2014年02月23日

金田一耕助の冒険

金田一耕助の冒険 [DVD] / 古谷一行, 田中邦衛, 仲谷昇, 吉田日出子 (出演); 大林宣彦 (監督)
金田一耕助の冒険 [DVD] / 古谷一行, 田中邦衛, 仲谷昇, 吉田日出子 (出演); 大...

もう開始してしばらくしたらセルフパロディとして、金田一耕助が人が死ぬまで事件が解決できないのに先生って呼ばれてる無能探偵な事をあげつらって笑わせてくれる。

「どうしてこんなに人が死ぬんだろう」ってツッコミに
「俺だって一生懸命やってるんですよ!」って凹んだ金田一耕助に言わせちゃうし(W

そういう点からすれば、じっちゃんの孫もコナンも呪われてるレベルで出てる大量の殺人事件被害者をガードできてないので、名探偵でも優秀な頭脳を持つ少年探偵でも何でもない。
むしろ未成年としてはただの死を見慣れて平然としてるサイコパス。

このクソ映画だと被害者を増やさないために犯人を止めない言い訳までさせてるし。酷過ぎる(苦笑

当時からしても横溝正史の文章なんてその程度のものなんだよ。

大体、横溝正史の小説からしてダラダラ長いだけで、内容も決めてなくて考えながら書いてるのがバレバレだし、推理って言うよりも後付けのこじつけって感じがまんまだから小説作品としては酷い出来。
江戸川乱歩の編集者でゴーストライターって経歴コネと映画やテレビドラマ化っていうメディアミックスのゴリ押しがなければ売れないレベルの駄文。

事件には矛盾が必ずあるとか開き直り発言までもあるけど、科学捜査で矛盾が出たら冤罪だろ。

で、文章側は読む価値無いので映像側で消費されるようになったんだろうな。
最近ぱっとしない京極夏彦がそっくりな感じがする。たいしたことない話をダラダラと余計な箇所側だけを盛って書いて本を分厚くしてるだけ。だから流石にもう飽きられてオワコン。

事件記者が「蘇る金狼の方に行っちゃったんですよ」とか

蘇える金狼  ブルーレイ [Blu-ray] / 松田優作, 風吹ジュン, 成田三樹夫 (出演); 村川透 (監督)

「夢じゃ夢じゃ、これは夢でござる!」って「柳生一族の陰謀」の台詞や

柳生一族の陰謀 [DVD] / 萬屋錦之介, 松方弘樹, 千葉真一, 三船敏郎 (出演); 深作欣二 (監督)

「たたりじゃ、たたりじゃ」「八ッバカ村のバカー」とか小学生レベルの台詞や

あの頃映画 「八つ墓村」 [DVD] / 萩原健一, 小川真由美, 田中邦衛, 夏八木勲, 藤岡琢也 (出演); 野村芳太郎 (監督)

高木彬光の「白昼の死角」のテーマソング「欲望の街」がかかるとか、

白昼の死角【DVD】 / 夏木勲, 岸田森, 島田陽子, 千葉真一, 天知茂 (出演); 村川透 (監督)

飛んでいく麦わら帽子の映像にかかる「人間の証明のテーマ」と

角川映画メモリアル / 大野雄二プロジェクト, ファンタスティック・ブルー, 植村泰一, ニューヨーク・ストリングス, 荒川バンド, 大野雄二 (演奏) (CD - 1995)

ここぞとばかりに角川映画パロをやりまくってる。

そういや高木彬光本人が床屋の客で出てる。
見ただけでは小説家が一目瞭然なわけもなく伝わらないので金田一に名前を呼ばせて神津恭介の事にふれさせたりしてる。

「♪マーーキシーム」とか

AGF マキシム 200g / AGF

「カネボウ フォー ビューティフル ヒューマンライフ」はまだパロディって言えるけど
RX7は捻りもなく「まるでCMみたい」とか自分で言ってるし。

たいした映像とれてないのに大林宣彦が何本も映画をとれたのはこういうあからさまなレベルでの媚び諂いからで、そういう連中にばかりメガホンをくれてやるようになったから日本映画には実力者が居なくなったんだろうなと。

やたらとスーパーマンや、R2D2の玩具を意味なく出したり、フォースって言ったりってのも時代だなと思う。そしてこの後は邦画の評価はボロボロになって洋画ブームになるんだよね。

スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray] / クリストファー・リーブ, ジーン・ハックマン, マーゴット・キダー (出演); リチャード・ドナー (監督)

STAR WARS R2D2 リアル/アクション目覚し時計 8ZDA21AZ03 / リズム時計

ディスコのシーンで「熱中時代」、今の人に解り易く伝えれば「世界一受けたい授業」の「♪ぼくのせんせいは〜」って歌ってる子役出したりも時流だな。知ってる人にしかわからないから、」何でディスコで子供が歌ってるの?って普通に観る人はなるよね。こういう映画だから時代を超える事はできない。

熱中時代 Vol.1 [Blu-ray] / 山口崇, 志穂美悦子, 池上季実子, 谷隼人, 小松方正 (出演); 矢野義幸, 田中知己, 梅谷茂, 吉野洋 (監督)

でもまー 古谷一行がやってる金田一耕助はキャスティングとして合ってる。

これまたセルフパロディとして三船敏郎に劇中劇の金田一耕助を演じさせていて、かきむしるほど髪の毛が無いとかやってる。

劇中劇の等々力警部は未解決事件なので「わかったー!」をやれないってのも良かったけど、加藤武に比べると田中邦衛は警官というよりマフィアのチンピラにしかみえない。「わかった!」ってセリフもアレで言ってないから逆に解ってない!

樹木希林が婆さんのかっこしているか、本人が婆さんになった以降以外を目にしたのは初めてかも。

そして映画のラスト近くで横溝正史とコカイン密輸前科者の角川春樹が本人役で出てて、横溝正史に棒読みで「私はこの映画にだけは出たくなかった。」とか言わせてる。

色々な意味で当時の小説や邦画の売り方、作り方の証拠にはなる映画だなと。

金田一耕助の新冒険 (光文社文庫) [文庫] / 横溝 正史 (著); 光文社 (刊)
金田一耕助の新冒険 (光文社文庫) [文庫] / 横溝 正史 (著); 光文社 (刊)

posted by wolf_howling at 14:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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