2016年05月26日

アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (ダンジョンズ&ドラゴンズスーパーファンタジー)

アイスウィンド・サーガ〈2〉水晶宮(クリシャル・ティリス)の崩壊 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
アイスウィンド・サーガ〈2〉水晶宮(クリシャル・ティリス)の崩壊 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)

読み終わって思うのは、戦争の描き方は最高でもないけど最悪でもないかなと。
無能でプライドだけが高い小者のアカル・ケッセルが率いてる軍で、そいつのズブズブ作戦だからーってのを御都合主義の言い訳にはしてるけど、色んな文学作品で戦争やってる割にはどのコースでどう攻めてるって描写すら無きに等しいのにそれを売りものだのいってるゴミが多すぎるので。
まあこれにしたって「いや、正気の奴が立ててる作戦なら、一番最初に攻めるべきはそこじゃねえだろ!」ってのの繰り返しだけど。

LoRやナルニアですら戦争を話を盛り上げる為にはやっておきたかったんだろうけど、文章としての描写力は御粗末すぎる。映像化してあるとそれっぽくみえるけど、原作は大軍の衝突も殆ど数行でオシマイとかね。

ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステ ンデッド・エディション トリロジー(15枚組) [Blu-ray]
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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]
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どのルートて行軍するかとか、兵のモラルや物資調達とか、この辺はサルバトーレ自身がTRPGというかSLGをやった以降の世代経験の差なんだろうなと。

自分が気になるのはテンタウンズの地形と、どのD&Dバージョンでサルバトーレが遊んだのかという事だ。
1作目のまえがきにはAD&Dと書いてあったしTSR時代の作品だと知っている。
THE LEGEND OF DRIZZTのThe Icewind Dale Trilogyの内、1作目のThe Crystal Shardは1988年出版だ。

Crystal Shard (TSR Fantasy)
Crystal Shard (TSR Fantasy)
(ラリーエルモアの絵が良い!ドリッズトの雰囲気はやや違う感じもするけど)

Advanced Dungeons & Dragons 2nd editionは1989年発行で新和版で邦訳されて1冊9800円もする本が2冊ないと遊べないみたいな状態で全然売れなかったのがこれ。

The Dungeon Master's Guide (Advanced Dungeon and Dragons 2nd Edition Hardcover Rulebook)
The Dungeon Master's Guide (Advanced Dungeon and Dragons 2nd Edition Hardcover Rulebook)

だからサルバトーレがAD&Dで遊んだとなるとそれ以前になるんだけど、1stエディションは1977年から1979年までのものなんだよね。10年もインターバルがある。だから1959年生まれのサルバトーレがティーンネージャー時代に遊んだのがこっち側なんだと思う。

(下記は復刻盤)
Premium 1st Edition Advanced Dungeons & Dragons Unearthed Arcana (D&D Accessory)
Premium 1st Edition Advanced Dungeons & Dragons Unearthed Arcana (D&D Accessory)

一方で俺が気になるのがテンタウンズの地形。3つの湖が近くにあるという独特に見えるやつ。
1巻前書きには弟が地図を起こしたってかいてあるんだけど。

http://forgottenrealms.wikia.com/wiki/Ten_Towns

http://forgottenrealms.wikia.com/wiki/File:Ten-Towns.jpg

3つの湖が近くにあるという独特な地形・・・これに俺は見覚えがあった。
しかもD&Dの世界の中で。
それがミスタラのノルウォルドだ。

http://pandius.com/nrwldreg.html

http://www.pandius.com/Northern_Norwold_14.jpg

3つの湖の配置や向きは違う。しかし「酷寒の地で3つの湖がある」なんて世界設定が偶然かねえと。

赤箱=D&D Basic Set 3rd versionが出たのが1983年。

そしてノルウォルドが舞台となるD&Dコンパニオンモジュールの発行年は1984年

Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)
Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)

The Icewind Dale Trilogy、1作目The Crystal Shardは1988年
うん、解り易いWWW。

でも、だからパクリだ!とかそういうんじゃない。

実際、CM1の邦訳版「大いなる試練」で何度も遊んでる俺だから判るけど、シナリオ進行と3つの湖は別に密接な関係はない。というか、未踏の地の開拓自体が目的のモジュールなのでこれらの湖には名前すらついてない。如何するかはPLやGMの自由なのだ。

そこで、逆を考えた。

この物語展開は御都合主義の塊だけど、部分部分はノルウォルドで遊ぶ時に転用可能じゃねえのかなと。

ミスタラ、更にはCD&Dで一体何人が現在遊んでるんだ?ってツッコミはごもっともW

でも5版があって、ワーマシンや領地管理とかは邦訳版はないけど、逆にCD&Dシナリオをコンバートして5版対応にして遊ぶってのは別に可能なんだよなと。
DMが手間なのは世界設定やシナリオ用のデータの数を事前手配する事なので、過去資産の有効活用に繋がるんじゃないのと。

それと、D&D4版末期サプリはNEXT、つまりは5版対応用のデータも公開サポートされているので、

>Legacy of the Crystal Shard
http://dnd.wizards.com/products/tabletop-games/rpg-products/legacy-crystal-shard

アイスウィンドデイルを舞台にした「クリスタル・シャードの影」をノルウォルドを舞台にコンバートするのも地図の向きかえる程度で、まあ可能なんじゃねえかなと。

http://hobbyjapan.co.jp/dd/products/supplement_4e.html#crystalchard

ダンジョンズ&ドラゴンズ1~3レベル・キャラクター用アドベンチャー クリスタル・シャードの影
ダンジョンズ&ドラゴンズ1~3レベル・キャラクター用アドベンチャー クリスタル・シャードの影

『クリスタルシャードの影』のローンチ・ウィークエンドシナリオのPDFファイル邦訳版も無償配布されてたり。
http://hobbyjapan.co.jp/dd/support/files/Legacy%20of%20the%20Crystal%20Shard_online_scenario.pdf

じゃあフォーゴットンレルムでいいやん。何でミスタラってツッコミも入るだろう。

答えは簡単。
ごちゃごちゃと背景設定が既に書籍何冊分にも大量にある割には、それすらもコロコロ変えるフォーゴットンレルムが嫌いで、
DMやPLが自分達で割と自由に弄れる隙間の大きいミスタラの方が好きだから!


それとなー、『クリスタルシャードの影』のローンチ・ウィークエンドシナリオのレビューは別途書くんだけど、フォーゴットンレルムはそんだけ殺伐としてたらあらゆる生物は絶滅するしかないだろ?アメリカ人はそういう感覚で生きてるの?ってな世界背景の上に、御宝の実入りが少なすぎる。
不評の塊コーデルにしても貧乏シナリオばっかりで、レベルアップしても更に強力な敵をぶつけられるフィギュア戦闘を黙々とこなすD&Dなんて何も楽しくねえって。
仲間とドラゴンの待ち受けるダンジョンの奥に眠る莫大な財宝を目指す夢すらも「忘れ去られし領域」にはもうねえんだよ。
だが!CD&Dやミスタラならフランク・メンツァーが緑箱コンパニオンにホントに書いてるが如く「毎回の金貨の山は必要」として出てくる物語や世界なんだよ。

アメリカ人がダークサンだのの殺伐とした貧乏世界サバイバルでヒャッハーしたいのは自由だが

Dark Sun Campaign Setting: A 4th Edition D&D Supplement
Dark Sun Campaign Setting: A 4th Edition D&D Supplement

俺は寒冷地や砂漠での殺伐とした貧乏生活ばっかりは嫌なの。

アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (D&Dスーパーファンタジー)
アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (D&Dスーパーファンタジー)

posted by wolf_howling at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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