2015年11月06日

『カサンドラ・クロス』

カサンドラ・クロス―大陸縦断列車抹殺計画
カサンドラ・クロス―大陸縦断列車抹殺計画

昼間にやってる「水曜ロードショー」のを録画してみた。

始めに書いとくけど、それなりに工夫はして文章書いたが、これ完全にはネタバレしないようにレビューするの無理だ。

ソフィア・ローレン、バート・ランカスター、O・J・シンプソンが出演してるとかって言っても若い人には伝わらないだろうしなあ。

無理にこじつけて説明すると主演のリチャード・ハリスはハリポの初代ダンブルドア(って言っても若い頃なので写真並べてもふーんって感じくらいでしかないと思う。)ダンブルドアやりたくないって断ろうとしたら孫娘に「断ったら2度と口きかない」って言われて出演した人(W。でも2作目が遺作に…

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この映画は群像劇。列車パニック映画。細菌兵器サスペンスとか色々なファクターが多く一言では説明しにくい。

でもイタリア、イギリス、西ドイツ合作なのでハリウッド映画的なノリとは違うアクション洋画って事だけは言える。

兵器スキャンダル発覚や被害拡大を防ごうと米軍将校は列車乗客1000人以上を鉄橋カサンドラ・クロスでの事故に見せかけて殺そうとする。それに対し乗客の医師や登山家、神父、車掌やセールスマンが協力して対抗、って構図もなかなかないと思う。

ハリウッド映画だと実はCIAが黒幕って映画は少なくはないが米軍が民間人を殺そうと暗躍するって作品は興収面考えても無理だろうし。

でもまー、大陸横断鉄道とはいえ1000人乗せるのは無理じゃね?とか別に人間が死んでも細菌が死ぬわけじゃないじゃんとかツッコミ処は流石に40年近く前の脚本だとそれなりには多い。
特撮が今見るとショボイとかも相当言われそうだけど、その前の陰惨なシーンとかのインパクトもあるのでその流れの中ではスムーズに映像表現として解釈できるとは思う。
何よりテンポが良いのと、目まぐるしく盛り込んである各人物の背景やそれぞれの行動があるので、ただただカットの切り替えスピードだけの近年のアクション映画よりも遙かに退屈しない。

ハリウッド映画との大きな違いが正義の旗印と義務感を持った米兵が民間人を容赦なく攻撃し、なすすべなく巻き込まれた人々は次々と死んでいく。それを阻もうと苦心する乗客達も自己犠牲や不運からの事故などで命を落として行く。こういう映画は近年なら尚更なかなかない。ヒーローは銃弾の雨の中でも怪我すらしないとか、なんのかんの言い訳して実は生きていただのばっかり。そういう点、この作品では無惨。

でも冷戦下で製作された映画って背景を解釈に入れないとこの映画が描きたかった事は汲み取れないと思う。
ソ連や共産主義が敵だ!ってスローガンの一方で、西側もアメリカの横暴には当時ですら辟易してたんだよ実際。

だからこそ、それぞれのその後を想像させる形のラストなんだろうなあとも。

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posted by wolf_howling at 01:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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