
黄金の羅針盤 (ライラの冒険シリーズ (1))
今年後半に「ライラの冒険」のドラマ版がBBCで放送予定。
>ドラマ版「ライラの冒険」放送前に新シーズン制作決定!
https://www.cinematoday.jp/news/N0103544
>英 BBC One が手掛けるファンタジー小説「ライラの冒険」のテレビシリーズが、第1シーズン放送前に早くも第2シーズンの制作が決定したと、Deadlineが独占で報じた。
映像でちゃんどラストまでの続きを観たいって欲求は高いだろうからなあ。
なにしろハリウッド映画の『ライラの冒険 黄金の羅針盤』はリーマンショックを理由に3部作の筈が1作目のみで打ち切り。
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製作費かけた割には興収が思わしくなかったらしいが、
全く必要性を感じないニコール・キッドマンなんか使ってるからだろと。

キリング・ミー・ソフトリー (字幕版)
原作読めば判るがコールター婦人って黒髪だからブロンド状態のニコール・キッドマンなんかを起用する理由が皆無。
映画版の監督はローグ・ワンの脚本家クリス・ワイツ。
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日本でBBC映像が観れるかどうかもよくわからねえので、ラストまで原作読んでみるかと。
翻訳に色々注文つけたい点はあるけど、あえて一つだけ書けば、
>ハイ、ブラジル
って翻訳者は「ハイ・ブラジル Hy-Brasil」を知らないの?
>Brasil (mythical island) - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Brasil_(mythical_island)
モンティ・ パイソンのテリー・ジョーンズ映画で関根勤も出てる「エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海」とかにも出てくるんだけど。
これだと「はい、着きました。」みたいな表記じゃん!
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でも、翻訳どうの以前に読み綱い作品だな。
ハリポとかもだけど、要はコレも作者が児童書のフリをして、いい歳こいた大人が好き勝手なデタラメ設定で小説風に重苦しい御伽噺を書きたいだけ。

ハリー・ポッターシリーズ全巻セット
出てくる人間キャラにもダイモンにも魅力ねえから読み進めにくい。
良いと思うキャラはシロクマと魔女たち位。
我々が住む世界と違ってヒトには1人に1つづつダイモンという魂が繋がった存在があって、
ダイモンは子供時代は様々な動物に変身できるが大人になると特定の動物の種に固定する。
この設定はイマージナリーフレンズとか人格形成みたいなものと関連してるのか?とか俺は読んでみたが。んー。
映画ではダストというものが関わってるという設定だけで何の詳細説明もなかった。
1巻を読んだ段ではまだダストの正体は明かされないで引っ張られているが、
キリスト教の教会が関わってる事は臭わされている。
そのせいか原作だけでなく映画も北米カトリック教徒がボイコット働きかけた形の魔女狩りで潰された形。
>『ライラの冒険』続編断念に原作者のフィリップ・プルマンが遺憾の意
https://www.cinematoday.jp/news/N0021377
>カトリック系の宗教団体である北米カトリック連盟が、この映画が子どもたちに無神論を勧めているとして、劇場へ行かないよう、またプルマンの原作を読まないようボイコット運動を呼びかけたことから、アメリカでは思ったほど興業成績が伸びなかった。
>カトリック連盟の言葉に対し、「無神論を勧めているなんてばかげた話だ」と異論を唱えている。一方で、北米カトリック連盟は「とても喜ばしい。興業成績が良くなければ続編の製作に影響するとわかっていた」とボイコットの成果を称えている。
北米のカトリック教会はフィクション弾圧してるけど、
リアル側で神父の児童に対する性的暴行が大量に繰り返されてる「現実」みれば関わりたくないわなー。
ボストン司教区司祭ジョン・ゲーガンは30年に渡って130人もの児童に対する性的虐待してる。
それを元にした映画がアカデミー作品賞とってる位だし。

スポットライト 世紀のスクープ (吹替版)
別の事件でペンシルベニアでは神父300人以上が性的虐待を判明しているだけで千人以上におこなっていたが、協会はリストを隠蔽していた上に、ほとんどがすでに時効あつかいとか、教会内と神父どもは小説よりクズ過ぎるのが大量にいるのがリアル側。
>カトリック神父300人が性的虐待 被害者は数千人か
https://www.asahi.com/articles/ASL8H23KWL8HUHBI002.html
とはいえ、フィリップ・プルマンのこの作品ではタタール人やサモエード人、そしてアフリカの人々に対して結構に「差別的」だけどな。
読んでて全編の端々に民族差別だらけで如何にもイギリス産の毛唐が書いたものって感じる。
渡辺謙も出てる映画が大コケしたダレン・シャンとかもだけど、

ダレン・シャン〜若きバンパイアと奇怪なサーカス〜 (吹替版)
ハリポが当たったからって安直にイギリス人作家の陰鬱ファンタジーを「児童書」みたいな呼び方するのもどうかと思う。
リアル設定の小説が書けない作家の幼稚な内容ってのと、子供向けかどうかは別!
そもそもファンタジーとしては持ち上げられてても、
宗教臭いナルニアや
言語オタクが書いた指輪物語も
児童書か?って内容だろうに。

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

カラー新版 指輪物語 全3巻 ― 旅の仲間/二つの塔/王の帰還
ミヒャエル・エンデが説教臭くなる前のジム・ボタンだけは児童書としてオススメ。去年ドイツで公開された映画観たい。

ジム・ボタンの機関車大旅行 (岩波少年文庫)

ジム・ボタンと13人の海賊 (岩波少年文庫)
ライラの原作読んで思ったのは、映画監督のクリス・ワイツは脚本家として物語を整理して盛り上げる能力はどうやらフィリップ・プルマンよりも高そうって事。
もし原作通りに作って「第一部完。」「続く!」ってやったら、叩かれ方は数倍酷かっただろう。
引きで終わりって手法にせよ、陰鬱で救い無さすぎだし。
ヒロインを過酷な環境に置けばお涙頂戴って安っぽい狙いか?
この作品、わざわざ時間使ってまで最後まで読み続ける価値あるのかなあ?
批評の為には読むけど。

黄金の羅針盤〈上〉 (ライラの冒険)

黄金の羅針盤〈下〉 ライラの冒険 (新潮文庫)
タグ:ライラの冒険 ニコール・キッドマン ハリウッド リーマンショック 打ち切り ローグ・ワン ハリポ ハリー・ポッターと賢者の石 児童書 アカデミー賞 渡辺謙 ナルニア国ものがたり ナルニア ミヒャエル・エンデ ジムボタン イマージナリーフレンド 差別 指輪物語