2016年03月08日

藤子・F・不二雄大全集 みきおとミキオ/バウバウ大臣

藤子・F・不二雄大全集 みきおとミキオ/バウバウ大臣
藤子・F・不二雄大全集 みきおとミキオ/バウバウ大臣

>「ツマヌダ格闘街」 藤子不二雄パロディキャラ格闘大戦
http://read.seesaa.net/article/434469026.html

ツマヌダ格闘街読んで、元ネタ側をまた読みたくなったので読んだ。

ツマヌダ格闘街 19巻 (コミック(YKコミックス))
ツマヌダ格闘街 19巻 (コミック(YKコミックス))

偶然というか上山道郎が元ネタにしたのはこの双方を収録書籍だったんだろうなと。

ではそれぞれレビュー。

「みきおとミキオ」
現代人みきおと未来人のミキオ。そっくりな二人が過去と未来がつながるタイムホールから「王子と乞食」のように入れ代わる事でのギャップドタバタもの。

王子と乞食 (岩波文庫 赤 311-2)
王子と乞食 (岩波文庫 赤 311-2)

1974年の100年後の未来世界設定なんだけど、エアカーや個人用ヘリは無理にせよ自動操縦がやたら多様されてるのが今考えると印象深い。まあ飛行機のオートパイロットとかは当時とっくにあるからそれを個人用車両だのに適応したイメージだったんだろうな。
ただし、行き先や帰る家を指定して移動するあたり凄く現代風だと思った。
まあマンガ描かれた時点から既に40年以上経過してるわけだからなあ。

物語は未来に行く「みきお」の話がメイン。科学の発達の差に驚き楽しむ、みきおなのだが火星シリーズジョン・カーター風のフィジカル面での逆転要素などもある。

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)
火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)

ポンチって名の毛がもこもこした犬キャラクターが出てくるんだけど(このエントリ下部の単行本表紙画像参照)、連載途中からしゃべれるようになる。その理由が脳外科手術したってのがすげえな!と。
実際は動物たちも鳴き声や身振りなどから意思伝達をしてるわけだけど言語野弄っただけで何とかなるものでもないけど一応、近年の研究成果ではこんな話も。

>北里大学、日本女子大学等の研究グループがセキセイインコの発声行動と脳の働き方に性差を発見(2016年1月30日)
http://www.asahi.com/and_M/information/pressrelease/CPRAP15086.html

急に合理的説得力はあるもののシビアな話があの絵のマンガに出てきて流石、藤子Fと思った。


「バウバウ大臣」

自分の住む星が爆発して地球に来た亡国の王子「ウメ星デンカ」の後の作品で

ウメ星デンカ DVD-BOX(初回生産限定)
ウメ星デンカ DVD-BOX(初回生産限定)

自国の王族へとスカウトに宇宙人がくる「チンプイ」の元ネタに当たるだろうと思う。

TVアニメーション「チンプイ」メモリアルDVD-BOX【期間限定生産】
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バウバウ大臣は人語での会話能力があり直立歩行する犬キャラ。
風貌はドラえもん系の丸型だが(というかヒョンヒョロのウサギ型?)
ワンダユウさんのベースなんだろうけど魔法などは使えないが、体内に四次元ポケットの如く様々なものを蓄えて口から出し入れできる。あと一応オバQのように飛行能力を持っていて子供一人位は乗せて飛行も可能。
イジメっ子よりは強いが高校生には勝てない程度のフィジカル。

女官のミウミウは人語での会話能力があり直立歩行する猫キャラ。子供一人位は乗せて飛行も可能。
彼女は背中を撫でると起こせる「ミウ電気」などで人を強化できたり、催眠術とか色々と超能力が多彩。

で、俺がwikipediaの「ツマヌダ格闘街」項目の「バウワン・アマンガム」「ミュウミュウ」のモチーフ説明が「のび太の大魔境」のバウワンコ一世だけで

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~ ブルーレイ通常版 [Blu-ray]
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バウバウ大臣が入ってねえ事に憤ったわけだが、まあ著作権があるから作者もこれが元ネタです!とか明示もしないだろうけど、大臣たちは彗星衝突で滅んだ「アマンガワ星」「アマンガワ国」の転生体で、ミウミウの体には十字手裏剣に似た4つの鋭角を持つ星のマークが入っていて、ミュウミュウの服装にもその星がある。(これバウバウの方は5つの角のある星型。そして藤子Fは結構な頻度で書き忘れてくれてる。)
名前の語感音感やキャラデザインの中にこういうのをさりげなく意図して残してくれてるのになあ。まー元ネタ自体の知識が皆無だと比較検討のしようもないか。でも論理思考能力があればバウワウ側だけしか元ネタが無い事に違和感もつだろフツー。

ツマヌダ格闘街 (16) (ヤングキングコミックス)
ツマヌダ格闘街 (16) (ヤングキングコミックス)

絵が無いとあまりに説明しづらいが下記ページにバウバウ大臣のカラー画像があったのでそちらの表紙を参照されたい。

>バウバウ大臣
http://natalie.mu/comic/gallery/show/news_id/109054/image_id/252196

話を作品レビューに戻す。

藤子作品毎度の日常生活を送っている子供の所にマレビトがあらわれてのドタバタなのだが、平凡な小学生を「アマンガワ国」の王子の転生体だ!と主張するしゃべる犬猫が現れてって設定。
星が壊れたものの人は生きているウメ星デンカと違ってアマンガワ星は彗星衝突で破壊され星の住人も全員死亡ってのは随分と陰惨な設定だ。だが科学力が高いので宇宙の様々な生命として各地に転生し、それぞれも連絡がとれる模様だから大臣たちは実際に転生してるのかもしれない。
だが王子や王様呼ばわりされる家族側にはその記憶もなく、ただの勘違いや偶然かもって設定は様々な展開の可能性を持たせてはいるんだろうけど、子供にとってはシンプルじゃなくて煩雑に感じたかもね。
だからこそのチンプイのエリさまはお妃候補って設定なんだろう。あっちは未完だけど。

そういえば「バウバウ大臣」はちゃんと最終回があって、あれを小学館の学習雑誌で子供時代に読んだ時に複雑な心境にさせられたのだが、大人になってから読むと、流石な「すこし・ 不思議」SFだと思った。

これ2作品とももっと認知されればなあ、折角それなりに面白いのにとも思う。

みきおとミキオ (中公コミックス 藤子不二雄ランド)
みきおとミキオ (中公コミックス 藤子不二雄ランド)

posted by wolf_howling at 04:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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