2016年04月01日

「マジャン〜畏村奇聞〜」マンガ図書館Zで全巻無料公開



TLにこれが流れてきて「へー」と。




>マジャン 〜畏村奇聞〜 1
https://www.mangaz.com/book/detail/120651

2010年にエブリスタがTVCMやってた頃に知った作品だった。当時もレビュー書いてる。

>電子書籍マンガ 「マジャン」 原作 藤見泰高 / 作画 カミムラ晋作
http://read.seesaa.net/article/174312527.html

でもこれ、11巻あってもサクサク読める。2時間かからなかったかな。
というのも麻雀のギミックは点数計算含めて細かく工夫してるのは解るんだけど、ストーリーとしての流れの方をむしろざっくり読み飛ばしてた。

先の5年以上前のレビューにも書いたけど

>内容は麻雀+ひぐらしなどの猟奇を絡めた「村」モノ。

麻雀セット ジャンクマットさんご牌セット
麻雀セット ジャンクマットさんご牌セット

(TVアニメ化10周年記念)(ひぐらしのなく頃に)全話いっき見ブルーレイ [Blu-ray]
(TVアニメ化10周年記念)(ひぐらしのなく頃に)全話いっき見ブルーレイ [Blu-ray]

なので引き込みも「おいおい麻雀でバトルかよWWW」ってお約束除けばツカミはOK。

なんだけど、途中から部位を賭けては切断の繰り返しで飽きてきちまう。
麻雀技量のカラクリも最後知覚は腕とかサマでもなく完全に超能力だし。

何より繰り返しでダレてしまうのは試合の後にカタルシスがないんだよなー。
初期に主人公に負けた相手は部位切断でその後のバトルに当然絡みにくくなってしまってるし、
途中から仲間めいた展開になる奴らは逆に「え?コイツラは酷い目にあわなくていの???」って贔屓が丸出し。
挙句に悪事を散々やった連中への報復措置がない。これがカタルシスがないままで欝々と話がつづいてるどころかラストまでそんな感じ。ってなると麻雀ギミック以外は読んで時間損したになっちゃう。
ぶっちゃけ所詮マンガ=フィクションなんでもっと悪党はブチ殺しまくる展開で全く構わないと思う。
そしてインフレ的にもっと強くて悪い奴を出して、ソイツが死ぬ。その繰り返しならもっと引っ張れるし長期連載もできたかも。
というかキャラを折角デザインしたんだから・・・と惜しんでしまってるのが伝わる。

北斗の拳の原作者、武論尊が「風のヒューイなんてすぐ死んじゃって勿体ないとは思うけど、ラオウが強いって印象付けるためには死んでもらうしかない。」って言ってた。アニメの方はオリジナルキャラの弟まで出して引っ張りまくってたけど、その分、切れ味は悪い。

第85話 死闘への序幕! 風の男ヒューイの叫びが天にこだます!!
第85話 死闘への序幕! 風の男ヒューイの叫びが天にこだます!!

悪党が無惨にくたばるのはマンガのカタルシスの為には重要な要素。
それを中途半端に悪役なのか何なのかを不明瞭にgdgdやっちまった事が「敗因」だと思う。

類例として賭博+お色気マンガの「ギャンブルフィッシュ」の阿鼻谷みたいなベタに解り易い位の悪役でも負けっぷりが微妙+それの繰り返しだと結局「なーんだ」って読者は思っちゃうんだよ。

[まとめ買い] GAMBLE FISH(少年チャンピオン・コミックス)
[まとめ買い] GAMBLE FISH(少年チャンピオン・コミックス)

敵を強い悪として描くってのは基本。だけど、勝負の後の扱いが「なーんだ」になった途端に物語は失速する。
急に善人ぶった形に変節したラオウが死んだあとの北斗の拳は正にそれ。
作者がどのキャラがお気に入りとかは関係ない。
コンテンツクリエイターってのは「サービス業」なんだから客が喜ぶように味付けなり材料なりは変えて当然。
それの代価を払って貰ってんだろと。デビュー以来、生涯ずっと自分の好き勝手な絵や話を描いて飯食ってけるなんてのはいない。

そういう点、キャラをレギュラーとして押したいのなら「飛影はそんなこと言わない」にならないように、事前に矛盾のない仕込みをしておくことが重要。

幽☆遊☆白書 ARTFX J 飛影 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)
幽☆遊☆白書 ARTFX J 飛影 (1/8スケール PVC塗装済み完成品)

でもまあ連載物は何処まで走れるかも水物だし、設定してたけど打ち切りとか、思ったよりも脇役に人気が出て主人公が空気とかそんなのはいくらでもあるし、それに合わせるのも連載型だからこそできる。

で、ひぐらしもだけど、大袈裟なツカミで興味喚起したわりには種明かしが「なーんだ」になる尻すぼみだと、視聴者読者もバカじゃねえんだから何度もは騙されっこない。うみねこみたいなのは大爆死して当然。

うみねこのなく頃に 最後で最初の贈りもの
うみねこのなく頃に 最後で最初の贈りもの

これも何で終わるのに主人公や悪役をああいう扱いにしなければいけないのかが不明。
ってのはあわよくば続きが書きたい!って色気が出てる。
んだけど、今川泰宏みたいに未練たらしい最終回やってる奴に限って続編なんて絶対に無い。


一方でヤマト、ガンダム、ボトムズみたいな「ちゃんとハッピーエンド」の明確な作品の方が続編が作られてる。(そして続編でバッドエンドを繰り返すと見捨てられる…)

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 [Blu-ray]
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 [Blu-ray]

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編  [DVD]
機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編 [DVD]

ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル
ガガンガン 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグモデル

この作品から伝わるのが「いさぎ悪さ」なんだよなー。
主人公の態度の理想としている方の真逆が作品から伝わる。
まあ人は「無いものねだり」をするものだから作者はそっちを求めたのだろう。
だーけーどー、それは読者が求める物として作品からは伝わらなかったんだなあと。

で、エブリスタが酷いのがマンガ図書館Zでこのコンテンツの巻末に広告打ってるんだけど「この作品も出たエブリスタ」って言いぐさがなーと。
ただのUGC投稿サイトで編集ってものが機能してるとは思えないのだが。だからプロの作品引っ張ってきても悉く短期打ち切りだったよな?

>エブリスタプレミアム コミック作品、続々打ち切り
http://read.seesaa.net/article/181736376.html

つまるところ、自分達が連れてきた作家の作品に対しての審美眼はねえのに、ちょこっと売れた作品がでたら「わしが育てた」かよと。どんだけ上から目線で恩着せがましいんだ(苦笑)

ビューワも糞でケータイ投稿サイトからスマホに上手くシフトできなかった事もあるけど、もう「なろう」やPixivの猿真似をしても角川だろうがDeNAだろうが追いつく事は無理だろう。(買収したらしたで、多分コミュニティに悪影響を運営が与えて潰れるだけ)。

こういうのってセンスの問題だから、金持ってるとか、デカい組織とか関係ねーんだよな。

編集してたら「こうした方がいい」ってファーストレビュアーとしての機能を果たしてただろうし。
まあ出版社関係者なんてのも現状じゃあ紙にインク載せたもののブローカーにすぎねえ。
となると尚更、読者の目=ソーシャルフィルタリングやキュレーション側の方が重要。
それこそネットやWebだから可能って話で。
人気投票アンケと単行本の売れ行きの相関が無い事にやっと気づいてアンケやめた会社もやっと出てきたしな。
書籍の電子化とかいってスキャンしたものUPする事だと思ってた連中は正にオワコンの焼き直しに過ぎない。

そういう意味でホントに作品自体が勿体ない事になってしまったと言えると思う。

posted by wolf_howling at 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

最近の記事