
ゴルゴ13(75) (ビッグコミックス) - さいとう・たかを
『G線上の狙撃』
アニメ版Target.7「G線上の狙撃」として視聴済だったのだが、アニメのアレンジのせいで結構に原作と印象が変わってしまっている感じがした。
依頼者のトーマス・シンプソンはソ連人をアカと言い切る人物だからアニメ版はソ連崩壊後でもあり色々改変してるんだろうけど、
>きみだってチャイコフスキーの曲を何度も演奏してるじゃあないか…
とのツッコミが入るのだが、でもチャイコフスキーはソ連に滅ぼされた側のロシア帝国人だったし、共産主義は何にも関係ねえ。
脚本協力の氷室勲がバカだとバレてしまう。

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 チャイコフスキー - ひの まどか
でもまあ。フルオケ楽曲は映画音楽だのでアメリカ人も描いてるけど、有名なバイオリンのソロ楽曲は歴史の浅さ含めアメリカにはないからな。

G線上のアリア~バッハ名曲集 - オムニバス(クラシック), イタリア合奏団, バッハ, 有田正広, カントロフ(ジャン=ジャック), リリング(ヘルムート), 中野振一郎, イタリア合奏団, ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン, 藤原真理, オットー(ハンス), シフ(アンドラーシュ)
今回は銃器職人デイブも客演してるけど、出番も少ないし、いつもならゴルゴからは無茶ぶりカスタマイズ指定をされてるせいで今回は
デイブ「これくらいの仕事なら、そこらのチンピラでもできるが、このわしの正確無比の仕事を求めているって訳だな!!」
ゴルゴ「いつまでにできる?」
デイブ「1時間もありゃあ十分だ!!」
というやりとりがあって、かえってデイブ・マッカートニーらしい。

ゴルゴ13スピンオフシリーズ 1 銃器職人・デイブ(1) (ビッグコミックススペシャル) - さいとう・たかを, さいとう・プロダクション
『バトル オブ サンズ』
脚本協力:K・元美津
K・元美津はゴルゴのキャラ付けに結構に影響を与えている作家だ。
今回もこう語られる。
>ユダヤ人でもイスラム教徒でも仏教徒でもない。 彼が信じ、信じる事のできるのは、 目に見えるもの
つまり「現実」だけだ!
>国籍、出生地、生年不明…CIAでは日系人、MI6では日本人…そしてKGBでは日独混血としている
7か国語以上の言語に通じ、銃器、爆発物及び劇毒物に詳しく、特にライフル射撃では世界の5指に入るといわれる!
所属機関はなく、東側も西側もなく自己の想念だけで行動し、そして単独任務では、世界最高の報酬を取るというプロフェッショナルだ!
ゴルゴは相変わらず無口なのだが、周囲にこうやって語らせてキャラを持ち上げ続けるのは有効な技法。
ところが、冒頭でホメイニ曰くの台詞に
>『サタン(悪魔)であるサダト・フセインを打倒まで断固戦え!』
だのと書いてて、後のページではちゃんとサダム・フセインと書いてあるので、イランイラク戦争当時にエジプトとイラクの区別もつかないバカ編集者が拾い損ねた写植を数十年経過した今でも修正しないで使ってるとか、リイド社も小学館も編集の仕事をしてない事がよく判る。

変見自在 サダム・フセインは偉かった(新潮文庫) - 高山 正之

サダト自伝―エジプトの夜明けを (1978年)
今回の敵はイラクに雇われた元SEAL(米海軍水中特殊戦闘隊)と書いてあるが、
一般にはネイビーシールズって所属含めて書かれるし複数形だが、海軍や海兵隊の軍人、つまり身内が「シール」と呼ぶ。
まあイラン人、イラク人、ミリタリに通じてる外部が言うなら間を取って「シールズ」だろうな。

ネイビー・シールズ:テロ対策特殊部隊 #1 - ボブ・ヒューギンズ, ウォルトン・ゴギンズ
物語的には妙にページ数を稼いだ感じが否めない。
だって、ゴルゴが仕事をする上で、わざわざ捕まって脱出してなんてする必要がそもそもない!
イライラ戦争の説明コマも多すぎるし出来はイマイチ。
『システム・ダウン』
脚本協力:氷室勲
氷室勲はゴルゴのキャラを掴むために結構に過去作品を勉強したなという感じ。
保険会社が不振に思う切欠が「ミステリーの女王」マッジ・ペンローズ。
>ゴルゴ13 第43巻-『ミステリーの女王』『刑事(バッジ)よさらば』『ヒット・エンド・ラン(ひき逃げ)』『皇帝と共に北へ向かう』
http://read.seesaa.net/article/516201017.html

ゴルゴ13(43) (ビッグコミックス) - さいとう・たかを
>マーカス・モンゴメリー SPC17巻『柩に誓いを』参照
とかも
母を殺し、終身禁固刑でアトランタのアメリカ連邦刑務所に、マーカス・モンゴメリーという終身刑の男がいる…、この男に文面はなんでもいいから、手紙を出す。すると、しばらくしてニューヨーク・タイムズに「G13型トラクター商談に応ず」という3行広告が載る。
マークは手紙が来ると、いつもリクエストをせがむ。NBCの『夕べの祈り』とCBSの『宗教の時間』だ。いつも決まって賛美歌13番』を
>ゴルゴ13 第17巻-『柩に誓いを』『欧州官僚特別便』『死を運ぶ者共』
http://read.seesaa.net/article/515896686.html

ゴルゴ13(17) (ビッグコミックス) - さいとう・たかを
*ゴルゴへの依頼コンタクトルートの3つの方法
ゴルゴ13に仕事を依頼したい時は、
・マーカス・モンゴメリーに手紙を出す
受けとったモンゴメリーはラジオに賛美歌13番のリクエストを出す
それを聞いたGは、ニューヨーク・タイムズの雑件広告欄に3行広告「G13型トラクター商談に応ず」を出す
依頼人が、電話をする
これで契約成立
・ユナイトホライズン土地開発株式会社の株を買う
ユナイトホライズン土地開発ルートで仕事を依頼する場合は、株価が5ドルなら50万ドルという形で仕事料も同時に伝達しているのかも知れない
そして暴騰すれば、やはりGは3行広告を新聞に出す
依頼人が電話をする
契約成立
ユナイトホライズン土地開発はナスダック(店頭市場)上場。
オイルショック直後に、詐欺グルーブに石油が出るとだまされてアラスカの土地を漁った…
株価は一番高い時に5ドル…50セントが指定席
でも時々、無意味に暴騰する。普段は見向きもされないのに忘れた頃に狂ったように暴騰する
・ラスベガスの『ウィークエンド』ってカジノでスロットマシンの『ジャックボット』をイカサマで出させる
新聞に大当たりの記事が掲載されるのと同時にGは3行広告を新聞に出す
依頼人が電話をする
契約成立
氷室勲が追加したルートが株価とカジノなんだろうけど、株価どうあれ企業自体が経営状態が悪化したら上場廃止になるだろうし、だいたいナスダックにしょーもない企業が上場銘柄を認め続けられるとも思えない。
スロットマシンもインチキで出させるにせよ、システムがトラブってもし本物のジャックボットが出たら、ゴルゴは広告を無駄打ちするのだろうかw
しかも何れも急な依頼は無理なので、米ソだのはゴルゴに直に連絡するルートを別途もっていると考えるのが普通だろう。
ゴルゴにレーガンが直電かけてきた事もあった位だからな。

死神の報復(上):レーガンとゴルバチョフの軍拡競争 - デイヴィッド・E・ホフマン, 平賀 秀明
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