2015年05月15日

ダンジョン飯 1巻

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)
ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)

存在は前から知ってた。

ヨメが単行本買ってきたので読んだ。

でも、俺にとっては何の新しみもなければ、「あるある!」って懐かしさも無いというなんとも中途半端なマンガだな。

モンスターを食べるっていうとモンハンやトリコを想起するのが若い世代だろうけど、

モンスターハンター4G
モンスターハンター4G

トリコ 33 (ジャンプコミックス)
トリコ 33 (ジャンプコミックス)

でも別にモンスターを食べるゲームなんて30年以上前からある。

電源系ではダンジョンマスターシリーズがドラゴンステーキとかやってたし、

ダンジョン・マスター (Dengeki comics EX)
ダンジョン・マスター (Dengeki comics EX)

>ダンジョンマスター java
http://msx.in.coocan.jp/

TRPGではクラシックD&Dでのワイルダネスでの食料調達とかはよくやること。
「ラサンの黄金」ってモジュールでは12本首のフライングヒドラは600人分の食料になるとか細々とした現地調達での量設定まで書いてある。

ファイティングファンタジーなんて食べる事=HP回復だから戦闘終了毎に倒したモンスター食うなんてのは至極当然だった。

ファイティング・ファンタジー・基本ルールブック
ファイティング・ファンタジー・基本ルールブック

以下、俺がファイティングファンタジーのGMやった時のTRPG初体験の中学生プレーヤーとのやりとり。

俺「蝙蝠を倒したよ」
中「食べられますか?」
俺「食べられます」

俺「大蜥蜴を倒したよ」
中「食べられますか?」
俺「食べられます」

俺「ソンビを倒したよ」
中「食べられますか?」
俺「腐った人間の死体だよ?」
中「食べられませんね・・・」

なのでこんな内容、昔のTRPGだったら別になーと。

クラシックD&Dエキスパートモジュールでワイルダネスの探索日程が異常に長い奴があって、馬車に積んでいった保存食が底をついた。
仕方ないので今日は1日、移動は食料調達にパーティー全員で従事することにした。
クレリックがスピークウィズアニマルで野生馬を呼び寄せて、俺のマジックユーザーが2頭ほどスリープで眠らせて当日は馬刺しにして、一部は干し肉作ったり、他の面子は木の実集めたり、貝を拾ったりとかしてた。

それでもおっつかっつで、移動してるうちに海岸でみかけた打ち寄せられた食べられる海草が結構な量あったので、1週間毎日毎日海草なんてウンザリな状態の後、「ワンダリングモンスターが出た」ってDMが言うから「何だよ!」っておもったらジャイアントクラブだった!
俺がファイヤーボールで即座に焼き殺し「♪とーれとれ、ぴーちぴち、カニ料理ー」な晩餐にその夜はなったり(W

そういうランダムの偶然による冒険の楽しさが昔のTRPGにはあった。
そしてそういうアリガチじゃないパターン破りのイベント結果の方が心に残り思い出となる。

なのに国産TRPGなんてのは語り部マスターと、俺TUEEEか、煮えたなりきりプレイで敷いた線路の上を走ってのヤラセ予定調和か、テストプレイも碌にしてないようなゲームバランスのデタラメを売り物にしてるような酷いのが殆どで、挙句にストーリーテリングだのブレイクスルーだの口先では言いながら、碌なモジュールもシナリオ集もださねえですぐにルール自体を改変して金稼ごうとする。
そりゃあ冬の時代が来てアタリマエだろ自称ゲームクリエイターども。

とまあゲーム面から古強者は昔語りをしてみるわけだが、このマンガはそれ以外にも色々と中途半端に感じる。

ハーフフットって種族名はD&Dのハーフリングの影響はアリアリだから作者もTRPGは全く知らない人でもないと思うんだよね。

ヒーローズ・オヴ・ザ・フォールン・ランズ 堕ちた地の勇者 (ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版)
ヒーローズ・オヴ・ザ・フォールン・ランズ 堕ちた地の勇者 (ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版)

でも、生物についてとか調理方法だのを細かにやってるものの、ダンジョンや社会背景自体がフワフワしてるのが逆に鼻につく。

いきなり1話の2ページ目で「ドラゴンを倒せばあと一息だ」ってセリフだが、
じゃあこのダンジョンの構造から何が何処にいるまで知ってるんじゃん。
誰かが先に既に成しとげるなり何なりした後じゃん。
で、そんな重要な情報を誰でも彼でも知ってるレベルまでペラペラ喋って回る奴でもいるのかよ?(苦笑)
なので、俺はこのマンガはたった2ページ目で白けた。

それのダメ押しが5ページ目の「最深部で」ってフレーズ。
もう階層すらも把握しちゃってるんじゃん!
何処も冒険じゃねえ。
じゃあ何が食えるだのそういう情報もとっくに常識化してない方が不自然すぎるだろと。

作者は攻略本でゲーム解くタイプの人?(苦笑)

「ファンタジーだから何でもアリ」的にデタラメというかイイカゲンな設定やりながら、一方で生物や調理にリアリティがーだのやっても全く説得力が無いブレブレ内容。

死者蘇生だけどレイズデッドレベルでは無理でも、みじん切りの場合はクローンで、灰燼や消化済みの死体でもウィッシュなら生き返るよ。
まーウィッシュに到達するにはもっと死屍累々の犠牲者がでるだろうけど。

あと死体を回収して生計を立てる者も多いって、別に持ち物の1割程度を収入にするなんてまどろっこしい事しないで死体はそのままで遺品だけをそのまま全部持ってくればいいだけだろ。そしたら10割が手に入る。阿呆ですか?

ミッション経験点システムじゃなかった頃のクラシックD&Dは「金」=「経験値」なので、死体あさりはCD&Dの常識。
アクションゲームのシャドーオーバーミスタラだと、敵を倒した後にちまちま落ちてる小銭拾うのがその名残でそれも楽しかった。作ってる人解ってんなあ。これがゲームクリエイターの仕事だよなーと。

ダンジョンズ&ドラゴンズ ーミスタラ英雄戦記ー
ダンジョンズ&ドラゴンズ ーミスタラ英雄戦記ー

つーか職業「冒険者」ってSNEの大阪的な金銭べったりの価値観世界観が俺は嫌い。
お使いを何度も繰り返してるだけの連中なんて「何処も冒険してねえ」。

やっぱダンジョン潜って財宝で稼いで一発当てた後は、国主になって戦争もやって、神々とも比類するか戦う事になるほどの冒険をするクラシックD&Dはウエポンマスタリーのパワーバランスとシーフの扱いを除いて割と良く出来たゲームだったってシミジミ。

戦闘ルールやスキルばっかりに注力してロールを忘れた3rdや4thなんてロールプレイングゲームですらない。

あー、逆に、このマンガみたいな事をゲームでしてみたいって人はクラシックD&Dをやってみると多分、相当に面白いよ。プレイアビリティも自由度も高いし。

ガイギャックス!ガイギャックス!


でも残念ながら日本語ルールブック諸々を所持してるのは古強者だけだろうけど。
英語圏ではPDFだので再販してるんだから5thは日本語化されないにせよ、CD&D側をホビージャパンもしくは角川は翻訳して売ればいいのにな。

>『D&Dベーシックルール、赤版(D&D社)』 復刊リクエスト投票
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=19318



ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版スターター・セット
ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版スターター・セット

posted by wolf_howling at 04:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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