2017年07月24日

アラビアンナイト〈1〉―王子と魔法の物語ほか (講談社 青い鳥文庫)

アラビアンナイト〈1〉―王子と魔法の物語ほか (講談社 青い鳥文庫)
アラビアンナイト〈1〉―王子と魔法の物語ほか (講談社 青い鳥文庫)

今の青い鳥文庫のはコレ。

アラジンと魔法のランプ 新編 アラビアン ナイト (講談社青い鳥文庫)
アラジンと魔法のランプ 新編 アラビアン ナイト (講談社青い鳥文庫)

天野喜孝イラスト版は87年初版で既に絶版なんだけど、表紙だけでなく挿絵もみたくてわざわざそっちを探した。

これビジネスとしては難しい所だよね。
現代の子供向けだと天野喜孝のおどろおどろしい絵だと食いつきは当然悪いだろうし。
一方で、折角の絵を眠らせるのもなー。

挿絵なんて電子書籍で好きな方選べるようにして当然な位の時代だと思うんだけどね。

俺はアラビアンナイトは2歳から色々とこれまでも読み比べているので、子供向けの内容らしく平易な文体で、原作を伝えるという感じより、コミカルな誇張描写も加えてる感じがした。

ツカミとしてピックアップした話も有名な奴でなく、マイナーだけどインパクトがあるのを上手くチョイスしている感じがした。

子供向けだけあって流石に千夜一夜物語とは、浮気されて女性不信になった王様が毎晩、娘を殺してたのを、シェヘラザードが諫める意味も含めて千夜の間、ネタを引っ張る形で物語を連夜聞かせたものって設定からスタートはしてないW

だけど、あとがきにはちゃんと説明としても書いてあるんだけど、
何で妃の浮気相手が「黒人奴隷」ってのだけは詳しく明記してんのW
川真田純子さんには其処にこだわりがあった?W

割と、うっかりものの医者や商人としてユダヤ人ってのも作中で明記されている。

多分にそういうのを全部なくしてしまうと元々の原典にあった当時のものの考え方や価値観や文化などが薄れて、味も素っ気もない、もしくは甘ったるいだけの物語になってしまって、背景に何があったとか側が隠されてしまう事に対して、何かしらの抵抗があったのかなとも。

アラビアンナイトの内容での女性や子供や奴隷に対しては人命軽視してる容赦なさ、酷さについてはちゃんと書いてあって、そういう所は明確な態度が読み取れて良い。

格差やサツバツがあったからこその出世物語や冒険譚なので。

主人公達に超ラッキーみたいなのはあるけど、安全を保障されたチートではなく、逆に理不尽な不運からどうやってリカバリするかって話の方が多いし、山あり谷ありだから物語になってる事が引き込みとしては重要な事を再確認させてくれる。だからこそ様々なバリエーションにはなってるものの、悠久の時を超えて語り継がれてはいるんだろう。

この本は、
「王子と魔人の物語」
「アランダス」
「アブーシールとアブーキールの物語」
「ドゥバーン博士の首」
「お菓子やさんとオウム」
「商人と魔人の物語」

の6話。

大人なら超サクサク読めるので、残りの6冊も読み進めていく。

アラジンと魔法のランプほか―新編アラビアンナイト〈上〉 (講談社青い鳥文庫)
アラジンと魔法のランプほか―新編アラビアンナイト〈上〉 (講談社青い鳥文庫)

posted by wolf_howling at 03:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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