2019年06月05日

『猫の目』メビウス/アレハンドロ・ホドロフスキー

猫の目
猫の目

アレハンドロ・ホドロフスキーが序文で書いているように、メビウスが元々「これじゃ5ぺージで済んでしまう」というのを25ページに水増しする為に「芸術的技法」としたって感じ。

しかも左側ページはほぼ同じで其方に短文がかいてあるだけだから眺める分には数分しかかからない。

アート的かもしれないけど、これで課金はなー、と思う内容だが、

それもそのはずで、本来は定期購読者用の非売品付録な上に、レ・ユマノイド・ アソシエは作者二人に原稿料も著作権も認めないという酷い契約で、仕事でもなんでもない制作作業だったからだ。

アンカルの連載と交換条件的に引き受けたらしいが酷いもんだよなあ。
まあ海賊版が出たので、こうやって売るようになったらしい。

アンカル T1 : アンカル
アンカル T1 : アンカル

俺的にはアレハンドロ・ホドロフスキーがカンヌに「デューン」の始動発表した時に、

ホドロフスキーのDUNE [Blu-ray]
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コーヒースタンドでバンドデシネを物色した際に
メビウスの作品と、ジャン・ジローのブルーベリーを見て「両方の作家に制作協力を仰ぎたい!」とおもったそうで、

でも、バンドデシネを御存知の皆さんには常識なんだけど、メビウスとジャン・ジローは同一人物W

ブルーベリー [黄金の銃弾と亡霊]
ブルーベリー [黄金の銃弾と亡霊]

仕事を抱えてたメビウスは断ろうとするんだけど、ホドロフスキーが「じゃあフィリップ・ドリュイエに依頼する」って言ったら、メビウスと衝突を繰り返してたライバルなので引き受けたというのも面白い。

ローン・スローン (ShoPro Books)
ローン・スローン (ShoPro Books)

でもデューンは制作に至らず。

建造物デザインのH・R・ギーガーはエイリアンのクリーチャーデザイン業務へ。

エイリアン/ディレクターズ・カット (字幕版)
エイリアン/ディレクターズ・カット (字幕版)

ホドロフスキー曰く特殊効果担当ダン・オバノンは精神科にかかることになってしまったそうだ。
でも、彼もエイリアンの原案脚本の仕事へってなってるからなー。

リドリー・スコットが一言文章を載せてるのも何とも皮肉。
なんか本編より序文の裏事情の方がドラマチックで面白い。

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)
ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)

posted by wolf_howling at 18:23 | Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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