2019年09月17日

進撃の巨人(29)

『進撃の巨人』連載10周年感謝企画「ほぼ全巻99%OFF 最終回まで一緒に読もう!キャンペーン」ってのをやってる。
http://shingeki.net/10th#present

進撃の巨人(29) (講談社コミックス)
進撃の巨人(29) (講談社コミックス)

まあ家には既に全巻あるので、キャンペーン関係なく読めるというか。

ところで「最終回まで」って、既にTV番組で最終頁は公開されてるから、何処かの終わる終わる詐欺みたいな事にはならないとも思うんだけど、

アニメはどうやって来年に終わりまで持ってくつもりなのか側が気になったり。



で、10年分29巻ていうと膨大な量に思えるかもしれないけど、再読やアニメで概要知ってれば半日で読めちゃうかな?とか。

進撃の巨人って何もダークファンタジーってだけでヒットした訳じゃ当然なくて、

諫山創のキモい絵ながらの巨人の描写最適化もあるけど、

・大コマが多い
・解説ネームが長すぎない
・時々入るギャグ


の御蔭で絵の好き嫌いは誰もがあるにせよ
「マンガ構成としてスムーズに読みやすい」事がキーだと思う。

余白を埋めなければ死んじゃう病みたいなトーンワークでの真っ黒マンガなんか、読む気起きねえし、
真っ黒マンガだけど、ネームでのコマ割とか構成もなく見開き紙芝居みたいなスカスカなのとも違う。

加えて「物語」として優れてる事が圧倒的。

連載マンガってのが現代コンテンツとして難しくなってるのは

「ちゃんと終わるのか問題」
が大きいと思う。

新聞連載のコミックストリップの模倣的に「雑誌でのマンガ掲載」も始まった筈。

小学館の学習雑誌が1922年に『小學五年生』『小學六年生』創刊して、「国民〇年生」って呼ばれてた頃も、殆どは文章での読み物で、
俺が持ってる奴だと長谷川町子のマンガが4ぺージ載ってるだけだった。

マンガ単行本ってのも日本のマンガ文化普及貢献は大きくて、雑誌ってメデイアは「読み捨てられる前提コンテンツ」だった。

放送ってものですら21世紀になった当初位まで、流したらオシマイ文化で流す側はやってるけど、録画機器ってものが出来たら、マスゴミが如何に酷い嘘吐きかの証拠がどんどん蓄積されるようになり、嘗ての出鱈目もできなくなった。

娯楽は所詮、人生の暇つぶしだ。

だが、連続ドラマや週次放送アニメなども録画されるようになると、
映画など、尺の間に=シリーズ完結することの完成度を求められるようになった。

嘗ては読み捨て前提の連載コンテンツは行き当たりばったりの矛盾だらけの展開も「その週の回」として閲覧される分には許されただろうが、現代ではそうはいかない。

嘗ては読者や視聴者からの興味を失い「いつのまにかおわってた」ものが、
データが残る分、「きちんと終わる事を求められる」ようになった。

なので、手塚連載作品に影響を受けてきた浦沢直樹のような
風呂敷を広げるだけで畳まない長期連載は「多くの読者を裏切るだけの駄作」になる。

MONSTER 全18巻 完結コミックセット(ビッグコミックス)
MONSTER 全18巻 完結コミックセット(ビッグコミックス)

その点、
進撃の巨人が優れて何時のは羽陽曲折や後付け設定もあるものの、
伏線の見事さと回収の仕方の素晴らしさに尽きる。


だが、


「終わりよければすべてよし」


であるので

「最終回がクソなら、
これまで買って損した!時間と金かえせ!」


となる。

持込してきた諫山創に「ジャンプ持ってこい」と言った大ヒット作を逃した無能編集者がいた集英社は、
長期連載を引き延ばし、挙句、新作作家の新人育成側が明らかに手薄になった。
旧いのが延々と居座って、若い人間のチャンスを潰して来たのだから当然の末路だ。
(これは有償の切手というものを貼って送ってくるアナログアンケデータに固執した結果故の失態でもあるのだが、長くなるのでまた何か別の機会に)

そしてこうなる

>ONE PIECE 尾田栄一郎が衝撃発言 「5年以内には終わりたい」
https://mainichi.jp/articles/20190903/dyo/00m/200/014000c

>「ONE PIECEはあとどれくらい続くのか?」という質問に対して、尾田さんが「5年以内には終わりたい」と語るなど、衝撃の発言も飛び出した。


ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)
ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)

>違います。そういうの嫌いなんです 尾田栄一郎氏、『ONE PIECE』の最終回について言及
https://grapee.jp/616306

>尾田さんは100巻で最終回を迎えるという噂については否定。

ただ、物語は確実に最終回に近づいており、単行本の100巻ちょっと超えたあたりで、最終回を迎えるというプランがあるようです。


やや古いデータだがONE PIECEのすげーーー雑な年次累計が約8924732部

>週刊少年ジャンプ オリコン ●ONE PIECE
http://singerberu.blog.fc2.com/blog-entry-2.html#op

**│初動...(日)│2週計.|3週計.|4週計.|5週計.┃  累計 (日数)┃発売日.│タイトル

│1301484 (3)│1819919│1987851│2080350│2137419┃2,476,305 (262)┃2018/03|ONE PIECE 88
│*265660 (0)│1502120│1728460│1822551│1881643┃2,167,146 (168)┃2018/06|ONE PIECE 89
│1441771 (6)│1720690│1835854│1905040│1950386┃2,174,407 (125)┃2018/09|ONE PIECE 90
│1514459 (6)│1801917│1914363│1993806│2051518┃2,106,874 (*48)┃2018/12|ONE PIECE 91


単行本1冊475円だから、これまた超雑に単純計算で4239247700円で約42億。

>2018年コミック市場は紙+電子で前年比1.9%増の4414億円と成長基調へ 〜 出版科学研究所調べ
https://hon.jp/news/1.0/0/21536

ということで、乱暴に言うと

マンガの10冊に1冊はワンピース。


進撃の巨人は月刊連載だけど、刊行ペースは年3冊くらいで、諫山創が筆が早い事もわかるのだが、

これまでの単行本の国内発行部数トータルで2019年4月時点で累計8000万部を突破。

まあとはいえ、マンガ歴代の中でも16位で結構な大ヒット作が終わる事になる。

>歴代発行部数ランキング | 漫画全巻ドットコム
https://www.mangazenkan.com/ranking/books-circulation.html

だが、この規模のドル箱だろうと「ちゃんと終わる」事の方がリピートするファンを掴める。
金づるを手放さないぞとズルズルと抱え込むとジャンプ同様の衰退末路を迎える。

発行部数で雑誌が単行本に抜かれている現状。
そして電書への推移。

スマホってものが表れて10年以上経過しているのに、
「マンガ自体の読まれ方が大きく転換していると」言われ続けて、どんだけ期間たってんだよバカと。

またネタギレによる、続編、リメイクなどの繰り返しも作者自らが過去作品に泥を塗る事の繰り返しも多すぎる。
今、過去ファンを引っ張れてるのってキン肉マン位しかなくね?しかも2世は完全な黒歴史扱いだし。

キン肉マン 68 (ジャンプコミックス)
キン肉マン 68 (ジャンプコミックス)

読者は衰退した末路が見たい訳ではないし、途中放棄されたくないという心情を把握すべきだ。

名作としての有終の美を飾った作品こそが永遠の命を与られるるのだ。


この点、近年ではハガレンが本当にクロスメディア含めて成功したと思う。

鋼の錬金術師全27巻 完結セット (ガンガンコミックス)
鋼の錬金術師全27巻 完結セット (ガンガンコミックス)

「進撃の巨人」もアニメとの関係はおおむね良好だと思う。

原作厨は差分あけつらったりとかくだらない事してるけど、マンガとアニメは別表現方法の別メディアだ。

アニメ側でスピーディーに概要把握して、声優さんたちの声で脳内再生しながら原作を掘り下げるって楽しみも可能なのだ!

今後読む方にはそれを強くオススメする。

そしてベビーブーム世代が50前後という事は、つまりはマンガを買い支えてるのは、老人世代って状態がそろそろ近づいている。

「これから」の世代はスマホでマンガを読むか?というと最適化されてないから読まない。
無料のゲームアプリと動画があるのに、切り刻まれた紙芝居をスマホの狭い画面で長々と見る事は無い。

俺自身もマルチメディア時代から電書は業務で関わって長い事経つが、紙媒体世代が仕切ってる限りは出版社は衰退し続けるし、
別の企業にならなければ存続も危ういと思う。

レコードやビデオテープが絶滅はしてないものの同じ道をたどる。

進撃の巨人には様々なメッセージが含まれている。

相手を理解せず憎しみあい、殺し合う愚かさとか。

でも「ジャンプ書いてこい」って言われた新人作家のデビュー作がここまで成長した経緯を見てきて、

巨大なベテラン勢が立ちはだかるマンガ業界の中で憤りの中、連載を獲得し、
自らが若くして漫画界の巨人となった跡に見る先とは?

諌山創は若いけど頭がいい人だとは思うので、
「先生の次回作にご期待ください!」が現状の業界でどうなるかは解っていると思う。

グッズやイベントなどの収入を含まず、印税だけでも年鑑数億だから、まあ滅多な事をしなければ生活できる資産は既に持ってるにせよ。

まだまだやりたい事は多いよねえ。若いし。

パクリのアフィブログが検索すると出て来るけど、キツイ場面にも効果音でダジャレやってるのを見ると

>『進撃の巨人』シリアスなシーンのギャグだけでなく、擬音にも遊び心があった→様々な見つけられた擬音が集まる
https://togetter.com/li/1403977

流石に重苦しい話の連続には流石に飽き飽きしてるって伝わるんだよなW

なので、例えつまらなくても1冊分くらいはギャグやってみるとか?

この巻の偽予告編も「夢オチ」には、ちゃんと不甲斐なさを感じてるしw

でもスクールカースト編はパロディ設定の1発ネタだと思ってたので、こんなに長く続くとは思わなかった。
頭齧ったの以外あんまりおもしろくないし。

ミカサとサシャでどつき漫才とかしてる方が面白そう。

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posted by wolf_howling at 06:11 | Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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