2019年10月13日

藤子・F・不二雄大全集 [43]  ロケット五郎/ロケット=ボーイ

藤子・F・不二雄大全集だから仕方ないのかもしれないけど、マンガじゃなくて原作者が別にいる絵物語。

藤子・F・不二雄大全集 ロケット五郎/ロケット=ボーイ: 藤子・F・不二雄大全集 第4期
藤子・F・不二雄大全集 ロケット五郎/ロケット=ボーイ: 藤子・F・不二雄大全集 第4期

久米みのる=久米穣で、数々の児童文学や推理小説、SFなどを翻訳していた作家が物語を書いて、
それに藤子Fが挿絵をつけている。

ロスト・ワールド (冒険ファンタジー名作選)
ロスト・ワールド (冒険ファンタジー名作選)

とはいえ、子供を意識しすぎたせいか稚拙な内容で、正直読んでてツマラナイ。

子供に解り易い平易な表現という事でなく、ギミックや展開がデタラメで雑だ!という事だ。


但し、後の藤子Fの「すこしふしぎ」やドラえもんの、ひみつ道具に通じるようなアイディアは散見できた。

ドラえもん最新ひみつ道具大事典 (ビッグ・コロタン)
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「ロケット五郎では」
・空気より軽い金属
・夢を映像化する箱
・磁石のN極とS極を塗る
・塩水だと卵が浮く、何でも浮かび上がる薬品
・日本近海の海底火山を活性化させる人工島爆弾
・スピード成長光線と、わか返り機
(車のサスペンションにも効いているので時間経過させる光線)

一応、科学っぽい表現もしてあって

>碍子は、電気を通すようになり、高圧電流は、碍子の外側を通ってアースしてしまった。


とかも有りはする。

だが、元々ロケット五郎は久米穣の父の久米元一が考案した物語だ。そちらは中村猛男が絵を描いていた。

シャーロック=ホームズの冒険 (21世紀版・少年少女世界文学館 第8巻)
シャーロック=ホームズの冒険 (21世紀版・少年少女世界文学館 第8巻)

少年探偵江戸川乱歩全集〈36〉影男
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そのせいか、「ロケット=ボーイ」の方が後発なのに、久米穣の独自作品側の方が、出来が酷い。

体の隙間にある空気をガスに変える光線とか言ってるが、ガスって言葉が難を指すか、翻訳家としての用法もデタラメだろう。

敵基地に潜入する方法はトロイの木馬作戦にせよ、撃墜した敵機のタイヤが残っていたからといって、それを自分の基地に持ち帰るバカはいないだろう。

インドのロケットボーイが使う武器にいちいち
「これは古代インドの魔術を使った」とか枕詞をつけてる。
それ、科学じゃねえじゃん!古代人とお前たち、同レベルじゃん!


マジック=ガンという武器名称も、何の説明もなくダイヤル=ガンになってたり、とにかく雑。

超人ロボットたちがロケットボーイたちを制圧するのに、わざわざ関節をはずして残してあげるとか、謎の行動すぎる。
数ページ後には「おおぜいの人の命がうしなわれた」とか平気で書いてるし!

人類からの正解征服を淫行している超人ロボットが「老人をせめることはやめろっ。」って言うとか馬鹿すぎるだろ。
むしろロケットボーイや、弱点を伝えようとする老人から始末しろよバーカと。

珍奇で幼稚なセンスが色々と光るトンデモ武器は出てくる。

毒矢ピアノ
とかWWW

一番、馬鹿馬鹿しくて唯一笑ったのは

悪人の味方ブラックジャイアント

>悪人がピンチになれば、風のようにあらわれて、たすけるのだ。
>わしが来たからには安心しろ。


こういうセリフが書けるセンスは、むしろ正気を疑うW

後書き書いてる奥さんも、自分の主人の自慢たらたらで、藤子Fについては数行。
やっぱどういう人間なのかはアウトプットには出ちまうんだよ。

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posted by wolf_howling at 10:37 | Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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