2019年11月17日

藤子・F・不二雄大全集 [42]  すすめピロン

藤子・F・不二雄大全集 すすめピロン
藤子・F・不二雄大全集 すすめピロン

後書きに板井れんたろうも書いているが手塚テイストを残しつつも、「悪い所」は排除した藤子Fワールドながらの柔らかさがある作品。

手塚治虫が特撮テレビドラマ原作版マンガとして「ピロンの秘密」という作品を小学館「小学四年生」を1960/10〜「小学五年生」1961/7に書いていて

ピロンの秘密 (手塚治虫漫画全集)
ピロンの秘密 (手塚治虫漫画全集)

同時期に藤子Fが「ピロンちゃん」というのを描いていたそうだ。

>ピロンの秘密
https://tezukaosamu.net/jp/manga/413.html

>1960年に放送されたテレビ実写冒険活劇の原作で、マンガ連載時藤子F氏も低学年用に「ピロンちゃん」と言う題名で執筆なされていました。初回だけ、手塚先生本人がお描きになられました。その初回分は手塚ファンクラブ会誌にも掲載された事ありました。「ピロンちゃん」は、現在小学館が発行している「藤子F全集」第4期版出版予定タイトルに入っています。


「ピロンちゃん」は手塚治虫が1960/09の『幼稚園』に初回のみ描いて、藤子Fが後を引き継いだ。

>ピロンちゃん
https://tezukaosamu.net/jp/manga/704.html

>「ピロンの秘密」(『小学四年生』版)の幼年向けバージョン。
1960/10の実写冒険活劇「ピロンの秘密」テレビ放送に合わせ、ひと月先駆けて始まった。初回のみ、手塚治虫が描き、第2回目以降は最終回まで藤子・F・不二雄(連載当時は藤子不二雄)が連載を引き継いだ


>藤子・F・不二雄大全集 ろぼっとろぼちゃん/かばんのぱっく ほか
http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/lineup/robochan.html

<ピロンちゃん(原作/手塚治虫)>
ピロンちゃん(作/手塚治虫)(幼稚園1960年9月号)
★エネルギー人をやっつけろ(幼稚園1960年10月号)
★空飛ぶめだま(幼稚園1960年11月号)
★さらわれたピロン(幼稚園1960年12月号)
★まだら仮面あらわる(幼稚園1961年1月号)
★ピロン、星の国に帰る(幼稚園1961年2月号)
★星の谷の怪物(幼稚園1961年3月号)
★空飛ぶマント(幼稚園1961年4月号)
★ケガ人を運べ(幼稚園1961年5月号)
★つかまったピロン(小学一年生1961年4月号)
★ガムの身代わり(小学一年生1961年5月号)


藤子・F・不二雄大全集 ろぼっとろぼちゃん/かばんのぱっくほか
藤子・F・不二雄大全集 ろぼっとろぼちゃん/かばんのぱっくほか

「すすめピロン 」は『小学一年生』1961年6月号〜『小学二年生』1962年4月号掲載。
藤子F連載として継続しているようだが、主人公の名前は同じでも「ピロンの秘密」とは無関係な作品。

宇宙人のピロンは、ロボット犬ぴぴを連れ、悪人を捕まえていく活躍をするヒーローもの。

ピロンは動物に伝わる言葉で話しかける事はできるが、ぴぴ側のみ動物語を聴いて理解できる。
ぴぴは、「わんわん」という犬の鳴き声か、「ぴぴぴぴ」という音を出すだけでもあるのだが。

双方、天井にはりつける能力があるが飛行能力も持っていて、ろけっとに乗っている。
飛行できれば天井に張り付く意味…とか、機能が色々と被り過ぎな気はする…。
ろけっとは故障もするのだが、ピロンとぴぴは早々に修理ができる技能を持っている上に
やたらと体当たり攻撃で敵機を破壊しているので、そちらは飛行能力だけという訳でもない。

ロボット犬ぴぴが可愛らしいのだが、被っているベレー帽は大きくなってボートにもなる。

人や物を拡縮できる光線銃を持つ悪者が出てくるのだが、スモールライト発想は既にこの頃にはある証拠でもある。

小児向けとはいえ、宇宙怪獣の子供を攫ってきたハンターが子供を助けに来た親が手が付けられない大暴れをしたので
「かえそう」ってアッサリ応じたり。

盗まれた水爆を取り返したピロンの「もう すいばくをつくらないでください」との言葉に
軍隊のトップが「そうするよ」的なラスト等を見ると、
ほんわかなのかシュールなのか奇妙な気分になる(笑)

子供マンガとして感心するのが、コマの読む順番は番号がふってあるうえに矢印があって、次がどのコマを読めばいいのか解り易くしてある。

「子供がマンガを読めない読まない」と出版社やマンガ家が騒いだところで、こういう基本からの積み重ねをしてマンガが好きな大人が形成されて来た背景を無視して、読みにくいコマ割のネームや説明台詞だらけの物をマンガでございって売ってる事側がおかしいだろと。

後書きでは今年1月末に2年も前に亡くなっていた事が報道された板井れんたろうが、子供マンガが市場的にも作品内容的にも難しくなっていると発行当時の2013年には書いていた。

>漫画家の板井れんたろうさん、81歳で死去
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190130-OYT1T50115/

藤子F全集の後書きは結構に寄稿者の自己紹介的な資料性も高くて、板井れんたろうの「おらぁグズラだど」とか、

おらぁ グズラだど【上】 (マンガショップシリーズ 259)
おらぁ グズラだど【上】 (マンガショップシリーズ 259)

小学三年生に連載していた「ラブタッチ先生キャンディー.」についても触れていた。
その作品に関連して子供マンガの微エロについて、藤子Fのパー子がスカートのまま飛行したり蹴りを入れていたり、しずかちゃんの入浴シーンについて触れているあたりが、成程、板井れんたろうらしい!と思うのだが、

UDF ウルトラディテールフィギュア「藤子・F・不二雄作品」シリーズ9 パーマン3号 ノンスケール PVC製塗装済み完成品
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ドラえもん 入浴剤 ギフトセット しずかちゃんのラブリータイムバスセット ミルク の香り OB-SZK-1-1
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「ラブタッチ先生キャンディー.」は子供向け作品で微エロをやってみたのは、板井れんたろうとしては挑戦だったと書いてもあったが、
ドタマジン太とか知ってる俺は、アレは『冒険王』にせよ結構にエロのギャグをやってただろうにとか思ってしまう。

ドタマジン太 (サンデーコミックス)
ドタマジン太 (サンデーコミックス)

(そういやドタマジン太の脇役ヒデ公のモデルだった吾妻ひでおもこの間、死んだね。)

失踪日記
失踪日記

小学三年生で藤子Fが「ドラえもん」と「バケルくん」を連載していて、

ドラえもん (9) (てんとう虫コミックス)
ドラえもん (9) (てんとう虫コミックス)

バケルくん〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)
バケルくん〔F全集〕 (藤子・F・不二雄大全集)

連載当時は送られて来た雑誌を読んでいなかった板井が、藤子F全集で初めて、
おまけコーナーで藤子Fがクロスオーバー作品で客演キャラとして自分のキャラを描いていてくれたことを知った事も書いてあった。

アレは藤子Fが「ゲッターロボ」のパロディとかもやってるのが読めるのは確かになかなかレアなんだけど(笑)
というか、カスラックだのが版権で訴訟だ何だとがめつくしはじめる前の大らかな時代だった証拠でもあるよなあと。

藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん (20)
藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん (20)

決戦!ゲッターロボG―ゲッターロボG・アンソロジー (St comics)
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藤子・F・不二雄大全集 すすめピロン (藤子・F・不二雄大全集 第4期) [ 藤子・F・ 不二雄 ] - 楽天ブックス
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posted by wolf_howling at 16:44 | Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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