2020年02月03日

藤子・F・不二雄大全集 [30-1] すすめロボケット1

藤子・F・不二雄大全集 すすめロボケット (1) - 藤子・F・ 不二雄
藤子・F・不二雄大全集 すすめロボケット (1) - 藤子・F・ 不二雄

小学館の学習雑誌に学年違いで「ロケットGメン」と並行時期に連載していたのが「すすめロボケット」。

>藤子・F・不二雄大全集 [37]  ロケットGメン
http://read.seesaa.net/article/472144568.html

藤子・F・不二雄大全集 ロケットGメン - 藤子・F・ 不二雄
藤子・F・不二雄大全集 ロケットGメン - 藤子・F・ 不二雄

「ロケットGメン」が62〜63年の「小学二年生」に連載され、数回分=数か月かかって1シリーズ分を描くスタイル。
「すすめロボケット」は「ロボケット登場」が幼稚園1962年1月号の4ページもののカラー短編マンガから始まり、
幼稚園1962年3月号「車をすくえ!」の回の最期のコマに4月から『小学一年生』でも並行連載されることが告知されている。

両方をあえて比較すると、個人的にはやはりコンパクトに完結する「すすめロボケット」の方が藤子Fの持ち味と強みが活かされていると思う。

多分に当時の児童読者の素直な反応もそうだったのだろう。
「ロケットGメン」は唐突なラストコマでの打ち切り。
「すすめロボケット」は小学館の学習雑誌の学年違いに複数平行連載されるスタイルの上に、1962年から1965年までの連載となる。

この小学館の学習雑誌の学年違いに複数平行連載といえば「ドラえもん」の連載スタイルで、それの素地となった作品であることは間違いない。

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス) - 藤子・F・ 不二雄
ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス) - 藤子・F・ 不二雄

飛行だけでなく地中にも潜れ、宇宙まで行ける万能「潜水艇」はやぶさ号で活躍する海の王子らとも比べて思うに、

海の王子 コミック 1-3巻セット (藤子・F・不二雄大全集) - 藤子・F・不二雄
海の王子 コミック 1-3巻セット (藤子・F・不二雄大全集) - 藤子・F・不二雄

はやぶさ号とドラえもんの時系列だけでなく機能面でお中間にある存在がロボケットなのも良く解る。

ロボケットは高い戦闘力を持つロボットだが、とぼけた性格面もある。

「すすめロボケット」は悪党と戦うアクションシーンばかりでもなく、すすむとロボケットの会話やギャグも多く、
幼稚園1962年12月号「ロボケットのサンタ」の回では、すすむが「サンタなんていない」と言うのに対し、ロボケットがサンタに変装するもプレゼントをねだられ困った挙句、本物の新幹線を運んできてしまうというオチは、のび太とドラえもんの会話から始まりギャグのオチへと繋がる展開のベースだと言っても良いと思う。

幼稚園1962年11月号「雲にのりたい」は湯気と雲は同じという台詞もありながらも、とある博士の作った不思議な薬品で雲の上で遊んだ後に、墜落しそうな飛行機を救う話なのだが、ドラえもんの雲かためガスに代表される藤子F作品では何度となく登場するネタなので、本当に藤子Fは雲の上で遊ぶメルヘンに憧れていた度合いが強い事を感じさせる。

ドラえもん フレキシブルライト「雲かためガス」で固めた雲型のライト スタンド ライト
ドラえもん フレキシブルライト「雲かためガス」で固めた雲型のライト スタンド ライト

「あべこべの国」は地球空洞世界では大人と子供が逆転しているなどのナンセンスギャグ回で、ドラえもんの「お金のいらない世界」や

ドラえもん (13) (てんとう虫コミックス) - 藤子・F・不二雄
ドラえもん (13) (てんとう虫コミックス) - 藤子・F・不二雄

ウソ800の元となるアイデイアは既に使用されていた証拠だ。

ドラえもん ウソ800缶入りクッキー 藤子・F・不二雄ミュージアム限定
ドラえもん ウソ800缶入りクッキー 藤子・F・不二雄ミュージアム限定

一方、アクション描写でお見事なのが敵の大型マシンが現れた際や群衆パニックシーンはドーンと見開きカラーで演出されているのが少ない線数で迫力ある構図を描ける藤子Fのマンガの上手さが伝わる。

小学一年生1962年4月号「ジャングルの怪獣」では怪獣と呼ばず、やたらとゴジラを連呼してるのが現代の版権だのが五月蠅い世の中だと気になってしまうのだが、多分に当時と言うか1954年にゴジラを目にした子供達以降は怪獣=ゴジラというニュアンスだったのでは?とも伺える。

ゴジラ - 宝田 明, 河内 桃子, 平田 昭彦, 志村 喬, 本多 猪四郎, 村田 武雄, 本多 猪四郎
ゴジラ - 宝田 明, 河内 桃子, 平田 昭彦, 志村 喬, 本多 猪四郎, 村田 武雄, 本多 猪四郎

ゴジラといえば、

後書きが松本零士でトキワ荘を訪れた思い出や、本郷三丁目の山越館でのインキンタムシ経験が「男おいどん」元ネタと明記してある。

男おいどん(1) (週刊少年マガジンコミックス) - 松本零士
男おいどん(1) (週刊少年マガジンコミックス) - 松本零士

足塚不二雄の「UTOPIA 最後の世界大戦」についても触れている。

UTOPIA 最後の世界大戦 (復刻名作漫画シリーズ) - 藤子・F・ 不二雄, 藤子 不二雄A
UTOPIA 最後の世界大戦 (復刻名作漫画シリーズ) - 藤子・F・ 不二雄, 藤子 不二雄A

そして初の映画ドラえもん「のび太の恐竜」と併映されたのが「モスラ対ゴジラ」だったのだが、松本零士はそれをモスゴジでなく「ゴジラ」だのデタラメを書いていて、その時にゴジラの絵を描いたから、ドラえもんも松本零士作品だと勘違いした人がいただのまで書いてる。

お前の絵と藤子Fの絵の区別のつかない奴なんてこの世に居るのか?

とはいえ、あのゴジラの絵を劇場で見た時は「石森章太郎が描いたゴジラ?アニメ化したの?」とかガキの頃の俺には見えた。

こんな感じだからね。

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ドラえもん タイムマシンBOX 1979(12枚組) [DVD] - 大山のぶ代
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でも劇場で聴いたイメージソングはウルトラマン80のテーマを歌ってるTALIZMANだってのは解ったんだけどねえ。

TALIZMAN スーパーベスト - TALIZMAN, 木村昇, 発地伸男, 巳城研二, 井本えりこ, コロムビアゆりかご会, ジェローム・ラグニ, 奈良橋陽子, 山上路夫, H.E.R.BARNES, BILL BILLY, TALIZMAN
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藤子・F・不二雄大全集 すすめロボケット コミック 全3巻完結セット (藤子・F・不二雄大全集 第3期) - 藤子・F・ 不二雄
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posted by wolf_howling at 04:52 | Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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