2018年09月13日

「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ4 妖魔と二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社

妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)
妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)

この表紙絵見るだけで末弥純が中身を読んでもないのに描いてるのがバレバレ。
ファファードは直毛ではないし、髭面だろうが!

海外の表紙絵、見てみろ!

The First Book of Lankhmar (Fantasy Masterworks)
The First Book of Lankhmar (Fantasy Masterworks)

Fritz Leiber's Fafhrd and the Gray Mouser: Cloud of Hate and Other Stories
Fritz Leiber's Fafhrd and the Gray Mouser: Cloud of Hate and Other Stories

マイク・ミニョーラのアメコミだってそうだ!

Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser
Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser

こういうイイカゲンなやっつけ仕事が書籍の印象を左右しちまうのがなあ…。

で、そういうのにNG出さないのは編集者としての仕事もしてねえって事だよ。
文章の内容も、表紙デザインもまったく中身確認してねえで本作ったフリしてやがる。


さて、内容だけど、浅倉久志が大谷圭二名義で出した3巻までとは、文体が割と変わっている。
まあ改訳とかいっても全面改訂してる訳ではないだろうし、しかも前の3巻目を訳したのが1982年で、

>「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ3 霧の中の二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社
http://read.seesaa.net/article/460544372.html

霧の中の二剣士 (創元推理文庫)
霧の中の二剣士 (創元推理文庫)

4巻が続きとして出ないで打ち切り状態だったのを復活させて、これを新規に訳したのが2005年だから20年以上もインターバルあれば、同じ当人の文体でも変わるわなーと。
そのせいか、やや21世紀の文章って感じでこれまでの読みづらい文章よりは相当にマシになってる。

作品としては、前の巻の『ランクマーの夏枯れ時』の出来がぶっちぎりに良いので、やや肩透かし。

書籍化にあたっての描きおろしの『魔女の天幕』と
同じ1968年に書かれた『ランクマー最高の二人の盗賊』は、
『魔女の天幕』は1965年の『星々の船』の前置き的な後付け。
『ランクマー最高の二人の盗賊』も1964年にファンタスティック誌に掲載された『クォーモールの王族』ってのへと橋渡しをするためのものだ。
でも、別にそんなのなくても誰も気にしないと思うんだよなー。
ハワードのコナンは時系列とか気にしないで読める感じと違って、これが大きな差なんだなと。

黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)
黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)

フリッツ・ライバーでなく、ハリー・オットー・フィッシャーが書いた唯一の作品が『クォーモールの王族』だそうだけど。
これって『クォーモールの王族』の話だけでも構わない内容じゃね?
無理やりにファファード&グレイ・マウザーを絡めて水増しだか、シリーズへのこじつけをしたせいか、場面切替の対象がクォーモール兄弟と、ファファード&グレイ・マウザーがまとまっているように見えなくて4つに分散してしまっていて凄く流れのテンポが悪い。

唯一の収穫といって良いレベルなのが、D&Dのウィザードアイの元アイディアっぽいものと思われる「魔法の目」というのがP260に出てくるのと、とあるギミックがX2モジュールの「アンバー家の館」に反映されているっぽいということ。

さて、邦訳版で残すは最終巻の「ランクマーの二剣士」だけなんだけど、長編ってなるとなー。
正直、他に面白い読み物は古今東西あるって感じしかこれまでの所もしないんだよねえ。

連続で読む気はやや失せてるので、次はハワードにしようかなー。

ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)
ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)

posted by wolf_howling at 10:05 | Comment(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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