
ナポレオン言行録 (まんがで読破 MD125)
マンガだから、このマンガ家は物語的に構成しなおす必要があったんだろうけど、
ナポレオンが死ぬ寸前の回想から入るって構成は華もなにもねえ。
ツカミがダメなら普通はその先は読まれない。
これはマンガ技法としてダメ!
史実からしたらツッコミ所満載のギャグにせよ、それを意図してやってる「覇道進撃」とかと、どうしても比べちゃうから、マンガとしても弱いよなあ。

ナポレオン〜覇道進撃〜(14) (ヤングキングコミックス)
で、ナポレオンの語録的にやるのなら、
日本人向けトリビアとして
ナポレオンは
「余の辞書に不可能はない」なんて言ってない。
からだろ。
「Impossible n'est pas français.」
であって、
「インポッシブルはフランス語じゃない。」
が正しい。
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ピックアップしてる言葉も何かなあってのが多いし。
獅子の時代の「大陸軍( グランダルメ)は地上最強ォォォ!」はフィクションで、相当にシュトロハイムのインスパイアっぽいにせよ、インパクトはあるからねえ。

ナポレオン ―獅子の時代― (1) (ヤングキングコミックス)
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スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第二部 41.ルドル・フォン・シュトロハイム[原型・彩色監修/荒木飛呂彦]
獅子の時代にも出てくるけど、ああいう描写してないと
「最良の兵士とは戦うよりむしろ歩く兵士である。」
はピンとこないよね。
獅子の時代では兵がもう足が滅茶苦茶になる位まで歩かされるんだけど、
だからこその機動力で強かったって事も解りやすい。
SLGなりなんなりやってると、移動力の多いユニットはその利点から強い事は直観的に解るだろうけど、
ゲリラがトヨタのトラック使うのも、コストの安さと足回りの機動性が優れてるからだし。
早く移動できれば火力が強いのと似たような効果は出せるし、
逃げ回りやすいのなら、装甲が厚くて耐えるってばかりが防御でないって話で。
ところで、浅学な俺は
「未来は知性であり、産業であり、平和である。」
なんてナポレオンの言葉は知らなかったのだが。
検索しても某宗教関係者の本しか出てこねえぞ!
むしろ
「愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。」
ってナポレオンは言ってたがなー。
つまりはナポレオンからすれば、
ナポレオンの口を借りて未来を語る輩は狂人って理屈になるな。

ナポレオン言行録 (岩波文庫 青 435-1)