2018年12月06日

『ラビリンス―迷宮―』新井素子(1982年)

ラビリンス―迷宮
ラビリンス―迷宮

結構に前の事だが知人が要らないといったので、新井素子の文庫本を10冊位貰った。
結局、読まないままだったので掃除のときにブックオフに持って行ったが全部値段が付かない=ゴミなのでリサイクルへとなった。
労力の無駄。

学生時代にグリーンレクイエムも読んだんだけど、尻切れトンボな上に続きを読みたくないレベルでつまんねえなって。

グリーン・レクイエム (講談社文庫)
グリーン・レクイエム (講談社文庫)

この本だけは数十年前に4冊100円の古本を自分で買った=25円の本だ。消費税っていう日本を衰退させた税が課される前の話だ。

当時、ラビリンス/魔王の迷宮が大好きだっただけなんだけど。

ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション [AmazonDVDコレクション]
ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション [AmazonDVDコレクション]

1986年映画だから、この本が誰かの用済みになったタイミングと偶然重なったんだなと。

これまた掃除の際に発掘した。

糊付けもバラけてしまってきてて、もうほんとのゴミなんだけど。金出して買ったからにはと、トイレでの暇つぶしに眺めてた。

中身も文章量もスカスカなのでぱっぱと読めはするけど、その分、トイレで用足しでもしてる時でもなければ時間使う価値はない内容。

もう目にすることがある人もそうはいないだろうという事で、今回のレビューはネタバレだらけで行く。

異世界ファンタジー風に見せて、実は核戦争後の世界ってのは「猿の惑星」の後に誰がやっても正に「猿真似」だよね。

猿の惑星 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
猿の惑星 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

で、核戦争後に1000年でロステクになってる設定なんだけど、字や天文学を失ってるって設定しながら6年ごとに生贄だしてるとか何月って書いてある。

天体周期も知らず、数を記録する事もできない設定なのに、
何で年数レベルの周期が解るんだよバーカ。


後から神の名前のついた12の月がとかまで書いてて、自分で変だって気づかないのか?

ジャガイモと思しきものの食い方を異世界チート的な「神」が人間に伝えるって描写もあるんだけど、
この人間達って餓死者とかまで出しながら誰も煮て食うとか「自分で実験」をしないって設定も無理すぎ。

とまあ、徳間のSFアドベンチャーに掲載してたらしいけど、幾ら当時21歳の小娘が書いてるにせよ、「空想『科学』小説」を舐めすぎだろと。
これを大喜びで読んでる子供がいたとしても、その読者って小学生以下の知識や論理思考能力ですか?と。

4メートルの高さの穴だから上がって逃げられない?
身長150cmの人間が3人いれば、肩車を壁にもたれながらすれば、それ位の高さって上には一人を送る事ができるわ。
上からロープを下ろせれば全員脱出が可能。
しかも御丁寧にダガーまで持ってるんだろ?壁に刺して足場も作れるよね。

で、「神」が文字を教えた女の子が

>核爆弾をつくれるかもしれない


って、核実験とかなめんな!
国家レベルで大勢を使っても実験を繰り返さなければ核兵器は作れないし、
純度の高いウランやプルトニウムをどうやってウホウホやってる連中が抽出するんだよ!


DVD>悪魔の核実験 (<DVD>)
DVD>悪魔の核実験 (<DVD>)

知能が高い生物って設定なのに、例え周囲をバカの集まり設定にしたチートでも
「登場人物は作者以上の知性を持てない」問題がここでも。
知識やアイディアを借りものでやれば作者が知らない事も知ったかぶりしてバカどもは騙せるだろうけど、法螺の吹き方も程度を加減しないと、ハリボテだってバレちゃうわなー。

「神」と人間が思い込んでる強力な生命力を持つようDNAを弄られた生物が「死にたいので殺しに来る人間を6年周期で迷宮に呼び込む」って、
死にたいのなら即時に数百人の人間と戦って矢衾の餌食になる方が楽ちんだよな。
なんで代表をちょびちょび何年もかかって送ってもらう必要があるの?
知能が高いどころかバカですか?

年月が経つ間に人間が神を殺すための戦士を送り込むんでなくて、生贄として娘を送ってくるようになったって設定も、
俺が「神」と呼ばれる動物だったら、6年周期で人間に知恵を与える時に
「お前ら、送ってくるの間違ってるぞ!」って一言いうわ。
何も指摘しないで、そのまま数百年も放置とか、バカすぎですか?

そもそも、小出し小出しに人間に知恵を与える必要すらなくね?
人間食いたいなら村を襲えばいいし、自殺願望があるなら人間側が「あの人食いの化け物を皆で退治しよう!」って徒党を組んで殺傷してくれるだろ。

ただのバカじゃん!

これグリーンレクイエムとかもだけど、新井素子作品てヒロインを持ち上げようとして都度壮絶な白々しい空振りしてる様にしかガキの時代の俺にも見えなかったんだよなー。

そして迷宮も元は遊園地の施設だったって設定にしたって
「脱出するのに数日かかって渇きで死ぬ」なんて規模のヤバいものを娯楽施設に入れられる分けねえだろ!
客がリアルに次々死ぬ遊園地が営業できるか?
よせばいいのに、つまらない誇張のせいでドンドン頭悪いって露呈しちゃう。

そして迷路の攻略法で「片方の壁を伝っていけばいつかは出口に行ける」とか、これまたオバカな事が書いてある。
それは一筆書き設計の迷路の場合であって、中途で壁を途切れさせた交差点状の複数分かれ道を幾つも入れた構造や、独立したブロック側に出口を持つ迷路では通用しねえよ。
ケーニヒスベルクの橋みたいな経路だと、この神がぬかしたウソで2人と一匹は餓死か、食うか食われるかの殺し合いだなW

ざっくりわかるトポロジー 内側も外側もない「クラインの壺」ってどんな壺? 「宇宙の形」は1本の「ひも」を使えばわかる? (サイエンス・アイ新書)
ざっくりわかるトポロジー 内側も外側もない「クラインの壺」ってどんな壺? 「宇宙の形」は1本の「ひも」を使えばわかる? (サイエンス・アイ新書)

って事で、読み終わってレビューも書いたのでゴミ箱に放り込んだ。

ラビリンス(迷宮) (徳間文庫)
ラビリンス(迷宮) (徳間文庫)

posted by wolf_howling at 03:51 | Comment(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

最近の記事