2018年03月16日

劇場版「ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱 」

ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱
ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱

Youtubeで東映アニメーションが公式配信してるので視聴。
https://youtu.be/mN2th_pmgR0

これも何度か観たけど原作である「ブリガドーン」や

第10話 ブリガドーン
第10話 ブリガドーン

ブリガドーン デジタル・リマスター版 [DVD]
ブリガドーン デジタル・リマスター版 [DVD]

水木しげる自身の改作「朧車」とは監督の芝田浩樹や、脚本の武上純希は相当な改変やったもんだなあと。

第58話 おぼろぐるま
第58話 おぼろぐるま

第25話 古都の妖怪・おぼろ車
第25話 古都の妖怪・おぼろ車

ワンピースのチョッパーの話で泣いたって言ってた生徒が、これでも泣いたって言ってたので、そういう人には刺さる御涙頂戴なんだろうなとも。

ONE PIECE LOG COLLECTION "CHOPPER" [DVD]
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これに関しては水木自身がブリガドーンではガモツ博士だったのを「ぐわごぜ」にしてるんだけど、

第70話 怪気象! 妖怪ぐわごぜ
第70話 怪気象! 妖怪ぐわごぜ

これ「だって水木しげるだから」って感じな妖怪だよなあ。

>暮らしに生きることば「元日」
http://www.ninjal.ac.jp/publication/catalogue/kokken_mado/02/01/
>元日のガをグヮのように発音する地域があります。歴史的仮名遣いでは,元日の「元」を「ぐわん」と表記します。今は,ガンと読みますから,歴史的仮名遣いと現在の発音は異なります。


つまり字面では「ぐわごぜ」と買いても現代語では「がごぜ」と発音すべき妖怪なのだ。

>元興寺 (妖怪)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E8%88%88%E5%AF%BA_(%E5%A6%96%E6%80%AA)

がんごうじに出た僧侶の服を着た鬼の絵を鬼太郎の敵妖怪の元ネタとして使われた鳥山石燕『画図百鬼夜行』には、古い仮名遣いのルビで元興寺に「ぐわごぜ」とある。

画図百鬼夜行
画図百鬼夜行

これ「アマヒコ」をカタカナの読み間違えで「アマビエ」にしちゃってる事例と同じで、目にするたびにイラッとする。

第26話 妖怪アイドル!? アマビエ
第26話 妖怪アイドル!? アマビエ

この辺、お化けを意味する児童語を「がごぜ」と呼ぶ地域がある事に対して、柳田國男は「咬もうぞ」と言いながら化け物が現れるからだ説を唱えたが、分布やデータ提示もねえから「お前がそう思うんならそうなんだろう」レベル。有名人が言う事を全て正しいと思って鵜呑みにするのは思考停止。

妖怪談義 (講談社学術文庫)
妖怪談義 (講談社学術文庫)

むしろ妖怪を「モウ」とか呼ぶ方が「咬もうぞ」には似てるけど、そっちは「モッコ」って呼び方に類似が見られて、「モッコ」は元々「蒙古」で元寇の時以来に「蒙古が来る」と子供をしつけて脅かすために使った説の方がナンボかマシ。

>蒙古高句麗 ムクリコクリ
https://kotobank.jp/word/%E8%92%99%E5%8F%A4%E9%AB%98%E5%8F%A5%E9%BA%97-641180

むしろ此の方の唱えている超個人的な想像との
https://blog.goo.ne.jp/sailouhei/e/06ee5de3bd87953a14c196d0335f2041
>私は近畿地方の「ガオ」の由来が「蒲生」(がもう)に由来しているという説を知り、もしかしたら、会津で言われている「モーが来る」の「モー」とは「蒲生」(がもう)の「もう」の部分が残ったモノかも知れないと思った。


との説が。

>子供をしつける親の強い味方・妖怪「ガオ」
https://npn.co.jp/article/detail/03569682/
>戦国時代、滋賀県湖東地方の領地を近江六角氏の一党である種村氏が治めていた。現在の滋賀県蒲生郡日野町にあった近江国・日野城の蒲生蒲生氏郷(1556〜1595)に攻められるようになった。戦火に巻き込まれた領民達は「蒲生が攻めてくるぞ」と常に恐れていた。この「蒲生が来るぞ」が変化して、「ガオが来るぞ」という言葉だけが残った。


https://kotobank.jp/word/%E7%89%A9%E3%81%AE%E6%80%AA-646377
>【妖怪】より
…妖怪の総称に相当する民俗語は,大別して,東日本に分布する〈モー〉系のモー,モーモー,モモンガー,モッコ,アモ,アンモなどと,西日本に分布する〈ガ〉系のガガマ,ガガモ,ガンゴー,ガゴジ,ガモなどに分けられる。


蒲生氏郷は初め近江日野城主で最後に陸奥黒川城主となった武将だ。

蒲生氏郷 (読みなおす日本史)
蒲生氏郷 (読みなおす日本史)

西国ではガがついたままガモウが残り、東北にはモウ側が伝わった説はモノノケ、モモンガ含めて時系列まで遡って分布を集めて比較してみると面白いかもしれないがそういうのはプロの民俗学者がやって。

少なくとも人間を襲うつもりの妖怪が「食らうぞ!」でなくてわざわざ「噛むぞ!」って宣言してくるなんて説の違和感や、

モモンガが空を飛ぶ時に「モー」って言うからそういう名前になったなんて動物観察した事ねえだろ?的なトンデモよりは遥かに有益だと思う。

モモンガ飼いになる: 飼い方から、一緒に暮らす楽しみ、グッズまで
モモンガ飼いになる: 飼い方から、一緒に暮らす楽しみ、グッズまで

話が相当に微妙な脱線をしたが、
TLで流れてきたコレをみて、動画を観ようと思ったタイミングが色々と合ったもんだなと思った。




水木しげるの日本霊異記 (角川文庫)
水木しげるの日本霊異記 (角川文庫)

posted by wolf_howling at 05:45 | Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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