2017年03月08日

中世大学都市への旅

中世大学都市への旅 (朝日選書)
中世大学都市への旅 (朝日選書)

教育機関の成り立ちの背景として、教会や王侯貴族の勢力背景も興味深かったし、
教会を母体とした学校の成立の場合、神学に始まるが、
そのうち、他の国や組織とのやりあいをする為には法学が必要になり、
その後、多くの人の役に立つ実用的な医学の格が上がっていくのも、
ギリシャ都市国家群やローマ帝国最盛期時代から狂信のせいで暗黒時代に衰退し、科学を否定したインチキ宗教では実際に人を助ける事ができなかったという事実からヨーロッパ人が経験則から学んだ無知からの復興の流れの様で面白かった。

様々な資料の引用が大量にみられ、その幅広さもなかなかなのだが、いかんせん、この本の筆者の感想や、余計な解釈、下手くそな比喩、面白くもないジョークと思しい文章など、それらさえなければ資料性はそこそこある本だと思う。

筆者は文献を集めて、把握し、必要個所をまとめ上げるというスキルは非常に高い人なのだろうと認めるが、解りやすい説明や文芸力側がからっきしなのに何故、文筆して自己主張しようとしてしまうのかねえW

人は無いものねだりをするという事もよく伝わる書籍だった。

ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け
ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け

posted by wolf_howling at 08:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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