間のクズどもが一瞬で赤い液体に変わって飛び散るカタルシスのありつつ残酷さは逆に軽減されてる戦闘演出といいCGは色々な意味で技量が高い。

パワーローダーのデザインが物理的な応力、特に重力を無視してるにせよ結構カッコイイ。

The Art of District 9: Weta Workshop [ハードカバー] / Daniel Falconer (著); Harper Design (刊)

で舞台がヨハネスブルクでアパルトヘイトや強制移住を想起させる映画でもあるし、巻き込まれモノのサスペンス映画でもある。様々な立場の人が最終的には色々と考えさせられる映画かもしれない。

個人的には「このシーンは丸ごと意味なくね?」って明らかな箇所が1つと「こんなに酷い目にあう前に、とっとと暴れてれば良かったんじゃね?」とか脚本にツッコミをどうしても入れたくなるアラが見える意味で雑な作品でもあるんだけど、南アフリカ共和国に生まれ育った人たちだからこそ撮れる映画ではあるなとは思った。

第9地区 [Blu-ray] / シャルト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド (出演); ニール・ブロムカンプ (脚本); ピーター・ジャクソン, キャロリン・カニンガム (プロデュース); テリー・タッチェル (脚本); ニール・ブロムカンプ (監督)
第9地区 [Blu-ray] / シャルト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド (出演); ニール・ブロムカンプ (脚本); ピーター・ジャクソン, キャロリン・カニンガム (プロデュース); テリー・タッチェル (脚本); ニール・ブロムカンプ (監督)

posted by wolf_howling at 06:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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