2005年07月12日

Flashのライバルとは?

>米マクロメディア、次世代Flash技術基盤構想を発表
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20085256,00.htm

チェックは外せないFlasah動向ニュースだが、
最近の日本でのセミナーの方は広告色が強すぎて辟易。
昔のコンファレンスみたいに、アメリカのデベロッパーと直接情報やりとりしたり、リクエストしたりが出来た時代が懐かしい・・・

「情報」ではあるんだけど、「学習」にはたいして繋がらないんだよね、わざわざイベントに足労しても。
こういう記事読めば済んじゃうんで。

>マクロメディア、次世代FlashPlayer「Maelstrom」をデモ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NPC/NEWS/20050711/164372/

で、上の記事ではMSとのAdobeとしての対決姿勢の話中心なのはビジネス誌が元の日経ITProだからだろうけど、
技術的観点で「Flashのライバル」として忘れてはいけないものがスッポリ抜けてしまっている。

Ajaxなどのオープンソース系のフリーな技術だ。

確かにswfの仕様は公開さrてるんで、Mingのライブラリとかあるわけだが、
http://php.s3.to/man/ref.ming.html

一方でW3C信者はアンチFlash的な要素も強い。

GeekやHackerにもその傾向は一部にあって、下記みたいなこともされている。

>FlashからDHTMLに変更されたFlickr
http://kengo.preston-net.com/archives/001950.shtml

上記記事にてご指摘の通り、流石にスライドショーならFlashを使うほうがはるかに効率的。
(Ajaxでも絶対に無理ではないけど、多分、恐ろしく重い動作になるだろう)

下はロンドンの事件後の様子をFlikrユーザーのグループがとらえた写真スライド
>The London Bomb Blasts 7/7 Community pool
http://www.flickr.com/groups/bomb/pool/show/

Flickrにはこういうリアルタイム性や地域性を出した、個人ジャーナリズム的な使用方法がある。
マスメディアに伝えられるものなど極一部だし、TVや新聞が「伝えられない」、もしくは「伝たくない」ものもBlogやこういう写真共有サービスでは伝達可能だ。

クリエイティブコモンズでの著作権管理は可能だし、そういうマスに縛られない自由な表現がしたい人の風潮は、元々の開発企業側のコンセプトが反映しているものの様に強く感じる。

そして、自由な表現を好む人々は一部の企業の独占している技術に対しては警戒的になるのもうなずける。

>Flickrは、オープンソースで出来ている?
http://www.socialnetworking.jp/archives/2005/04/flickr_19.html

某M社の人間が「オープンソースなんて金にならない」と発言したのを俺は聞いた事がある。

それはLinuxの現状を見ればウソだ。

「その企業にオープンソースを事業にする”力が無い”だけ」だ。
フリーであるオープンソースが事業ベースに持ち込めないという理由は、資金面での事情ではありえない。
というと「技術力の欠如」? とはいえ、開発自体を業務として元々やっている企業にしてはこれもおかしい。(妙なITバブルの残骸資本のみの企業を除くが)

結局は「今の高額ソフトを売ってるほうが自分の企業に都合がいい」だけであって、
「顧客が求めているものに対しての”情熱”」という強力なモチベートが欠落しているからオープンソースに着手したくないのだ。

ともあれLAMPを無視してWeb技術を語る方が余程歪な観点であり、
逆にオープンソース自体は様々なプラットフォームに対応している。

FlashもOSや環境をモバイルにまで選ばないという強い利点がある。
一方で、多少は便利にしろ、高額な開発ツールの販売には限界があると思う。

API公開で次々と個人が様々なツールをHackしてくれる方が遥かに有効でしょう?
>Flickrの関連サービス一覧
http://www.socialnetworking.jp/archives/2005/06/flickrflickr_3.html

この点、口先だけのオープンソース協力をやってる企業ほど、Geekコミュニティーを敵にまわすわけで、Web2.0のイノベーションの前のには、そろそろソフトハウスだった世代の企業のスタイルでは付いて来れず限界を迎えると私は推測する。

GoogloeやYahoo!のAPI公開動向はもはや競争の域だ。

そして、最もAPI公開を効果的に使っているAmazon
>特集:前編 WebサービスをAmazonで知る――ECS 4.0でアフィリエイト
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0501/17/news004.html

資産は抱えているだけでは運用は出来ない、ミダス王の黄金は「愚者の黄金」
著作権や知的所有権は非常に重要であるにしろ、
「技術者という人材」をないがしろにする企業には絶対に未来は無い!!

有能(で法的に問題の無い)人材と、
有意義に仕事をして、
多くの人に喜んでもらい、
それが大きな収益となる。

これは事業スタイルとして「究極」なものではなかろうか?

Geekも速めに開放されている有効な技術の方に飛びつくわけだから、
スピードがこれほど重要な時代に企業側の判断で大きな後々の格差がつくと思うが。


---

追記

>マクロメディア、新「Flash Player」の公開テスト版をリリース
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20085332,00.htm

これはユーザーにデバッガとして協力を受けるという面では、一見オープンに見えるが、
開発は結局企業サイドと、プロプライエタリな点が全く違う。
方や営利企業で商品を売っているにも関わらず、一方で無償のボランティアを求めるって行動は
今日では「むしがいい」と思われるのでは?

新し物好きは飛びつくのだろうけど、自分はどちらかと言えば、少し遅れる位しても安定志向だし。

大体、既存バージョンの6と7Playerだって、日本語文字環境はUTF設定わざわざ書き込まなきゃならなかったり、Mac版は表示バグったりして改修してないから、俺はヤダ(苦笑

どうせ連中は2バイトコードのデバッグなんて知ったこっちゃないんだろうし、
Japanが高度な開発を逆発信しているなんて無いしね。

こないだのDWのMT1 Pluginは逆にオープンソースからの開発動向だし。
>マクロメディアとシックス・アパート、Dreamweaver拡張機能 for Movable Type 3を発表
http://www.sixapart.jp/press_releases/2005/06/14-1100.html

そういや、こんな記事も

>Flash関連製品は「継続確定」、アドビと合併するマクロメディア
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050711/164380/

PDFとFlashは残るにきまってるだろ!

ユーザーが騒いでるのはその周辺だって!!

>マルチメディア・オーサリングソフトの「Director」や、Webアプリケーション・サーバー・ソフト「ColdFusion」、アドビ製品と競合するWebオーサリング・ソフト「Dreamweaver」などの製品の継続についての方針は、明らかにしなかった。


「Director」や「ColdFusion」については仕方ないに近いと思うが
「Dreamweaver」がAdobeサイドの圧力で歪む事があってはならないと思う。
どう比率を見たって「GoLive」ユーザーよりは多いじゃん!!

ただし、DW自体は1.0発売時から良いソフトだと思い使い続けてきたが、
Web2.0に対応するツールとしての大幅改良をせまられているような気もする。
テーブルレイアウトからCSSベースでの作業効率とか、
Ajaxの直感的開発ツールとしての落とし込みとか。

開発ツールといえばこちらの記事

>マクロメディアがFlash製品のロードマップを発表
>2006年にはEclipseベースの開発環境が登場
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NSW/NEWS/20050711/164367/

ついにというか、やはりというかEclipseが来た。

オープンソースへの流れは最早留め様が無い。
いかに効率的に多くの優れた開発者の心を掴むかによって、未来への可能性は大きく違う形となるだろう。

そうなるので、既存のソフトハウスは無機的な技術力より、より有機的なソリューションを求められる筈。
この体質改善に失敗すると固定化して古びていって滅ぶ可能性がある。
とはいえ、企業も生き物なので急に刺激物をってやって麻痺症状という訳にも確かに行かない。
ホメオスタシスを活かしながら、新陳代謝するしかないんだろうけど、
にしても、日本の企業は代謝効率低すぎ!

まぁ逆を言えば若い活きの良い、そしてオープンな企業には恐竜の滅亡を横目に反映する哺乳類のようにチャンスなのかもね。
posted by Zen at 15:26 | TrackBack(0) | Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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