2017年03月08日

中世大学都市への旅

中世大学都市への旅 (朝日選書)
中世大学都市への旅 (朝日選書)

教育機関の成り立ちの背景として、教会や王侯貴族の勢力背景も興味深かったし、
教会を母体とした学校の成立の場合、神学に始まるが、
そのうち、他の国や組織とのやりあいをする為には法学が必要になり、
その後、多くの人の役に立つ実用的な医学の格が上がっていくのも、
ギリシャ都市国家群やローマ帝国最盛期時代から狂信のせいで暗黒時代に衰退し、科学を否定したインチキ宗教では実際に人を助ける事ができなかったという事実からヨーロッパ人が経験則から学んだ無知からの復興の流れの様で面白かった。

様々な資料の引用が大量にみられ、その幅広さもなかなかなのだが、いかんせん、この本の筆者の感想や、余計な解釈、下手くそな比喩、面白くもないジョークと思しい文章など、それらさえなければ資料性はそこそこある本だと思う。

筆者は文献を集めて、把握し、必要個所をまとめ上げるというスキルは非常に高い人なのだろうと認めるが、解りやすい説明や文芸力側がからっきしなのに何故、文筆して自己主張しようとしてしまうのかねえW

人は無いものねだりをするという事もよく伝わる書籍だった。

ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け
ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け

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2017年03月04日

「イルーニュの巨人」クラーク・アシュトン・スミス

イルーニュの巨人 (創元推理文庫)
イルーニュの巨人 (創元推理文庫)

こないだ「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方を読んだんだが
http://read.seesaa.net/article/447326047.html

「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の翻訳文があんまりなので、こっちも読んだ。

んだけど、やっぱダメだな。

井辻朱美の文体はエターナルチャンピオンシリーズで辟易してたので、忌避して「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方を読んでみようかと思ったけどダメで、こっちを読んでもやっぱダメな事が判ったという…。

加えて「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方は作品中の年代順に並べてあるって事には論理的に何の意味もメリットも感じなかったのだが、
「イルーニュの巨人」は、それこそ編集って行為を放棄してるとしか思えない酷さだった。

クラーク・アシュトン・スミスの作品世界観には古代ハイパーボリアや未来のゾティーク、ムー大陸やアトランティス、レムリアに、中世からルネサンスにかけての魔法がある設定フランスのアヴェロワーニュなどがあるのだが、井辻朱美のこの本はそれがしっちゃかめっちゃかな順で収録されている。

脈絡もテイストも構成としても何か意図があると全く思えない順番だった。
これならまだ大瀧啓裕が纏めて分類して3部作にしてる方がまだ妥当な気がしてきた。
でも、結局はそれら全部が評価が低い出来やニーズが低い売れ行きだから4冊とも絶版全滅状態なんじゃねえの?

東京創元社は復刊再販のハッシュタグ集計アンケとかハヤカワの真似みたいな後追いしてたけど、新刊ラインナップ説明会だ何だって以前に、そもそも新刊出すときの企画や品質が伴わなければ、復刊以前の問題だと思う。
碌に売れもしない本は復刊希望以前に「商売でやってる筈なのに何で出したんだ?お遊びか?」って話だし。

ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)
ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)

ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)

アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)
アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)

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2017年02月24日

「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」クラーク・アシュトン・スミス

アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)
アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)

H・P・ラヴクラフトやロバート・E・ハワードの友人で共にウィアード・テイルズ御三家とも呼ばれるクラーク・アシュトン・スミスの作品集。彼はクトゥルフ神話で魔神ツァトグアや、魔道士エイボンを世に送り出した。

読んでみての1ページ目から最後までの感想は、翻訳の文体がダメ。に尽きる。
言葉というのは人に伝えるためのコミュニケーションツールの筈だが、
この作者は自分の為に文章を書いてるとしか思えない。
だから売れなくて早々に絶版になるんだろ。

冒頭から珍奇な造語を多用した、くどくどしいばかりで読みづらいだけの文章の作品から始まるのだがが、徐々にそういう感じでもなくなってくるので、俺が不快な文章に慣れてるわけでなく、明らかに翻訳者が最初だけ意気込んで余計な事してたのが伺える。
創元推理社や早川書房って「俺たちは角川とは違う!」みたいな妙な固執があるんじゃねえの?
ラノベを毛嫌いしても売れなければこの本みたいに絶版になるだけで、ひいては出版社自体がなくなっちまうぞ?

だいたい、編集ってのがしてないなと思ったのが、この作品の並べ方も読後感とか盛り上がりとかの構成を考えてるとは思えないごちゃまぜ間しかない。

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488541040

アヴェロワーニュ年代記
「アヴェロワーニュ」
「怪物像をつくる者」
「アゼダラクの聖性」
「イルゥルニュ城の巨像」
「アヴェロワーニュの媾曳」
「アヴェロワーニュの獣」
「マンドラゴラ」
「ウェヌスの発掘」
「サテュロス」
「シレールの魔女」
「物語の結末」
「蟾蜍のおばさん」

「アヴェロワーニュ年代記」ってサブタイついてて、あとがき読んだら、翻訳した奴が並べた順番で、作中の編年体での時系列順なのか、と。
でもタイムトラベルしてる作品とか、年代不明の作品があるなら、そのみょうちきりんで無意味な拘りも一貫性なくて意味なんか全くねえけどな、と。

ナルニア国物語とかは一連の物語だから、作者が書いた順なんかでなく時系列で並べた方がいいと思う。
たとえ一番古い話がツカミとしては大して面白くなかったとしても解りやすさ側を無視したせいでつまらなくなってる。だからハリポみたいに続かないで映画シリーズも頓挫してる程度の魅力なんだよと。

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)
「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

短編なら猶更。
「サテュロス」の後に「物語の結末」が並んでいた点だけは偶然に等しいとはいえ「お!」って思った。
世界観てのはそういうもんだろう。
というかエンタメなら「物語の結末」をラストに持ってくるべきだと思う。
内容が途中からテメー何が言いたいんだよ!ってブレブレになる「はてしない物語」を描いたミヒャエル・エンデなら激怒しそうなオチが多いわけだけど、

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

狼男も吸血鬼もラミアもむしろウェルカム!なクラーク・アシュトン・スミス的にはむしろ納得のオチの数々だし。

「蟾蜍のおばさん」は時系列が解らないから最後にするってのも小説の構成としてはありえない判断だと思う。
むしろ、これがクラーク・アシュトン・スミス作品って軽いツカミとしてはむしろ向いていて、これがクライマックス!・・・って作品ではないんだから、逆にどちらかといえば冒頭に持ってくるべきだろう。

一応、あとがき解説にはC・A・スミスの黒い革表紙の手帳「黒の書」に書かれていた草稿についての概要解説があり、それだけは役にたった。

此方の方の纏められた11作品
http://www.h6.dion.ne.jp/~al_azif/averoigne/averoigne_01.htm

アヴェロワーニュ(Averoigne)
アヴェロワーニュの獣(The Beast of Averoigne)
アヴロワーニュの逢引(アヴェロワーニュの媾曳、A Rendezvous in Averoigne)
イルーニュの巨人(イルールニュの巨像、イルゥルニュ城の巨像、The Colossus of Ylourgne)
ヴィーナスの解放(ウェヌスの発掘、The Disinterment of Venus)
怪物像をつくる者(The Maker of Gargoyles)
シレールの女魔法使い(シレールの魔女、The Enchantress of Sylaire)
聖人アゼダラク(アゼダラクの聖性、The Holiness of Azedarac)
ヒキガエルおばさん(蟾蜍のおばさん、Mother of Toads)
マンドラゴラ(The Mandrakes)
物語の結末(The End of the Story)
森の神サテュロス(サテュロス、The Satyr)


以外に草稿としては
「黒の書」には

「サドクアの神託」(ツァトグア)
「アゼダラクの破滅」(「アゼダラクの聖性」の後日談)
「アヴェロワーニュの魔女」

「黒の書」以外の草稿で他に

「サバトの女王」
「アヴェロワーニュの狼男」

があるそうだが、
これらの概要を気楽に読んでるのが一番この本で有用だった。

研究者がドキュメントつくるのと、作家がエンタメ作品書いてるのは意味が違うし、少なくとも小説スタイル側は向いてねえんじゃねえの?

そして「1書を編むには満たない」とか本のボリュームなんてのはカフカの「変身」でも事足りるんだからあまりに下手な言い訳だし、

変身 ─まんがで読破─
変身 ─まんがで読破─

完訳版を目指すならそれらの草稿も訳して入れておくべき!

つまるところ、年代記といいながら、解らないものがあったり、漏れがあって全集状態でもないのならコンセプトからして問題があるって企画中に普通の論理思考能力があれば作家も編集者もプロなら気づくだろう。

何より編集が仕事してねえなーと思うのが、あとがきタイトルの

「時の彼方の神話から泡沫のロマンスへ」って奴。

小学生の作文添削でも「の」が多すぎです。長いなら読点入れろって赤入れられるレベル。

井辻朱美の翻訳よりはマシだろうと思ってこっち読んで大失敗。不完全版なら猶更。

井辻朱美の文体はエターナルチャンピオンシリーズでこりごりしたので「イルーニュの巨人」をあえて避けたのだが・・・

メルニボネの皇子
メルニボネの皇子

井辻朱美なんて、再販すればアリオッホとかありえなさすぎだろう!。
マイケル・ムアコックや早川書房もコイツが翻訳さえしてなければ、ファンタジーブームの時に日本でももっと売れてたろうにと。
「マイクル ムアコック」とかも検索性を損なう表記とか自称作家の自己満足に過ぎねえだろ。
発音に近づけるなら「マイコー」だろうし。
翻訳作家なんて他人の褌で相撲取ってるんだから、妙にクリエイター気取りで自己主張しようとすんなよ。
洋画で棒読みタレント起用してる下手な吹き替えと同じ位にネガティブな結果にしかならない。

早川や創元の起用基準ってなんなんだろうね?売れなそうな文章書く事?

といはいえ、井辻朱美の「イルーニュの巨人」側も眺めるしかないか。ヤレヤレだぜ。

イルーニュの巨人 (創元推理文庫)
イルーニュの巨人 (創元推理文庫)

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2016年11月08日

ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」開戦前夜ネオサイタマ

ニンジャスレイヤー 開戦前夜ネオサイタマ (不滅のニンジャソウル # 5)
ニンジャスレイヤー 開戦前夜ネオサイタマ (不滅のニンジャソウル # 5)

「アマング・ザ・エイトミリオン・スターズ」
メガデモ懐かしい。

メガデモを作ろう (SOFTBANK BOOKS)
メガデモを作ろう (SOFTBANK BOOKS)

ミニマルMIDI音楽とか。徹底して過去メディアやフォーマットがそのまま発展した世界設定なんだな。

M-Audio USB MIDIキーボード 49鍵 ピアノ音源ソフト付属 Keystation 49
M-Audio USB MIDIキーボード 49鍵 ピアノ音源ソフト付属 Keystation 49

ザ・ヴァーティゴを出さないのは、自分でも狂ってるって言ってるキャラ付けと、翻訳チームが自由にやって良いって扱いにせよそれなら尚更「質問コーナー」ってのの相性は確かに全く良くないわな。だって回答がある意味で「完全に無価値」な訳だから。
にせよ、作者が回答してるってスタイルにしたら、今度は読み物として全く面白くないという。

というか、翻訳者側が勝手に解説やってる設定自体がそもそも長らく無意味だったのに、説得力を増すためか今更に思いだした様に原作者ガーってやってる感しかない。
もうアニメ化と称した紙芝居がコケたせいでマーケ拡大の頭打ちは否めないし。

【Amazon.co.jp限定】ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 1 起 (初回生産限定版) (今石洋之描き下ろしBD全巻収納BOX) [Blu-ray]
【Amazon.co.jp限定】ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 1 起 (初回生産限定版) (今石洋之描き下ろしBD全巻収納BOX) [Blu-ray]

ダイハードテイルズ作品側の方へのWebの反応は…
http://www.diehardtales.com/

んでボンド「と称するのが」登場って話でしょ?

ハーン・ザ・ラストハンター: アメリカン・オタク小説集 (単行本)
ハーン・ザ・ラストハンター: アメリカン・オタク小説集 (単行本)

読者はニンジャスレイヤー作者を評価はしてても、翻訳チームへの評価は所詮、作家としてではなく翻訳者としてって形に固定しちゃいそうだけど、ペンネームって仕組はあるにせよビジネス的にそれでいいのかねえ?

流石にそろそろマーケ手法を大きく舵を取るべきじゃないのかな?

まさか「外科医の写真」みたいに墓場の近くまで持ってくつもり?

凋落しちゃう前にセンセーショナルな話題を作ってバズる時期に来てるんじゃないのかな?

Twitterは買収先すら見つからない有様だから、ある意味で突然死してもおかしくない訳だし。

>Twitter買収「最有力」セールスフォースも見送り。買い手候補全滅で今後も独立経営続行の見通し
http://japanese.engadget.com/2016/10/17/twitter/

Vine終了のザマ見ても、

>Vine終了の舞台裏──スター達は救おうとしたが折り合わずに去った
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/31/news084.html

>Vine終了の裏側。運営とVineスターの意見(とお金)の不一致
http://www.gizmodo.jp/2016/11/vine-star-secret-plan.html

クリエイターの移動先のYouTubeやInstagramなどは安定経営状態なの見ても解るけど、ジャック・ドーシーは「ふぁぼ」をイイネなんかにするよりもやる事ある時期に何ら手を打たなかったんだから経営能力ねえ事はとっくに証明されてる訳で。

Twitter自体が消えたらニンジャスレイヤーってテキストベースコンテンツはどうするつもりなのかねえ(苦笑)
単なるカクヨムだのに載せて単行本へって形になったら、今までのヘッズとの交流とかそういう流れは失われるだろうし、ブログや、ツイキャスだの動画とか他Webマーケ結果も既に微妙って結果は出てしまってるし、
noteで商売って規模でもないフォロワー数とかの結果側まで出ちゃってるよね。
https://note.mu/diehardtales

フリーミアム的な面白いコンテンツの流れ「だった」けど、時代もプラットフォームも切り替わりは早いし、スマッシュヒットをこのままフェードアウトさせてしまうのも勿体ないとは思うんだよな。

ソーシャルゲームのビジネスモデル: フリーミアムの経済分析
ソーシャルゲームのビジネスモデル: フリーミアムの経済分析

余湖裕輝=サンの二誌連載って角川思惑も雑誌購読数を上げる程の結果は出なかったって判断での1誌に戻すって結果なんだろうし。

というか、角川が絡んだ段で既に詰んでたんだよ。
書籍の文字色や赤い枠だのの不要な手間かけてて視認落としてるヘボ装丁。
わらいなくのごちゃごちゃしてシルエットすら認識しづらいイラストや表紙。
この表紙をぱっと見て、作品を知らない人が読んでみようとか思うか?

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)
ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)

デジタルで絵を描くやつが陥るのが、兎に角描き込んでレイヤー増やせばいいとでも思ってるような書き方。

シンプルだった頃の表紙と見比べてみろ。どっちが作品内容が伝わる絵だと。

ニンジャスレイヤー第2部-1 ザイバツ強襲!<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-1 ザイバツ強襲!<ニンジャスレイヤー>

ニンジャスレイヤー第2部-2 ゲイシャ危機一髪!<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-2 ゲイシャ危機一髪!<ニンジャスレイヤー>

ニンジャスレイヤー第2部-3 荒野の三忍<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-3 荒野の三忍<ニンジャスレイヤー>

わざわざ手間かけて劣化させてるなんて無駄すぎる。
そういう情報デザイン目線で装丁やデザイン指摘できる人材も角川周辺にはいねえって話だよ。

余湖=サンのコミックはまだまだ今後も読みたいけど、角川である必要自体が何かあるのかな?とまで思う。
KDPとかに引っ越してもなんの問題もないような気がする。

ニンジャスレイヤー(9) 〜ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル(イチ)〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(9) 〜ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル(イチ)〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル
Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル

講談社版の「殺」も出だしは微妙だったけど、二次創作的な改変同人誌と思えば、それなりに読める気はする。
だけど今やってる連載はナンデ今更、タヌキ?
ナンシーリーを出したかったとか、メカ描写得意なのでダイダロス出したかったとか、サワタリ出したかったとかって描く側の気持ちは解からなくもないけど、既に他紙とアニメで認知されちゃってるものに自分の作品ぶつけてビジネス=「売上で勝つ自信」でもあるんですかね?と。

ニンジャスレイヤー殺(4) (シリウスKC)
ニンジャスレイヤー殺(4) (シリウスKC)

同人の自己満足で好き勝手やってるんじゃなくて、プロが商売で買ってもらいたい=購入する側に付加価値が高いものは既出じゃないものを選ぶってのが今更、指摘するまでもないレベルの選択肢じゃね?
そういう点では講談社にもプロの編集者はいねえからこうなるわけで。
マガジンが100万部切ったってNEWSみて「まだそんなに売れてたのか」って逆に思ったくらいだし。

>「週刊少年マガジン」、100万部割れ
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1611/02/news108.html

>「週刊少年ジャンプ」(集英社)は4〜6月から約1万7000部減の215万1667部、「週刊少年サンデー」(小学館)は約4万部減の33万部


これ、

>各社ともデジタル配信に力を入れている背景もあり、紙版の減少が続いている。

だの言い訳フォローしてあるが、だったら電子書籍数側の何らかのデータとセットでないと電子書籍にシフトしてる証明にはならないから、結局はこれまで通りに出版全体が斜陽業界って話だろと。

マガスペ廃刊で「これはひどい」状態の打切で炎上したりとか見てもだけど、要は「信頼問題レベルで支持できない作品を長年追っかけて裏切られる程の余裕は誰にもない」って話。

Dreams(70) (講談社コミックス)
Dreams(70) (講談社コミックス)

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2016年10月23日

ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」[2]死神の帰還「アンタッチド・ベイビー・アンド・シーワー・モンスターズ」

ニンジャスレイヤー 死神の帰還 (不滅のニンジャソウル # 2)
ニンジャスレイヤー 死神の帰還 (不滅のニンジャソウル # 2)

これも先述の通り、俺は読むのにWeb連載だか、書籍だかには一切拘りはなく、むしろWebで読める方が便利なのでこれも物理書籍にのみ掲載されてるのだけ読む。

口絵みた段階で「これ元ネタ、スリーメン&ベイビー」だろと。

スリーメン & ベビー [DVD]
スリーメン & ベビー [DVD]

でも内容みるとサヴァイヴァー・ドージョーの異形バイオニンジャ達だから「アイスエイジ」の方だなとか。

アイス・エイジ [Blu-ray]
アイス・エイジ [Blu-ray]

赤ん坊の面倒をみるのに振り回される展開はとかみてもスリーメン&ベイビーなんだけど、赤ん坊のお母さんが子供を託して死んじゃう辺りはアイスエイジのパクリだなとかも思うので、多分、両方混ぜてるんだろうけど。

母親が死んじゃったりとかはあんまりインガオホーでもないので、ちょっと救われないショッギョムッジョ箇所もあるけど、全般的にサヴァイヴァー・ドージョーの連中の粗野なバカの集まりだけど、こいつら「いい奴ら」だなあと。

特に、噛ませ犬的な生命力の強さだけがとりえみたいな感じで、
キャラ性格は今一ピンと来ないハイドラだったけど、










この回読んだら、すぐ怒るし、子供っぽい所も多いバカだけど、傷ついた仲間は庇うし、気遣う優しい所もあるよな。
一気に俺の中でのハイドラの評価がポイント倍点!

カマイタチやセントールと3忍で正座で説教くらってたシーンとか想像して吹いたWWW

まあ何にしても、やっぱ大将フォレスト・サワタリいいよね!

ハイドラが勧めるようにヨメをもらえる日は果たして来るのでしょうか?W

中の人の関俊彦も心配してたW

http://ninjaslayer-animation.com/comment/

>ドーモ、はじめまして。フォレスト・サワタリ役の関俊彦です。
初登場では、ナンシー=サンに「必ずや俺のヨメにする!」と、いきなりの関白宣言?(笑)
魅力的なナンシー=サンと結ばれて、仲良くフォーや生春巻きを食べる日は来るのでしょうか???
その日まで私は闘い続けます。サイゴンッ!!!














ニンジャスレイヤー(5) 〜ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(5) 〜ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

ニンジャスレイヤー(6) 〜スリー・ダーティー・ニンジャボンド〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(6) 〜スリー・ダーティー・ニンジャボンド〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

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2016年10月22日

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト 「ホリー・スティック・アンド・サーディンズ・ヘッド」

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)
ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)

第3部が完結した事もオチもTLで知ってるし、始まった4部もチラチラとはチェックしているけど、

実は第2部は最終章「キョート・ヘル・オン・アース」をまだ読んでない。

ニンジャスレイヤー第2部-8 キョート・ヘル・オン・アース(下)<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-8 キョート・ヘル・オン・アース(下)<ニンジャスレイヤー>

っていうか、Web上で追っかけづらい展開にしたのは書籍版を売ろうって魂胆だったのかもしれないけど、おかげで書籍掲載順に読んだ方が今後もよさそうだってのが解っただけで、リアルタイムWeb上の体験としては酷いものになってしまったことから、俺はTLで追っかけるよりはTogetterを見る方が纏まってていいし、更には書籍化も終わって、流れが片付いた後で読んだ方がネタバレだののダメージが少ないって事で、長期にほったらかしにして終わるのを待ってからどうするか決める方がいいって結論に至った、
リアルタイムイベント的な面白さはなくなるが、次のツイートが降ってくるのをながらにせよ待ってるのは時間の無駄。なので極端に言えば、意図的に3部まるまる終わるまで放置したのに近い。

Twitter連載という形式や、どこからでも読み始められるって利点が書籍を意識したがために完全に台無しになった。
ダラダラと長い話ばかりで重苦しい話も増えたし、キャラも増える一方で読みづらさが増している。
嘗ては出てくる個々のニンジャたちが如何に1発ネタで笑わせてくれて後に爆発四散するかってお手軽娯楽だったのに。ニンジャの数ばかりが増えてるけど、キャラが中途半端なのが全然スレイされずに生き残ってるばっかりで、嘗ての一発屋達の方がキャラが立ってる分、全然名前も覚えてるし。

更には何の為に出したり復活みたいなことをさせたのか良く解らない扱いのまで出てきた。
なんか当初にウケたキャラ達と違う嗜好に作者のキャラメイクが遷移してて、そういう意味ではどんどんつまらなくなってる。

しかも、2部は出てくる敵キャラに全く魅力を感じないどころか嫌いな奴ばかり。
デスドレイン一行なんて読んでて苦痛でしかない。人気なんて全く出なかったのは結果から明白だし、完全に失敗キャラ。

ニンジャスレイヤー第2部-6 マグロ・アンド・ドラゴン<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-6 マグロ・アンド・ドラゴン<ニンジャスレイヤー>

何の為のTwitter連載なんだよと。反応が良い悪いは定量定性的にわかるだろうにと。
まあそういうマーケ気にしないでやった結果がこれだよな。

そもそも、ダークニンジャを無理に持ち上げようってのも1部の後半からバレバレで読んでてつまらないので読み飛ばす事にした。

ニンジャスレイヤー(7) 〜メナス・オブ・ダークニンジャ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(7) 〜メナス・オブ・ダークニンジャ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

そんなでメインで楽しみにしてるのはどちらかというと余湖さんコミックの方。

何よりアニメイシヨンがブランドを傷ものにしただけの自爆ネガティブキャンペーンになった事は大きかったのだろうが

ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 4 殺 [DVD]
ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 4 殺 [DVD]

流石に長編ばかりが続いたせいで読者反応がグダってきたのは嗅ぎつけたのか、2部が終わる前にかぶせて3部始めたり、短編てことを意識する原典回帰はややできてる感じがする。
(まあだからこその4期でのあれだけの大幅改変スタートなんだろうなとも。でもアメコミだのでは珍しくもないし。)

だからこれも先ずは書籍のみに収録されてるのだけ読んだ。


「ホリー・スティック・アンド・サーディンズ・ヘッド」


これ、クリスマス・キャロルが元ネタだってのはすぐに解るし、オチも楽勝で予想できたんだけど、流石に酷くて(褒め言葉)、脳内でコンテ切って笑った。

クリスマス・キャロル [Blu-ray]
クリスマス・キャロル [Blu-ray]

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2016年09月09日

長谷川町子 ―「サザエさん」とともに歩んだ人生 ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉

長谷川町子 ――「サザエさん」とともに歩んだ人生 ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉
長谷川町子 ――「サザエさん」とともに歩んだ人生 ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉

子供をターゲットにしてあるであろう書籍だけど、

>いきさつは第一章で詳しく見た通りです。


とか、時系列含め構成や紹介の仕方がどうかと思う。

長谷川町子が15歳で田河水泡のおしかけ弟子になった事について

>アニメ好きの子供を宮崎駿のアトリエに行かせたり(中略)するようなもの


だの言ってるが、大阪芸大の除籍状態にせよ庵野秀明はナウシカの制作現場に押しかけて巨神兵作画の仕事してたっての。
作家が自分では大げさな比喩をやったつもりで書いてるんだろうけど、無知を露呈してるだけ。

風の谷のナウシカ [DVD]
風の谷のナウシカ [DVD]

田川水泡の家を訪問した際にニキビ顔の若い弟子が応対って、その頃の田河水泡の弟子って「あんみつ姫」描いてた倉金章介だろ。

あんみつ姫 DVD-BOX 2
あんみつ姫 DVD-BOX 2

でも、田河水泡の弟子が倉金章介と長谷川町子しかいないってのも大嘘!
トキワ荘で「キャバキャバ」言ってた森安なおや、

「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作)
「トキワ荘」無頼派―漫画家・森安なおや伝 併載『赤い自転車』(森安なおや作)

カゲマンの山根青鬼、

名たんていカゲマン 1 (ぴっかぴかコミックス)
名たんていカゲマン 1 (ぴっかぴかコミックス)

そして、のらくろを継承した山根赤鬼を居ない事にするとかありえねえって!素人にしても酷すぎる。

のらくろの川柳まんが
のらくろの川柳まんが

これ書いてる奴、マンガのこと知らなすぎ!

姉の鞠子の師匠、藤島武二の黒扇について

>(インターネットで画像検索してください)


って表記にも驚かされたW。時代を感じつつも、じゃあ書籍の意味は?って。

藤島武二 黒扇 F8 油絵直筆仕上げ| 絵画8号 598×524mm 複製画 ゴールド
藤島武二 黒扇 F8 油絵直筆仕上げ| 絵画8号 598×524mm 複製画 ゴールド

伝記なんだけど、肝心のサザエさんの4コマが引用できなくてだかで粗筋を文章で書いてあるってのも、恐ろしくこの書籍がショボい!って感じさせる十二分な理由になっている。

俺は元ネタの4コマ側を読んで知ってるから「あれな」って想起できるけど、アニメの知名度はまだしも、マンガの方のサザエさんの本を読んだことがある人って20代以下は少ないんじゃない?
むしろネットでヒロポンネタとか描いてあるとかの無断アップロードとかを、まとめサイトで見た事があると家の方じゃないかね?

そして子供が目にする書籍として最悪に酷いのが

>昭和時代には最後までインターネットがなく


とか、トンでもねえ嘘が書いてある。

インターネットってのは1969年にアメリカの大学間を繋いだ段で存在してて、1984年には慶應と東工大と東大が繋がった。
WWWとブラウザは1990年に開発されたので1989年で終わった昭和の後だけど、

>インターネットがなく


なんてのは歴史的に大嘘!!!

書籍は版を重ねない限りは、Webみたいに手軽には修正更新ができねえんだから、
子供に虚偽を広める前に嘘を記載してあるこの書籍は回収すべき。

そして「米を食べるとバカになる」って小麦を売りたいアメリカのプロパガンダの話がちょびっと載ってて、その話題についてサザエさんでもネタにされてたが、長谷川町子について書いてある本の筈なのに彼女の批判的精神とかについては全く書いてない。
キッチンカーの話だけに留めてアメリカの片棒担いだ売国奴どもが居る事については振れてない。

ネットはホントに便利で検索すれば出てくるわけだが

> 米を食べるとバカになる?【仕組まれた食の欧米化(12)】 (4)
http://plaza.rakuten.co.jp/shokuikublog/diary/200808290000/

慶應義塾大学医学部生理学教授の林髞が「頭脳」って本で

>米はうまいだけで生命のためにはたいへんに害がある。


だの書いてたそうだ。

頭脳―才能をひきだす処方箋 (1958年)
頭脳―才能をひきだす処方箋 (1958年)

>小麦食品業界が印刷した『米を食べるとバカになる』というパンフレットは、講演会場で数十万部も配布された


「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活
「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活

そしてサザエさんを掲載していた朝日新聞の天声人語

>天声人語でも食生活改善運動?【仕組まれた食の欧米化(13)】
http://plaza.rakuten.co.jp/shokuikublog/diary/200808300000/

サンゴにKYって傷つける環境破壊ジサクジエンしたり、ニュース番組の解説者としてホラッチョ川上を使ってたようなメディアグループの信憑性なんて半世紀以上前からこのザマだっての。

唯一この本で、これは収穫!って思ったのは、手塚治虫が「ブッダ」でマンガの賞を取った時に

ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)
ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

審査員だった長谷川町子が

>「漫画はおかしいことが絶対条件です。」(「オール読物」1975年8月特大号)


って指摘をしたって話で劇画ブームに対抗意識を燃やして重苦しい作品ばっか描くスランプ状態の手塚に対して要は

笑えねえ=「こんなのマンガじゃねえよ」ってマンガの神様とやらをバッサリやったって話だわW

でもまあ長谷川町子の方も「1コマや4コマが漫画の真髄」だのぬかしてたって事はじゃあ師匠の田河水泡をdisってんのか!って事にもなるからなと(苦笑)

滑稽の研究 (講談社学術文庫)
滑稽の研究 (講談社学術文庫)

にしても、この書籍、NHK連続朝ドラマの「マー姉ちゃん」のタイトルも別に伏せなくたっていいんじゃねえの?とかも。

なつかしの昭和テレビ主題歌集 完結編(2)
なつかしの昭和テレビ主題歌集 完結編(2)

これ夏目房之介が巻末エッセイ書いてるけど、編集者の仕事の範疇とはいえ、これだけ出鱈目だらけの本に自分の文章載せられても原稿料なり印税さえ入れば信憑性はどうでもいいのかね漫画批評家?

サザエさん うちあけ話
サザエさん うちあけ話

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2016年08月14日

「妖怪大戦争」 (水木しげるのおばけ学校 9) 

妖怪大戦争 (水木しげるのおばけ学校 9)
妖怪大戦争 (水木しげるのおばけ学校 9)

自分が最初に鬼太郎の妖怪大戦争を読んだのはマンガ専門の古本屋でマガジンの雑誌自体の古本を立ち読みした時。
連載での妖怪大戦争の1回目の分で、ラスト1ページ丸々使っての、ぬりかべが「うぉぉぉ!」って声をあげての最期のシーンで、これ続きどうなるんだ?!って引き込まれたけど、雑誌の古書だったので、その続きは読めない!みたいなW

アニメ版のは白黒版に始まり、毎期やってるけど、

第11話 妖怪大戦争(後編)
第11話 妖怪大戦争(後編)

5期は流石に弄りすぎだろ三条陸。

第68話 地獄超決戦! 西洋妖怪総登場!
第68話 地獄超決戦! 西洋妖怪総登場!

とはいえアニメは毎期、一応、如何アレンジしたかは楽しみにはしてたので、これも児童書版だとどうしてるのかなと思って読んでみた。

まあその辺も、流石は水木しげるW

「バカ。ぼしゅうをするには金がいる。」とか、新聞広告で集まる日本妖怪たちW

そんな呑気さもありつつも、やっぱり戦争なのでシビアな戦いも描かれる。犠牲者も双方次々とってのも毎度。

敵はバージョンによりけりでゾンビとか吸血狼とか言われてるのはこれでは「海ゆうれい」とされていた。

でも、一番違和感があったのは「目玉のおとうさん」って通して書かれてた事W

ブリガドーン現象は名称すら出て来ないのをなんとか平易に説明しようと児童書ではしてるものの、子供達、これで納得するのかな?W

児童書版として一番の大きな変更点は、アニメ版でも3期以降は取り繕ってるけど、鬼太郎の仲間が死んだ事で戦争の残酷さを水木しげる自身は描写してたのに、この本では超あっさりと「息をふきかえして、ひとあしさきに、家にかえりました。」ってWWW。簡単すぎて逆にフイタWWW

♪おばけは、しなーないー か?W

まあ水木しげる自身の描写も「だって、ゆでだから」を超えるレベルで敵も味方も死んだのに何回でも生き返ってたり、ある時には仲間や友達になってたりって元々が超テキトーなカオス状態だけどな。

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争

ゲゲゲの鬼太郎 劇場版DVD-BOX ゲゲゲBOX THE MOVIES【初回生産限定】
ゲゲゲの鬼太郎 劇場版DVD-BOX ゲゲゲBOX THE MOVIES【初回生産限定】

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2016年08月10日

カッパの三平水泳大会 (水木しげるのおばけ学校 7)

カッパの三平水泳大会 (水木しげるのおばけ学校 7)
カッパの三平水泳大会 (水木しげるのおばけ学校 7)

ポプラ社の児童書。
水木しげるの独特の世界観と物語を割と無難に子供向けに上手くリファインしてあると思った。

でも、俺がこの本で一番、笑わせてもらったのは末尾の作者紹介。

いろいろな職業につきながら、いろいろな学校に出たり入ったりする。


WWW

水木しげるの人生って確かにそうだけど、それにしたってあっけらかんと雑に、且つ的確な書き方WWW
これぞ、水木しげるだなあと。

原作のラストとかは水木しげるが打ち切りで心理的に荒れてた事もあって、随分な終わり方だからなあ…
子供にはこういう感じでいいのかなとも。

貸本版河童の三平(上) (水木しげる漫画大全集)
貸本版河童の三平(上) (水木しげる漫画大全集)

河童の三平(下) (水木しげる漫画大全集)
河童の三平(下) (水木しげる漫画大全集)
タグ:水木しげる

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2016年08月07日

イギリスの不思議と謎

イギリスの不思議と謎 (集英社新書)
イギリスの不思議と謎 (集英社新書)

イギリスがEUから出てくって言ったものの、時間くれだの相変わらずの二枚舌外交を行うクズさを見せる中で、逆に此奴ら何なの?って興味を持ちなおした(苦笑)

それでイギリス関連の本をざっと物色した中でタイトルに興味を持ったのと、薄っぺらい本という事で手に取ったが、
この筆者にとっての謎や不思議でしかなく、民俗学的な伝承や妖怪の類は全く出て来ない。
しかも、学者とやらの論文にアリガチな他者の文献や創作物のキリバリ、いってみればコピペばっかりで、筆者の考察自体はただの感想文にすぎず、数理論理的な論考とはとてもじゃないけど呼べるレベルではない。
本に纏めて売るにしては内容もイギリス縛りってだけでバラバラでとりとめもついてないし、
こんなのブログというチラシの裏にでもUPしておけば?ってレベルに感じた。
出版不況如何の以前に、Webがない時代にはこの程度のものでも売り物にという事が出来た感覚で文筆だの出版だのをいまだ商売にしようっていうのが如何に多いかだな。

とはいえ、これは4年前のロンドンオリンピックの頃にその時流を狙って出された本らしい。

ただの感想文だって俺が言う理由の一つは、メアリースチュアートを悲劇のヒロイン扱いするのに反対して浮気女呼ばわりの作者姿勢って事はだけ伝わるが、ライバルだったエリザベス1世の素行側は処女王だの言われても浮気して無いのか?権力志向じゃなかったのか?っていうと全然そんなことないわけであって、俺の感想から言えば似た者同士の中で権力闘争に勝って断頭台に送った方、斬首された負けた方ってだけだろと。そういうのを客観性って呼ぶ。

REIGN/クイーン・メアリー 〈ファースト・シーズン〉コンプリート・ボックス(11枚組) [DVD]
REIGN/クイーン・メアリー 〈ファースト・シーズン〉コンプリート・ボックス(11枚組) [DVD]

エリザベス1世 [DVD]
エリザベス1世 [DVD]

ちな、こちらは本当に不思議なフィクションにせよ、ジョジョ1部でブラフォードやタルカスが仕えてた設定なのがメアリースチュアートね。

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 カラー版 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ジョジョの奇妙な冒険 第1部 カラー版 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

話を戻す。

方言に関しても、個々人で全ての方言があるみたいな極論まで言うのなら、じゃあコックニー方言について説明すること自体に意味は皆無じゃねえの?とやってることと矛盾する理屈が書かれている。なのでこの項目は読み飛ばした。短い文章だろうが価値がないものに目を通す時間が惜しい。

イギリス人はキリスト教徒なのだろうかって事に関しては「数字を挙げるのは調査によって違うので危険だが」とか言いながらソースも無しに「20%」だの「無難」ってのもそれはアンタ基準の感覚に過ぎないよね?と。
実際は自分の話運びに都合のいい数字をWebで拾えなかったんじゃないの?とまで疑いたくなる。

しかも「ブラッディメアリーはどっちの女王のことの方だと思うか」ってのを教室で聞いたってので「15人のクラスの中で2人がメアリースチュアート」って数字をあげて如何にも比率が多いみたいな言い草だが、統計学からみれば、たった15人を母数としたものを調査とでも言いたげなザマはお笑い草の方。しかも教室内に生徒、たった15人の講義WWW
俺は数百人の前でセミナーやってたが、調査なら対象の総数に比べて誤差ってものを考えなきゃいけないので「何について」は「何処」で「誰に」がパネルとして重要。

野菜100%トマトジュース 赤の元気12本 無添加・ストレートジュース 完熟トマト
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ロシア ウォッカ ペルツォフカ 35度 500ML
ロシア ウォッカ ペルツォフカ 35度 500ML

とまあ数理や論理が相当にお粗末さんな箇所の枚挙に暇がない書籍。ツッコミしだしたらキリがない。

数理系でなく文系としても結構、表現については微妙でフーリガンについても

>暴徒と決めつけるやり方は、様々な理由から暴力に訴えざるをえない人々を十把ひとからげにテロリストと呼ぶのと同じで、かえって解決を阻害しないかと心配になる。


って持論だそうだが、この人によれば「定義を厳密にしたらフーリガンやテロリスト問題が解決」するんだWWW

それと、この人が「暴力に訴えざるをえない人々」とやらから、もし暴力を自身が振るわれた場合に、それらを何と定義するのかね?とか興味ある(苦笑)。

そもそも、暴力を振るう側の事情とか、被害を出されてる側からすれば知ったことじゃねえだろが!


「いじめる側にも理由ガー」とかぬかしてる奴と同じ。

こういう思想で教壇立ってるんだねえ。ふーん。

数理論理に無理がありすぎる場合と、心配だの言ったところで解決に繋がらないであろう現状からするとあまりに中身が空虚だ。

一応、イギリスの地理や、現状の成り立ち経緯の概要だけは復讐はできる本ではあるけど、それにしたって、地理や世界史を事前にそれなりに知ってないとそれすらなあって感じ。

マザーグースはともかく、若い人だとマイフェアレディだって事前知識にはないだろうし。

マイ・フェア・レディ<4Kデジタル・リマスター版日本語吹替音声付>Blu-ray2枚組
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CDマザーグース英語のうた2枚組
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2016年07月12日

カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る

水木しげるの子供時代、戦中の兵隊仲間やラバウルの人々、戦後の思い出深い人や体験についてエッセイとマンガで語る書籍。文章とマンガで大体半々位の比率。

カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る

カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る

寺山修司や

atg 寺山修司ブルーレイBOX(Blu-ray Disc)
atg 寺山修司ブルーレイBOX(Blu-ray Disc)

「吸血鬼エリート」のモデルとなった、つゆきサブローこと杉本五郎についても書かれているが

第57話 吸血鬼エリート!
第57話 吸血鬼エリート!

寄生人 (QJマンガ選書 (06))
寄生人 (QJマンガ選書 (06))

いかんせん水木しげる節の文面で、その人が死んだ事が書いてあるのの繰り返しなので文面側はほぼ読み飛ばした。だってガキ大将が誰だとか、戦友がこうやって死んだとかアカの他人すぎてどうでもいいもん。

しかも、先に読んだ「屁のような人生」側にこの書籍の内容がある程度収録されてて、こりゃあ読むとこねえなあと。

>「屁のような人生」 水木しげる生誕八十八年記念出版
http://read.seesaa.net/article/431644055.html

普及版 屁のような人生 水木しげる生誕八十八年記念出版
普及版 屁のような人生 水木しげる生誕八十八年記念出版

そう思ったんだけど、「屁のような人生」に本来収録しとくべきじゃなかったの?ってマンガ「猫」がこれには載ってて、それが唯一無二の大収穫!

昨年、水木しげるが亡くなった時に引用され、画像も貼られまくってた言葉
「この世は通過するだけだから、あまりきばる必要ないよ。」
ってアレが載ってた!

このマンガが通して読みたかったんだ。良かった良かった。

カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る
カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る

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2016年07月03日

ちくま評伝シリーズ 藤子・F・不二雄「ドラえもん」はこうして生まれた 

ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉藤子・F・不二雄
ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉藤子・F・不二雄

前書きでアメリカでのアニメ版ドラえもんのテレビ放送で、オムライスはパンケーキに、通貨はドルにって加工がされてる事に触れて
ジャイアニズムのお決まりセリフ
「俺のものも俺のもの。お前の物は俺の物」が
「What's mine is mine, What's yours is mine.」ってされてると書いてある。

でも、逆に英語側が起源じゃねえの?
「What’s is mine is yours, and what is yours is mine」が
シェークスピアの「尺には尺を」(Measure for Measure)に使われてて
http://proverbhunter.com/proverb/whats-yours-is-mine-and-whats-mine-is-my-own/

Measure for Measure (The Arden Shakespeare. Second Series)
Measure for Measure (The Arden Shakespeare. Second Series)

ジェームズ・ジョイスがそれのパロディで
「What's yours is mine, and what's mine is my own.」
っての言ったらしい。

Likes the quote: "What's yours is mine and what's mine is my own." https://www.goodreads.com/quotes/586657

ユリシーズ 文庫版 全4巻完結セット (集英社文庫ヘリテージ)
ユリシーズ 文庫版 全4巻完結セット (集英社文庫ヘリテージ)

冒頭からこんなザマ。

評伝にせよ、藤子や手塚の何処がどうなのかを公平に論評せず闇雲に「名作」だの闇雲に褒めすぎ。
何が如何よかったとか、何処に新規性があっただのの説得力にあまりに乏しい。
実際にそういう面があって評価されてる所はそうかけばいいだけ。
だけど、あまりにこの書籍を書いた人の知識がお粗末。

新宝島の映画表現について

新宝島 (手塚治虫文庫全集)
新宝島 (手塚治虫文庫全集)

>当時のマンガは四コマのように背景が変化しない舞台的手法で描かれるものがほとんどでした。


だの書かれてるが、手塚が子供の頃に読んでた「のらくろ」時代にせよ見開きの野戦シーンとかあるっての!(手塚自身の自伝にそれを読んだ事が書いてある!)

田河水泡―のらくろ一代記 (人間の記録)
田河水泡―のらくろ一代記 (人間の記録)

何より田川水泡の前に例示してある山川惣治の絵物語を読んだことないんじゃねえの?!

山川惣治―「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家 (らんぷの本)
山川惣治―「少年王者」「少年ケニヤ」の絵物語作家 (らんぷの本)

これ書いた人は実物=1次資料を読んでさえいれば絶対に書かない事を書いてしまってるので、マンガの評論書籍だのを鵜呑み丸写ししてレポート書いてるとこうなっちまうんだろうなーってザマ。

末尾の年表も出典丸写しで、出来事があった時点についても裏を全くとってない、
コピペじゃねえか!

伝記だのを書く際に対象の人物や関連製品だのに詳しい必要はあるだろう。詳しくない人が文章書いちゃうとこうなっちまうから。
だけど、ファンとか思い入れが深い偏った人間が書いちまうのもアウト。
子供が読む書籍として手塚にはこういう面があるとかって知識もなく、判読が付かない嘘が書いてある酷い有様だ。
何で俺みたいなオッサンが読んだこの本について「子供が読む書籍」と書いてあるかといえば末尾に設問だのくだらないものがあって、

>設問2 藤本少年と安孫子少年の性格をまとめてみましょう。


だの、おせっかい極まりないことがされてるからだ。

文章を読んで自分で色々と考えるのではなく「テストの為の読書」を誘導するような大人どもが、こんな御都合で嘘ばかりの書籍を子供に向けて平気で出すんだなと。

もし藤子Fがこんなのを、この本をみたら、渋い顔するだろうなーと。
子供達が興味を持って自然と知識を身につけられるような学習マンガを描いていた時期もある藤子Fだからこそ、こういう強要を子供にする書籍には多分に反対の立場をとると思う。

そして瀬名秀明が巻末エッセイだの書いてるが、おめえの経験なんざどうでもいいわ。
子供達にとってはミトコンドリアが反乱起こす駄文書いてる奴の人生の一部なんて正にどうでもいいわ。

パラサイト・イヴ (新潮文庫)
パラサイト・イヴ (新潮文庫)

さて酷評はここまでで、資料箇所を。

トキワ荘メンバーを中心にアニメ会社を起こしたもののアニメ制作自体は鉄腕アトム第34話「ミドロが沼の巻」の各マンガ家個性あふれるバラバラ作画大失敗を経て手塚からも2度と業務発注がなかったりしたスタジオゼロという企業があった。

鉄腕アトム Complete BOX 1 [DVD]
鉄腕アトム Complete BOX 1 [DVD]

藤本が3年ごとに代わりばんこの社長を引き受けてたのだが、新連載をうけたくても藤子Fとしては連載が手一杯だけど仕事は受けたい、という事でスタジオゼロとして分業できるマンガを受注した。

それが「オバケのQ太郎」である。

オバケのQ太郎 1 (てんとう虫コミックス)
オバケのQ太郎 1 (てんとう虫コミックス)

Q太郎、P子、O次郎、U子、ドロンパのデザインや作画は藤子F。
正ちゃんのデザインは藤子A、名称は石ノ森章太郎から。
ガキ大将ゴジラ、よっちゃん、ハカセは石ノ森章太郎デザインと作画。
正ちゃんの兄、伸ちゃんは藤子Aデザイン。名称は鈴木伸一というか、ラーメン大好き小池さんと同じく、顔も鈴木伸一の似顔なんだろうW

小池さん!大集合
小池さん!大集合

この本だと少年サンデー編集者がキャスパーを元にお化けマンガを提案したと書いてある。

キャスパー スペシャル・エディション [DVD]
キャスパー スペシャル・エディション [DVD]

オバQは読者の反応がなかった事を理由に編集者が9話で打ち切りを決めたものの、終了後に「何で終わらせたんだ!」ってハガキが殺到。3か月後に「かえってきたよ」と復活。そしてアニメ化し大ヒットに。
サンデー編集者の無能が歴史に刻まれた結果となっている。
(小学館はキャラクタービジネスで大儲けして神保町の社屋はオバQビルと呼ばれたとかはこの本には書いてない。)

一方で驚異的な大人気作品だったのだが「グッズを売る為に新作のアニメが必要だから、マンガを打ちきって新作マンガを描け」という現代みたいにgdgd状態のマンガでも連載させてるザマでは考えられない事があり、藤子Fもショックを受ける。そしてパーマン達はオバQ程には大ヒットしなかったのだ。

パーマン 1 (てんとう虫コミックス)
パーマン 1 (てんとう虫コミックス)

そりゃあ劇画オバQも描きたくなるわと。

藤子・F・不二雄短編集 全宇宙のサラリーマン達へ!―劇画・オバQ (My First Big)
藤子・F・不二雄短編集 全宇宙のサラリーマン達へ!―劇画・オバQ (My First Big)

この辺、ビジネスを仕切ってる側の失敗な面が明らかに大きいと言わざるを得ない。
永井豪もずっとマジンガーZを描いていたかったのに玩具を売る為にグレートの登場となる。

スーパーロボット超合金 マジンガーZ アイアンカッターEDITION 約135mm ダイキャスト&ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
スーパーロボット超合金 マジンガーZ アイアンカッターEDITION 約135mm ダイキャスト&ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

だから剣鉄也やグレートの扱いは酷いんだろうなーとか。
でもダブルマジンガーは見ていた当時、すげえ!って本当に興奮した。読者や視聴者にとってはグレートな超展開だった。

マジンガーZ 劇場版 コンプリート DVD-BOX (全7作品, 540分) 東映まんがまつり 永井豪 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]
マジンガーZ 劇場版 コンプリート DVD-BOX (全7作品, 540分) 東映まんがまつり 永井豪 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]

ともあれ、オバQがそのまま続いてたらドラえもんは生まれなかった可能性もあるからねえ。
ドラえもんもアニメ化するから何か原作として新作描けってこれまた現代では想像もできないような状態なんだけど、日テレでやったドラえもんは半年打ち切りの黒歴史。
そして、ここでも小学館は一旦、ドラえもんを打ちきりって話にする。
「帰ってきたドラえもん」は実際に最終回として書かれたものだ。

UDF 帰ってきたドラえもん(2体SET) 「藤子・F・不二雄作品」シリーズ7 ノンスケール PVC製塗装済み完成品
UDF 帰ってきたドラえもん(2体SET) 「藤子・F・不二雄作品」シリーズ7 ノンスケール PVC製塗装済み完成品

小学館はオバQの二の舞をやる所だった。
全く学習能力がないのに、子供向けに学習雑誌と銘打ったものを売ってた事が判る。
この評伝には書いてないんだけど、てんとうむしコミックスの単行本にする予定すらなかったのを、じゃあ新作用の原稿料UPしてってのに対して、じゃあこれまで書いたのの印税でって話の流れで、編集が勝手にピックアップした作品を掲載した本を出した所、売れたので連載継続。そして、アニメ化の大ヒットを経て現在のグローバルでの知名度に至る。

結論:小学館編集は無能。

とざっくりこの本のフォローアップまで俺がしてるし、ハムサラダくんみたいな過剰演出してるのまで読んでる俺にはこれといって収穫はそんなにはなかった。

藤子不二雄物語ハムサラダくん (別冊エースファイブコミックス)
藤子不二雄物語ハムサラダくん (別冊エースファイブコミックス)

藤子Fが幼少期に読んだジョン・バッカンの「魔法のつえ」がドラえもんや「すこしふしぎ」に影響があったのではって、たった1文だけ。

魔法のつえ
魔法のつえ

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2016年06月10日

Disney ヴィランズ魅惑の言葉

Disneyヴィランズ魅惑の言葉
Disneyヴィランズ魅惑の言葉

パッと見で手に取った。

さぞや悪について色々と述べられているだろうと思ったら・・・全然肩透かし。
ヴィランのセリフをピックアップしてても、キャラや作品で纏められてる箇所の合間合間にめちゃくちゃな順番での羅列がされてるし、いちいちついてる薄っぺらい解説にガッカリ。

収録されているキャラにしてもチェシャ猫ってヴィランじゃないだろ。トリックスターでしょ。

UDF アリス・イン・ワンダーランド チェシャ猫 ノンスケール PVC製塗装済み完成品
UDF アリス・イン・ワンダーランド チェシャ猫 ノンスケール PVC製塗装済み完成品

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2016年05月26日

アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (ダンジョンズ&ドラゴンズスーパーファンタジー)

アイスウィンド・サーガ〈2〉水晶宮(クリシャル・ティリス)の崩壊 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
アイスウィンド・サーガ〈2〉水晶宮(クリシャル・ティリス)の崩壊 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)

読み終わって思うのは、戦争の描き方は最高でもないけど最悪でもないかなと。
無能でプライドだけが高い小者のアカル・ケッセルが率いてる軍で、そいつのズブズブ作戦だからーってのを御都合主義の言い訳にはしてるけど、色んな文学作品で戦争やってる割にはどのコースでどう攻めてるって描写すら無きに等しいのにそれを売りものだのいってるゴミが多すぎるので。
まあこれにしたって「いや、正気の奴が立ててる作戦なら、一番最初に攻めるべきはそこじゃねえだろ!」ってのの繰り返しだけど。

LoRやナルニアですら戦争を話を盛り上げる為にはやっておきたかったんだろうけど、文章としての描写力は御粗末すぎる。映像化してあるとそれっぽくみえるけど、原作は大軍の衝突も殆ど数行でオシマイとかね。

ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステ ンデッド・エディション トリロジー(15枚組) [Blu-ray]
ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステ ンデッド・エディション トリロジー(15枚組) [Blu-ray]

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]

どのルートて行軍するかとか、兵のモラルや物資調達とか、この辺はサルバトーレ自身がTRPGというかSLGをやった以降の世代経験の差なんだろうなと。

自分が気になるのはテンタウンズの地形と、どのD&Dバージョンでサルバトーレが遊んだのかという事だ。
1作目のまえがきにはAD&Dと書いてあったしTSR時代の作品だと知っている。
THE LEGEND OF DRIZZTのThe Icewind Dale Trilogyの内、1作目のThe Crystal Shardは1988年出版だ。

Crystal Shard (TSR Fantasy)
Crystal Shard (TSR Fantasy)
(ラリーエルモアの絵が良い!ドリッズトの雰囲気はやや違う感じもするけど)

Advanced Dungeons & Dragons 2nd editionは1989年発行で新和版で邦訳されて1冊9800円もする本が2冊ないと遊べないみたいな状態で全然売れなかったのがこれ。

The Dungeon Master's Guide (Advanced Dungeon and Dragons 2nd Edition Hardcover Rulebook)
The Dungeon Master's Guide (Advanced Dungeon and Dragons 2nd Edition Hardcover Rulebook)

だからサルバトーレがAD&Dで遊んだとなるとそれ以前になるんだけど、1stエディションは1977年から1979年までのものなんだよね。10年もインターバルがある。だから1959年生まれのサルバトーレがティーンネージャー時代に遊んだのがこっち側なんだと思う。

(下記は復刻盤)
Premium 1st Edition Advanced Dungeons & Dragons Unearthed Arcana (D&D Accessory)
Premium 1st Edition Advanced Dungeons & Dragons Unearthed Arcana (D&D Accessory)

一方で俺が気になるのがテンタウンズの地形。3つの湖が近くにあるという独特に見えるやつ。
1巻前書きには弟が地図を起こしたってかいてあるんだけど。

http://forgottenrealms.wikia.com/wiki/Ten_Towns

http://forgottenrealms.wikia.com/wiki/File:Ten-Towns.jpg

3つの湖が近くにあるという独特な地形・・・これに俺は見覚えがあった。
しかもD&Dの世界の中で。
それがミスタラのノルウォルドだ。

http://pandius.com/nrwldreg.html

http://www.pandius.com/Northern_Norwold_14.jpg

3つの湖の配置や向きは違う。しかし「酷寒の地で3つの湖がある」なんて世界設定が偶然かねえと。

赤箱=D&D Basic Set 3rd versionが出たのが1983年。

そしてノルウォルドが舞台となるD&Dコンパニオンモジュールの発行年は1984年

Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)
Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)

The Icewind Dale Trilogy、1作目The Crystal Shardは1988年
うん、解り易いWWW。

でも、だからパクリだ!とかそういうんじゃない。

実際、CM1の邦訳版「大いなる試練」で何度も遊んでる俺だから判るけど、シナリオ進行と3つの湖は別に密接な関係はない。というか、未踏の地の開拓自体が目的のモジュールなのでこれらの湖には名前すらついてない。如何するかはPLやGMの自由なのだ。

そこで、逆を考えた。

この物語展開は御都合主義の塊だけど、部分部分はノルウォルドで遊ぶ時に転用可能じゃねえのかなと。

ミスタラ、更にはCD&Dで一体何人が現在遊んでるんだ?ってツッコミはごもっともW

でも5版があって、ワーマシンや領地管理とかは邦訳版はないけど、逆にCD&Dシナリオをコンバートして5版対応にして遊ぶってのは別に可能なんだよなと。
DMが手間なのは世界設定やシナリオ用のデータの数を事前手配する事なので、過去資産の有効活用に繋がるんじゃないのと。

それと、D&D4版末期サプリはNEXT、つまりは5版対応用のデータも公開サポートされているので、

>Legacy of the Crystal Shard
http://dnd.wizards.com/products/tabletop-games/rpg-products/legacy-crystal-shard

アイスウィンドデイルを舞台にした「クリスタル・シャードの影」をノルウォルドを舞台にコンバートするのも地図の向きかえる程度で、まあ可能なんじゃねえかなと。

http://hobbyjapan.co.jp/dd/products/supplement_4e.html#crystalchard

ダンジョンズ&ドラゴンズ1~3レベル・キャラクター用アドベンチャー クリスタル・シャードの影
ダンジョンズ&ドラゴンズ1~3レベル・キャラクター用アドベンチャー クリスタル・シャードの影

『クリスタルシャードの影』のローンチ・ウィークエンドシナリオのPDFファイル邦訳版も無償配布されてたり。
http://hobbyjapan.co.jp/dd/support/files/Legacy%20of%20the%20Crystal%20Shard_online_scenario.pdf

じゃあフォーゴットンレルムでいいやん。何でミスタラってツッコミも入るだろう。

答えは簡単。
ごちゃごちゃと背景設定が既に書籍何冊分にも大量にある割には、それすらもコロコロ変えるフォーゴットンレルムが嫌いで、
DMやPLが自分達で割と自由に弄れる隙間の大きいミスタラの方が好きだから!


それとなー、『クリスタルシャードの影』のローンチ・ウィークエンドシナリオのレビューは別途書くんだけど、フォーゴットンレルムはそんだけ殺伐としてたらあらゆる生物は絶滅するしかないだろ?アメリカ人はそういう感覚で生きてるの?ってな世界背景の上に、御宝の実入りが少なすぎる。
不評の塊コーデルにしても貧乏シナリオばっかりで、レベルアップしても更に強力な敵をぶつけられるフィギュア戦闘を黙々とこなすD&Dなんて何も楽しくねえって。
仲間とドラゴンの待ち受けるダンジョンの奥に眠る莫大な財宝を目指す夢すらも「忘れ去られし領域」にはもうねえんだよ。
だが!CD&Dやミスタラならフランク・メンツァーが緑箱コンパニオンにホントに書いてるが如く「毎回の金貨の山は必要」として出てくる物語や世界なんだよ。

アメリカ人がダークサンだのの殺伐とした貧乏世界サバイバルでヒャッハーしたいのは自由だが

Dark Sun Campaign Setting: A 4th Edition D&D Supplement
Dark Sun Campaign Setting: A 4th Edition D&D Supplement

俺は寒冷地や砂漠での殺伐とした貧乏生活ばっかりは嫌なの。

アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (D&Dスーパーファンタジー)
アイスウィンド・サーガ (3) 水晶の戦争 (D&Dスーパーファンタジー)

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2016年05月19日

アイスウィンド・サーガ 2 ドラゴンの宝

アイスウィンド・サーガ 〈2〉 ドラゴンの宝 (〈D&Dスーパーファンタジーシリーズ〉)
アイスウィンド・サーガ 〈2〉 ドラゴンの宝 (〈D&Dスーパーファンタジーシリーズ〉)

2作目の訳者の説明がまた何考えてんだって感じで2004年の書籍なのに前書きで

>「みなさんはスターウォーズを知っていますか?」


だとよ。

何処の誰に向けてる作品なのこれ?

おまけに続く文がおめでてえのが

>「1977年の作品ですから30歳以上の人なら映画館で」


だの書いてあって漢字全部にルビふってある。

30歳以上の児童で映画館にルビふって貰わなきゃ読めない存在って誰なの?
大きなオトモダチですらないよな?

この小説家、翻訳家とか称する風見潤って何者?と思って検索したら・・・

>風見潤 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E8%A6%8B%E6%BD%A4
>風見潤(かざみ じゅん、男性、1951年1月1日 - 生死不明


生死不明 !!!

>菊地秀行は、2015年1月時点で風見が数年前から消息を断って久しいことを言及


消息不明 !!!

こらまたすげえ状態だな。
その生死不明、消息不明の作者の作品をクトゥルフブームだからってクトゥルー・オペラ出版しちゃうとか・・・

クトゥルー・オペラ 邪神降臨 新装版 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
クトゥルー・オペラ 邪神降臨 新装版 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

「著作権者と連絡が取れないため、著作権料は信託されている」って書いてあってもそれ証明する方法ねえじゃん?!だって著作権者自身が契約してないんだから料率すら決められない筈だろ!
これなんぼ被親告罪だからって営利法人がこんなことやっていいの?

会社概要に経営者も資本金も書いてないような所が出してるのか・・・
ttp://www.soudosha.jp/kaishagaiyo.html

出版業界の闇が深すぎる・・・

とまあ、調べたら随分な事も解ったが、生死は知らないがその人宛にもレビューはさせて頂く。

折角サルバトーレ自身がキャラがつかめてきてるのに、この風見潤てのの文章がまたなあ・・・
ドリッズトの台詞が「あとでね」とか「ありがとうよ」とか妙に中途半端に丁寧。しかもこれ殺戮本能で目に炎を宿しながらとか、戦闘中の台詞なんだぜ!
「あとでな」「ありがとよ」って1文字違うだけでもキャラの言葉遣いで印象はガラッと変わる。
児童書って事で簡易平易な文章文体を心がける事と、文章表現力は全く別物。

児童書といえばわざわざルビふって「あがったり、下(くだ)ったり」って表記があったりしやがる!
「あがったり」の反語は「さがったり」
「くだったり」の反語は「のぼったり」

だろ!

小学校出てんのか?この自称小説家と自称編集者は???

英語の訳し方にしてもなあ。

>「ぼくは走れるぞ」


に対して

>「おれはにげない」


って掛け合いがあるんだが推測するに「run」ってかいてあるんだろうけど「走る」って翻訳は変だろ。
この場合の「run」は「逃げる」って意味の方だろ。
「逃げられるぞ」
「俺は逃げない」

って形じゃないとコミュニケーションとしても言葉としても掛け合いとして成立しないじゃん。
英語力だけじゃなくて、日本語やコミュニケーションについても相当問題あると思う。

1巻のほうだけど、

>「女に名誉がわかってたまるか」


とか言う蛮族ウルフガーに対して、粗野なドワーフ共にそだてられた人間のみなしご少女キャッティ・ブリーが

>「おちんちんがついてなきゃ、名誉を語る資格はないって言うの?」


って台詞も原文どうだかは調べる気もしねえが”日本語で”口の悪い下品な荒くれが使う言葉なら「金玉」でいいだろ。

美少女から「金玉」って言葉が出てくる方がウルフガーも読者も「うへぇ」って思う筈。

・読者ターゲットがしょっぱなから不明瞭
・文章表現は子供をばかにしてるレベルに幼稚
・日本語として子供に読ませるにはどうなの?ってレベルの箇所だらけ

戸田奈津子じゃねえけど、英語がなんとなく解るってのと文章力や才能があって翻訳ができるってのは別。

それとそもそも内容がなー、Amazonでも絵本・児童書カテゴリの書籍で悪党が女攫ってハーレム作ったり、主人公達がやたらと刃物で敵の喉をついて血まみれにしながら殺すのが連綿と続くってのを児童に推奨するわけ?
自称編集者ってただのコンテンツブローカーどもも何も考えてねえっつーか、内容読んでねえだろ!?
ハリポ便乗してターゲット全然違うのでコケて、結果絶版。作者も日本じゃ売れねえなって思うって最悪の出版形態だな。流石は角川。

【初回生産限定】ハリー・ポッター ブルーレイ コンプリートセット [Blu-ray]
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ともあれ1冊目は戦争メインなんだけど、作戦が一人将棋すぎてあまに陳腐。
というか、俺は三国志やナポレオンみたいな史実ベースのフィクション戦記コンテンツ以外では創作の戦略戦術みて「おー!面白!」って思った事ない。

三国志 (新書版) 全60巻 (希望コミックス)
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ナポレオン ~覇道進撃~ 10巻 (コミック(YKコミックス))
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自称「戦記」だの「サーガ」だのは所詮、独り相撲のどっちが勝つか決まりきった御都合主義だから、接戦だの妙案だの全く無いし説得力ゼロ。

で、2巻はやっとD&Dらしいバービーグとの戦闘やダンジョン箇所があるんだけど、これもなんか御都合主義すぎてなあ・・・折角なんだから実際にダンジョンMAP作ってプレーヤーにやってもらった展開や作戦アイディアとか採用すりゃあいいのに。まあ自称クリエイターほど、自分の好き勝手にしたがるもんだからなあ。
バービーグがダンジョンからゴミをわざわざ捨てに出したり、キッチンや寝室らしきものがあるのが粗野っぽい巨人族にしては知能が高く、衛生観念があるのに逆に驚いた。
ダンジョン内の戦闘でも御都合すぎて許せなかったのがドリッズトが小麦粉の袋を振り回して部屋の中に粉を飛ばして相手の視界を塞ぐ行動なんだが、なんぼインフラビジョンやダークヴィジョンだがあったとしても、粉じんの前には無意味だろ!=自分自身も目標が見えなくなって当然!しかも同じ部屋でただの蛮族と黒豹も暴れてんだよね?そいつらも何も見えなくなるだろ!!!
あまりに唐突且つ不自然な行動だと怪しんでたら、やはり3巻目の伏線だった。
というか伏線の先側がありきで、それをいきなりやるのがあまりに変だから先にやっておいたってつもりなんだろうけど、どのみち先の方も狂気の沙汰並に何でそんな行動したのかの理由が無さすぎる。
最低の作戦を「してやったり。俺って頭いい」ですか?バーカ!

御都合主義といえば、主人公チートで種族として忌み嫌われているドラウを見ただけで敵が怯むって毎度の展開だったのに、入口近くの奴らを除いて急にバービーグ達はドラウを見ても平然と襲い掛かってきてる描写になってる。種族として理不尽な差別を受ける悲劇の主人公って側は盛ってるのに、戦闘の繰り返しになるとその辺を全く作者が忘れてる辺りがバトルやアクション主体が本来の好みで、センチメンタルな要素は客を釣るために無理してそれらしいこと書いてるのがバレバレ。

チートとして先に書かれていた2部「暗黒竜の冥宮」では何十というトロルの群れ相手にですら殆ど「かすり傷」しか負わなかったドリッズトがある程度というか割とピンチになるので、実際ゲームで提示されたレベルやアビリティは成長後ってつもりなんだろうけど(そっちもAD&D的には随分と「ねーよ!」的なチートなののだが)。

アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮
アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮

そう言えば、1巻の著者前書きをざっと眺めた時に「AD&D」の文字があって、この乱暴さとオリジナル魔法やアイテムのデタラメさにもやや納得した。

サルバトーレは5版のテコ入れでまた新作書いてるみたいだけど、そっちは考証とかちゃんとできてんのかね?テキトーなクリエイティビティを発揮とかしちまうと映画「ダンジョン&ドラゴン」みてえな大参事にだってなりうるし、

ダンジョン&ドラゴン1&2 ツインパック [DVD]
ダンジョン&ドラゴン1&2 ツインパック [DVD]

英語圏のマニア達から「ルール的にねーよ!読み直せ」的な袋叩きにあいかねないとおもうんだけど?良い意味含めてラフだったTSR時代とはもう完全に別物だぞD&Dは。

http://dnd.wizards.com/products/fiction/novels/maestro

Maestro (Homecoming)
Maestro (Homecoming)


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2016年05月17日

アイスウィンド・サーガ 1 悪魔の水晶

アイスウィンド・サーガ〈1〉 悪魔の水晶
アイスウィンド・サーガ〈1〉 悪魔の水晶

アイスウィンド・サーガは前の「冥界の門」の陰鬱なだけの展開の続きは読む気もしなかったのだが、

>「アイスウィンド・サーガ 冥界の門」
http://read.seesaa.net/article/435433926.html

パーティーがどうやって構築されたのかの方位は読んでみようかと探してみたのだが・・・

これ完全に児童書扱いなのな。
文字が大きいのと3分冊になってる事と子供向け表記は読みやすさに一役かってて、YA扱いの書籍側が如何に読みづらい文体と装丁だったのかとシミジミ。

文庫の方は文体から何から違うらしいけど。

アイスウィンド・サーガ〈1〉魔石(クリスタル・シャード)の復活 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)
アイスウィンド・サーガ〈1〉魔石(クリスタル・シャード)の復活 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)

ニンジャスレイヤー2部キョートもそうだけど、角川の書籍と俺が出会って読む順番とか、出版社側の出し方とか装丁の仕方とかが近年は俺と相当相性が悪いように感じる。

ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!
ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!

まあ書籍を物語時系列に読んだ方がいいってのはガキの頃に読んだナルニアだのの頃から俺的には思ってるので、これは巡り合わせも悪すぎた。多分、こっちを先に読んでれば続きは多少は読みやすかっただろう。

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)
「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

というのもサルバトーレ自身が作品発表時系列とすればこれが第一作なのだが、こっちを「アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮」だのの後に書いてるのでキャラがやっと立って来てて描き分けができてきてる。

アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮
アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮

それにしたってざっくりと「陰鬱冷酷」「怒りん坊」「姑息」の3種類にツンデレを合わせてる位しかなくて性格設定バリエーションの御粗末さは何とも・・・。キャラって作者の性格や知識しか反映しようないしなあ。

知識といえばバービーグって聞きなれねえな?
と思ったが、「D&D バービーグ」で検索してもカタカナだと地球上でここしか出て来ない
http://www.asciibook.com/dd/fprgotten_3_2.html#p10

しかも本文読んでもビジュアルイメージがピンと来ないので仕方なく綴りを予想して検索。

Verbeeg - Dungeons and Dragons Wiki - Wikia
http://dungeonsdragons.wikia.com/wiki/Verbeeg

Verbeeg - Forgotten Realms Wiki - Wikia
http://forgottenrealms.wikia.com/wiki/Verbeeg

んー、ガイギャックスTSR時代から公式でモンスターマニュアルにも存在はするんだけど、なんかサイズも見た目も相当に中途半端で、あってもなくても、どーでもいいようなモンスター種族だな。

にしても多分にこの時期は既にハリポがヒットした後でだから児童書って形でこれを売ろうと角川は思ったんだろうけど、ハリポはエブリデイマジック的な形で始まり中盤以降ダークファンタジーって内容だけど、これってエピックファンタジーだよなと。それだけで日本人の子供には既に敷居が高い。

ハリー・ポッター文庫全19巻セット(箱入)
ハリー・ポッター文庫全19巻セット(箱入)

そもそもハリポの二匹目の泥鰌狙ってたであろうダレンシャンだのなんだの色々あったが、流石にハリポ程は鳴かず飛ばず。

ファンタジー文庫 ダレン・シャン全12巻セット (小学館ファンタジー文庫)
ファンタジー文庫 ダレン・シャン全12巻セット (小学館ファンタジー文庫)

とある動画観てたらサルバトーレにサインを貰ったってひけらかしてた人が言ってたが、サインを貰った時にサルバトーレに「日本に私のファンが居るとは思わなかった」って言われたそうだ。
そりゃあ本が売れなきゃそう思うだろう。次々と絶版だし。
だけど、明らかにこの内容を児童に売ろうってのは角川のマーケの失敗
だからこの作品以降はターゲット変えた方向転換のせいで歪なサイズまでちがう書籍形式で続編だしてんだろと。

そもそも児童書籍なのに、訳者のくどくどしい説明や作者の長ったらしい作品への言葉だのから入るだけでもおかしい。俺ですら読み飛ばした。イラナイ。

ダンジョンズ&ドラゴンズ ボードゲーム レジェンド・オブ・ドリッズト【英語版】※ルール日本語訳付属
ダンジョンズ&ドラゴンズ ボードゲーム レジェンド・オブ・ドリッズト【英語版】※ルール日本語訳付属

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2016年04月18日

ニンジャスレイヤー ピストルカラテ決死拳 (キョート殺伐都市 # 5)「ウェン・ザ・サン・バーンズ・レッド」

ニンジャスレイヤー ピストルカラテ決死拳 (キョート殺伐都市 # 5)
ニンジャスレイヤー ピストルカラテ決死拳 (キョート殺伐都市 # 5)

アニメイシヨンの地上波放送も始まり、また書籍側を追っかけるのを再開してみようかと週末に読んだ。

ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 1 起 (初回生産限定版) [Blu-ray]
ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 1 起 (初回生産限定版) [Blu-ray]

で、
http://ninjaslayer.jp/introduction2/
>どこから読んでも面白い!

>◆どこからでも読める◆

って無責任な角川は言いきっちゃってるけど、
第2部「キョート殺伐都市」に関してはそれはない!

なにしろTogetterを作中時系列順に読んでいた俺が「失敗した!」って思ったし、
よりにもよって書籍を読んでみたのが2部最終章前半ってのは最悪…

>ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】
http://read.seesaa.net/article/432248534.html

ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】(ドラマCD付特装版)
ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】(ドラマCD付特装版)

流石に後半についてはザ・ヴァーティゴも「今回はタイトルのインスピレーションから読みたい話を決めるより、順番に読んで行くのがベター」とまで言ってる。

ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【下】 (キョート殺伐都市 # 8)
ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【下】 (キョート殺伐都市 # 8)

ニコ動でもGyaOでも去年アニメイシヨンは配信をやってたけど、TVでニンジャスレイヤーを知って「小説版は何処から読み始めたらいいかわからない」って方へのアドバイスは先ず「書籍を購入しなくてもニンジャスレイヤーはTwitter連載小説なのでTogetterでまとめる形で無料公開されている」って事と、
「書籍に掲載されている順番がネタバレについてはダメージが少ない」
「時系列で追うと逆に2部クライマックス前はあまりに煩雑になる」って感じですねと。

んー、ニンジャスレイヤー Wikiの時系列LINKを追っかけてきたのに、こんなに良いリストページがあったとは・・・

>エピソード一覧(第1部)
http://ninjaheads.hatenablog.jp/entries/0893/01/10

>エピソード一覧(第2部)
http://ninjaheads.hatenablog.jp/entries/0893/01/07

独特の文体が???って方には余湖裕輝=サンのマンガ版から入るのがオススメ!
これもTogetterでまとめられてて、小さめの画像ながら無料で読めます。

>『NINJASLAYER』(漫画)〜目次〜
http://togetter.com/li/562044

ニンジャスレイヤー (7) ~メナス・オブ・ダークニンジャ~ (カドカワコミックス・エース)
ニンジャスレイヤー (7) ~メナス・オブ・ダークニンジャ~ (カドカワコミックス・エース)

と、自分の後悔を活かす情報公開し終わった所でレビューへ。

これの1つ前の巻の「聖なるヌンチャク」に書籍限定掲載されてた「システム・オブ・ハバツ・ストラグル」 が、ザイバツの派閥について描きたかったんだろうけど、別に金払わないと読めないってレベルの面白い話じゃ無いなーって思ったんだけど、

ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市)
ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市)

そっちにも出てくるブラックバンタムが本巻に限定収録されてる「ウェン・ザ・サン・バーンズ・レッド」に出てくるって事ですこーしだけ事前に読んでおくと「ウェン・ザ・サン・バーンズ・レッド」がちょっぴりだけ面白さが増すかなって感じで。

でも「ウェン・ザ・サン・バーンズ・レッド」はなんか久々に原点回帰してる感じで良かった。

物理書籍版「ネオサイタマ炎上」第2巻の「パンキチ・ハイウェイ・バーンナウト」をなんとなく思いださなくもないが、

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (2)
ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (2)

ニンジャスレイヤーの復讐バトルと、ニンジャに虐げられているピンチな庶民への救済がセットになってる回はパターンだとしても別に何回あっても良いと思うんだよね。

怪傑ズバット的な。

ソフビ魂シリーズ 怪傑ズバット
ソフビ魂シリーズ 怪傑ズバット

それと、これもニンジャスレイヤーが生きる世界はマッポー的=退廃的なアトモスフィアに覆われてなきゃいけない筈なんだけど、割とサツバツ暴力側ばっかりが続いてる感じだったなかで、これほど前後ばかりか上下までしてる、青少年のなんかが危ない回は久々だったかなーとか(苦笑)

でも逆にブラックバンタムのやられかた側にはあんまりカタルシスがない点だけは微妙。
偶然にせよモータル側がしてやったりで十分って作者は思ったのかもしれないけど、逆にニンジャスレイヤーが大活躍って感じもしないんだよねえ。まあ無理にフジキドが残忍な殺し方をしなくてもいいんだけど、インガオホー、自業自得的な倒され方のアイディアが欲しかった所。

そういえば赤くて「慈悲はない」といえば最近のトレンドがレッドマンとかになってて、コイツは何の罪もない怪獣達を残忍に殺しまくる奴がヒーローってねーよWWWって映像作品なんだけど



やっぱナラクがフートンで寝てて、ドラゴンチャドー系のニンジャスレイヤーだと残虐ファイトって感じじゃないのも仕方ないのかもなーとも。

figma ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン ニンジャスレイヤー アニメイシヨンver. ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
figma ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン ニンジャスレイヤー アニメイシヨンver. ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

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2016年03月22日

「アイスウィンド・サーガ 冥界の門」



前作の「アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮」はD&D5版のベーシックルールが邦訳されたのを切欠に、俺が馴染みのないフォーゴットンレルム世界の雰囲気を掴み、地理の一部を仮想体験するために眺めるつもりだったのだが、

>アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮
http://read.seesaa.net/article/433990040.html

アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮
R.A.サルバトーレ
アスキー・メディアワークス


おかげでパソゲで既に知ってはいたネヴァーウィンターや



バルダーズゲートの地理的な位置関係や距離、街の雰囲気はやや理解できた。



しかし読みづらい+陰鬱な事ばかりが続く話な上に酷く強引なラストの引きで嫌気もさしまくりだったのだが、逆にラストを知らないまま放置する気も起きない程度には負けず嫌いなので仕方なく続きのこれも読んだ。

で、シリーズ概要を下記で眺めて、これ以降の話は不快なだけなので読むのはやめようと本気で思った。

>R.A. Salvatoreのページ
http://www4.osk.3web.ne.jp/~hasinaka/ras.html

>R.A. Salvatoreのページ、続き
http://www4.osk.3web.ne.jp/~hasinaka/ras2.html

前作、暗黒竜の冥宮パートがサルヴァトーレがこのシリーズで最初に着手した作品だったらしいので、何とも読みにくい。しかもこれは富士見書房版と違って子供向けにやや平易にされている翻訳版とのことでそれですらこんなに読みにくいのかと呆れた。最初に書いた奴から読んでしまった俺の不運。ナルニアと違ってダークエルフ物語は作品が進む時系列で読んだ方が多分読みやすいと思う。



一方、本作は多少文章を書く事になれたせいか、前のよりは読みやすい。
前作は三人称形式で陰鬱な心理描写がgdgd続くのだが、これは逆に妙な文体だった。
というのもパーティープレイという感じでまとまったメンバーの流れではなく、出演人物達があちこちに分散しているせいもあるのだろう、一人称に近い語りで描かれてる上に、シーン制の場面展開よろしく完全に切り替えがこまごまと行われる。その描き方はあからさまに区切り線を作品内に何カ所も時には見開き2ページ内に3本も引くほどにやたらとスイッチしまくる。そしてハリウッドムービーを想起させるド派手なバトルシーンが増えた。パーティー内ではドリッズトのダークネス程度しか魔法の使い手はいないのだが(しかも回復系が居ないという無茶ぶり。だから同じ作者の関連別作品ではクレリック・サーガなのか?って思う位。)



なんか都合の悪い事はNPCに凄い魔法使いが居る!その魔法で解決!みたいなDMだったんだろーなー、R.A.サルバトーレって想像が付く(苦笑)
御都合主義+展開が強引すぎるもん。
そういう意味でマジックアイテムも後付的に強すぎ。じゃあ最初から使っておけばいいじゃんとかな。

というのもリプレイではないにせよ世界観だけでなくAD&Dを下地にしている小説なのでルールを知ってる人間からすると「それ強すぎ」とか「それは逆にルール違反」てのがやたら気になりながら読んだ。
TRPG側を知らなければそれに気づく事もなくファンタジー小説として読む事は可能なのだろうが、俺は知っているのだから仕方ない。

ワークリーチャーについて2点。

エンチャンテッドモンスターなのに何で素手でダメージを与えたり、頭を踏みつぶして殺したりとかできてんの?と。これは何らマジックアイテムでない武器でもストレングスボーナス分ダメージが入るルール適応してんの?(狼男が銀の武器か魔法以外で傷つかないとワイリーコヨーテみたいにどんな高さから落下しても死なない存在になっちゃう対策W)にしても、それで相手倒すためには何発も当てないとむりだよね?とか。



それとデミヒューマンはライカンスローピーにかかる事は無い。発病したら死ぬってのがルール明記されてたんだけど、そのルール無視してやがんのかよ?と。

こまごま言ったらライカンスロープからこんだけ複数の傷を負わされてるのに感染とか全くしねえってのが偶然てのは流石に過剰演出だろと。ライカンスロープって噛みつきだけが感染源じゃねえから、そんな事は逆にルール明記されてない、そして爪からのダメージだろうがライカンスローピー感染する可能性についてはルール明記されてる。

まー前作であまりにも怪我しなさすぎって違和感無くすためか、今度は各キャラそれなりに怪我はしてる。
で、D&Dには目つぶし以外はペナルティ的な部位ダメージ的な扱いの詳細ルールはない。
んだけどバトルシーン描写を詳細にしてるつもりなんだろうけど、御都合すぎると思うのはドリッズト・ドゥアーデンってシミター二刀流なのにものを受けとったり、さっきまで闘ってたのに急に両手で色々してたり。
移動+アクションに付随する行動として、移動+「鞘に戻す」、「何かする」(アクション)+「鞘から出す」ってのは確かにできる。しかし!「二刀流」だろ!倍近いマイナーアクションを必要とするだろと。

一方、唯一「あった!そのルール!確かに!」と思ったのがドワーフのスローピングパッセージという種族特性!W
ダンジョン内での冒険が主体だった時代にはドワーフは傾斜の有無や方向感覚を天性で持ち合わせるというのがあった。版が上がる事+それを活かしたマスタリングやシナリオがほぼ無かったせいかそのルールは風化して消えたが、これだけは懐かしかったW

んだけど、あまりにもメルニボネ人を連想させるドラウが際立ち過ぎてるのと、ドワーフって洞窟内で光源必要だっけ?インフラビジョンどうしたの?とかそういうマイナス側の方があまりにも多すぎた。

サルヴァトーレって暗いもしくは残酷なキャラを描く方が好きで、ドワーフをコメディリリーフにしようとしたり、バーバリアンの無知を笑いものにしようとしたりのギャグシーンはあんまり上手じゃない。ハリウッドムービーとかにはあるあるだし、必要なエンタメ要素なので意識して書いてんだろうなあって思う位にわざとらしくある。
それと個性的なキャラメイクが下手。
結局、シリーズの話のボリュームはあるのに、レギュラーメンバーは同じでの冒険が続くし、使われる地理上の移動も行ったり来たり、もしくは別パーティー状態で追って同じ道のりの移動をするだけばっかりだし。

それと悪役であるアルテミス・エントレリがやたら活躍してることから、結局、この悪党を気に入ってしまってるがために何のカタルシスも問題解決もされてないまま話が続いてるだけでなく、シリーズも終わってしまう。

ダースベーダーとかラオウは後から急に良い人的な設定付けた所で散々やらかした悪事は消えねえよバーカって思うけど、





悪党は悪党らしく惨たらしく散れよ!
最期含めて悪の美学だろ!


で、俺がダークエルフ物語の方と、この続編を読む気がしないのは陰鬱な物語だけじゃなくて、D&Dのプレイ面から見て「別にメンゾベランザンに詳しくなった所で用法用途が無い」に尽きる。



ドラウのフィギュアは1体持ってるけど、ドラウをプレイする機会は普通は無い。ドラウだけでパーティー変成してるか、ドラウ専用シナリオででも無い限り、普通はパーティー変成に入ればドリッズトと同じやりにくさを体感する上にパーティーのゲーム進行の妨げにも直結するだろう。
そして他種族のキャラがメンゾベランザンを目にする時は自分が奴隷状態か、種族の存亡をかけての大戦争でもしてる状況でもないとありえないからだ。メルニボネ人以外のマブデン達が夢見る都を目にする時はそう言う事だろう。

(確かに「ドラウ三部作 女神ロルスの“魔の織り”」ってシナリオもあるんだけど。)
http://hobbyjapan.co.jp/dd/support/#4e_enc_web_of_spider_queen

でもなー、こんなに命がけの友情パーティーになってるって理由はアイスウィンド・サーガのこれの前の3冊には書かれてたりすんのかな。



そっちの地形や伝承について詳しくなっても用法用途は「クリスタルシャードの影」をプレイする機会とかがもしあればって感じでもあるしなあ。



http://hobbyjapan.co.jp/dd/support/files/Legacy%20of%20the%20Crystal%20Shard_online_scenario.pdf

バーバリアンの扱いがあんまりだけど、そっちの方はまだマシに活躍してるっぽいのがなあ。オチは先にこっちの小説に書かれてるので知っちゃってるのもなんとも…。
多分、TSR時代に売り込みキャラとしてコナンみたいなのの方がいいってのが編集や経営層の判断だったんだろうけど、

コナン・ザ・グレート 1&2 ブルーレイパック(2枚組)(期間限定出荷) [Blu-ray]
ジョン・ミリアス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


まーAD&D時代の名残がアサシンであるエントレリとかでもあるんだろうけど後にPLとしてはアライメントの関係で禁止になるし。
逆にこの小説の影響で4版の段ではドラウを超推しみたいな状態になってたという(苦笑)
でも、結局フォーゴットンレルムでのカルトやPC用種族としての扱いとかもブレブレすぎなんだよなー。
版を上げても新規ユーザー獲得に繋がらずに古参が覚えなおすことが増えるだけで。
だったら別に俺はCD&Dでも構わんのよ。シナリオやモジュールが楽しければ。そっちどうなのよと。
悪名高くてクビにしたコーデルやモンテ、そしてサルバドーレの陰鬱展開でどうなの?
俺はデルブでフィギュア将棋したいわけでも、鬱シナリオやりたいわけでもねーんだよ。
まさに原典の古き良き時代の方が雑で粗削りではあっても全然エンジョイ&エキサイティングだった。
4Kや8K映像だからってクソ映画やクソドラマの品質が良くなる訳じゃない。むしろリュミエール兄弟の映画を初めて見た人々はモノクロだろうがその体験自体がなかったわけだから、それは機関車が突っ込んでくる映像観れば恐れて真剣に逃げ出したのも納得が行く。それは安全が確保されてる事を知っているVRの迫力の遙かに上を行っていただろう。
どんなメディアも送り手側がプレーヤー達が何を楽しんでいたかってのと凄く乖離してるというか、最早、真逆になっているような気がする。

アイスウィンド・サーガ 冥界の門
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2016年02月19日

アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮

アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮
アイスウィンド・サーガ 暗黒竜の冥宮

D&D5版のキャラクターメイキングのサンプルキャラとして徐にドワーフ戦士の「ブルーノーの作成」ってあるし、ドラウの説明にドリッズト・ドゥアーデンが書かれ、キャラクターというものの説明事例として、説明にドラゴンランスのティカと、本作の暗殺者アルテミス・エントレリが代表的に描かれてるので比較の為に読んでみる。

>ダンジョンズ&ドラゴンズ ベーシック・ルール 日本語版 (D&D最新版)
http://hobbyjapan.co.jp/dd/news/5th_dnd_pg/index.html

ドラゴンランス戦記〈3〉氷壁の白竜 (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)
ドラゴンランス戦記〈3〉氷壁の白竜 (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)

表記ゆれが「テンポス」と「テンパス」とかは「アリオッチ」と「アリオッホ」的なものにしろ、統一されてないとなるとビギナーには混乱招くだけだなーとか。

読み始めた時は何もかもが懐かしい雰囲気だ。ベースにしてるのがAD&Dだって凄く伝わる。
街に入る前の門番との問答。酒場での揉め事。ワイルダネスの何日もの行軍。代わりばんこの野営の見張り。馬の移動力のありがたさ。

だが、セカイ系だの異世界モノだのに慣れた世代にはハイファンタジーの地道な展開はまどろっこしく感じるかもなあとは思った。(俺は今日日に溢れかえった安っぽいセカイ系だの異世界モノだの大嫌いだが)。
探索の旅程でワンダリングモンスターに遭っては戦ってが連綿と書籍の半分以上を占めてるけど、主人公はこれといってピンチという感じでないどころか怪我すらも全くしないで戦闘が繰り返されて終わる。しかもどーせ助かるんだろと。
そんな話が延々と続く事が面白いとでも思ってるのか?
多分にそんなにキャラ達のレベルは低くないどころかネームレベル近い、若しくはそれ以上のメンバーも居るかもしれないが、ただの掃討戦繰り返すだけの展開はゲーム内PLならまだしも小説としては読んでて飽きる。あまりに退屈。
確かにサンプルキャラのブルーノーのアビリティは悪くはないんだけど、スゲエ!って感じでも無い。

比べるにドラゴンランスのパーティーは(人数多すぎるけどW)物語の開始時点でレベルはそんなでもないけどアビリティは相当良い。MAX近いアビリティのキャラがこんだけ集まってればそりゃあなあって。
なのだがドラゴンや軍隊、邪神が敵ともなると俺TUEEEみたいなのとは全く違って、人間レベルではかなりの高スペックな彼ら彼女らも逃げざるを得ない展開になる。だからこそ敵の強さも際立ち、工夫をしないと倒せないというか生き残るのも無理という展開にドラマがある。
ドラゴンランス的なエピックファンタジーにしても現代っ子の勇者感覚とは遠そう。

ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)
ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)

海外でもハリーポッターは選ばれし英雄だろうけど、コナンとかエルリック達とは似ても似つかないが、ハリーみたいないじめられっ子側が魔法世界では大活躍するというのが現代っ子達が求めだした新しいファンタジーとしてのニーズだったんだろうと思う。エブリディマジック的な方。

ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)
ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)

コナン・ザ・グレート 1&2 ブルーレイパック(2枚組)(期間限定出荷) [Blu-ray]
コナン・ザ・グレート 1&2 ブルーレイパック(2枚組)(期間限定出荷) [Blu-ray]

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

俺もなんか異世界の地理だの宗教だのを一方的に押し付けられても馴染めないし、むしろ現代日本を舞台にした伝奇モノの方が今は楽でいいと思う位。
というか体感的にも「ファンタジー系ゲームが廃れてきてる」気が凄くする。(特にTRPGでは)

逆に時間に追われながら、ただバトルステージを次々変えるだけの繰り返しで何もロールプレイングじゃないフィギュア将棋やらされてる連中よりも、キャンペーンでリアルタイムでも時には徹夜で連日ですらの冒険物語を楽しめた嘗ての時代に生きられた幸福を俺は噛みしめずにはいられない。

世界観といえばD&D5thがなんだかんだで舞台はフォーゴットンレルムだそうなので、俺はミスタラにはリアルタイム時間で10年以上のキャンペーンでの付き合いがあるが、フォーゴットンレルム側はイベントセッションでしか経験がないので世界観的な奥行きがピンと来ない。なので小説を目にしてみた訳だが、なんかなあ・・・
機械仕掛けの精密な時計がある一方で、世界としては荒んでい過ぎじゃね?こんな荒れ果てた世界でこれだけの人口を養う食料だのどうやって調達してんの?街や村はあるけど農地とかは?とか思わずにはいられない。
何故これだけの人口が荒涼とした寒冷地で暮らしているのか?というより生きていけるのか?
これだけ強力なクリーチャーが大量にいる近隣に町があって滅ぼされない理由は?
逆に近隣の街が大丈夫ならこの大量のモンスター達は普段何食って生きてるの?(苦笑)
ファンタジーだからー!、魔法だからーカヨ!、ゆでだからーと同レベルの失笑もの。

S.H.フィギュアーツ キン肉マン (王位争奪編Ver.) 約145mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
S.H.フィギュアーツ キン肉マン (王位争奪編Ver.) 約145mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

テキトーな設定を先ず押し付けて、其処に物語やシナリオをゴリ押ししても踏み込めば踏み込むほどに違和感しか出て来なくなって破綻するだけだろうに。
エド・グリーンウッドのキャンペーン設定から30年近くも使用されてる背景世界って言う割には地政学やロジスティクス的にデタラメがあまりにも多すぎると思う。

世界史で学べ! 地政学
世界史で学べ! 地政学

そもそも冒険をする世界についてPLやPCが徐に世界地図や神々の歴史だのを知ってるところから入って、近所に何が住んでるかを知らないとかって結果になる方があまりに不自然だろ。
折角、長期間に多くの人々が遊んでる筈の背景世界な筈なのに、神様気取りの自称クリエイターが設定の押し付けを繰り返してきただけかと。

割とミスタラが魔法含めて資源も豊かな世界でなので俺はそう思うのかもしれないけど。
というか、D&D始祖のゲイリー・ガイギャックスのグレイホークや、デイヴ・アーンソンのブラックムーアはプレイとキャンペーンの進行や繰り返しの試行錯誤の中で実際に育ってきた世界で、ミスタラはそういう面では各モジュールのツギハギな所が良く解る。でもモジュールの物語や場面設定に多くのバリエーションがあるのでそれ自体を楽しむ事を進めて行くとキャンペーン的になっていく(体験済み)。
一方で、フォーゴットンレルムは誕生の理由自体がガイギャックスを追いだしたTSRが代替として急遽でっちあげた世界な事が大きな違和感を引きずっている理由かもしれない。

R.A.サルバトーレの小説創作でドリッズト・ドゥアーデンの活躍から描かれる事によって、ドラウやメンゾベランザンが、エルリックのメルニボネ人や夢見る都のような奥行きを少しは得た事はあっただろうとは思う。
でもマイケル・ムアコックの独特のぶっとんだファンタジー世界と、御都合主義な観光ガイドモドキでは格が違う。
小説自体も絶版が繰り返されるので、それらメディア側から世界観把握を進めるのも逆に難しくなっちまうよなあと。
http://www.asciibook.com/dd/forgotten_realms.html

その点、シェアードワールド+ラグクラフト著作権切れがクトゥルフのブーム側には有利に働いている気がする。

クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

だからこそのWoCのDM's Guildなのかもしれないけど。
http://www.dmsguild.com/

でも元はCD&Dミスタラの「恐怖の島」はグレイホークに設定をしなおしたAD&D版も、ダンジョン誌の3rdも、フェイワイルドに置かれた4thまでもアレンジ版が出てる。

>The Isle of Dread(wikipedia項目だが重要なネタバレあり)
https://ja.wikipedia.org/wiki/The_Isle_of_Dread#.E4.BB.96.E3.81.AE.E4.BD.9C.E5.93.81.E5.86.85.E3.81.AE.E3.80.8C.E6.81.90.E6.80.96.E3.81.AE.E5.B3.B6.E3.80.8D

The Isle of Dread (Dungeons & Dragons Adventure, No. X1)
The Isle of Dread (Dungeons & Dragons Adventure, No. X1)

結局、求められてるのは「面白いシナリオ」であって煩わしい世界設定じゃないわけだよな?!
だとしたら今更グレイホークは無理っぽくても、何でフォーゴットンレルム縛りにする必要があるの?

というかガイギャックス自身は当初グレイホークについて需要があるっての聴いて「え?皆、DMって自分のオリジナル背景世界とか作りたいものじゃないの?」って感じだったらしいし、公募したエベロンや、日本のトーチポートも末路はどうなったかっていうと結果で明白だよね?

大量の創作の神の名前とか、地域データがある。
だから物語を作れ!ってアプローチ自体が無茶だっての。


リアル側の地球の国や地名、文化や言語についてだって知らない事の方が普通は多いだろうに、いちいち変更を繰り返される出来の悪いフィクション側に貴重な脳の容量やそれを頭に入れる時間を割きたくないって。
日本で基本ルール以前にリプレイ小説やプレイ動画から興味を持ってもらえてる現象からしても、シナリオやモジュールで物語を語り、それによって世界を描写して体感してもらいながら伝えるってアプローチの方が絶対に良いと思うんだよね。だから俺は歪でも実際に物語の中で過ごしてきたミスタラが好き。

日本の総人口は1億2千万で、東京が1300万人…って数字伝えた所で、実際に来てもらって観光や買い物、ビジネスだのしてもらうのとは意味が全く違うだろ?
メタ思考やPL知識側を優先して本来のロールプレイングゲームの体験体感側を疎かにするとか本末転倒だろと。
何度も紙の書籍を出しなおして版を重ねて、こう書いてある、こうアップデートしたなんて事の繰り返しは設定オタクどもには需要あるだろうけど、ビギナーがとっつきにくくなるだけ。ゲームを遊ぶ事で楽しみたい人の主流じゃねえって。
なのにシナリオやモジュール書いてた連中は悪名ばかりが高まったコーデルやモンテ。
5版へのシフトで連中が自分の創作がしたいって理由で独立して居なくなったって言うけど、要はクビだろ。
つまんねえ単なるパワーゲームでドラマも無く設定も出鱈目な駄作シナリオばっかりだもん。
これをプレイして楽しい!面白い!って思うセンス、それを出版しちゃうセンスがプレーヤー側とあまりに乖離してるから売れないし、レビューで酷評されてんだろが。
D&Dに固執する信者達ですら庇い様がなくて「だってコーデル先生だから」って、ゆでたまご同然のネタ扱いだし。

で、本作も小説としての評価としてはドリッズトの随筆形式でR.A.サルバトーレが自身の思想を独白してるようなパートがウザくて大嫌い。
アルテミス・エントレリのキャラを立てる為なんだろうけど、キャッティ・ブリーの扱いがあまりに「か弱い女性」どころかマクガフィン扱い。
忍殺のユカノもだけどキャラじゃなくてマクガフィンの性別が女ってだけじゃ人気なんて出ねえからなと。

ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】 (キョート殺伐都市 # 7)
ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】 (キョート殺伐都市 # 7)

で、この作者、随分と女性軽視してんなー、どんだけマッチョなんだよって思った直後の2章目冒頭に唐突に「寿命の短い人間達の歩みは遅くともいつかはバーバリアン達が女性を対等に扱う時代が来るのではー」だの、ドリッズトの口を借りて弁解めいた事を書いてやがる。自省したのか、周囲の(女性、特に奥さんとか)にボロクソ言われたのか?
で、進歩について「ノスタルジーは革新を妨げる」だの何度も書いてやがるんだけど、1章目の方は「龍は魔法の象徴だから永遠の存在でいて欲しい」だのも書いてやがる。
論理破綻してるだろバーカ。
龍に脅かされないように人間達が龍を抹殺する形に進歩した社会って理想があったらそれについてはどうなの?(苦笑)

龍と論理破綻については物語でも、龍との接触についてはそれっぽい理屈をこねてるけど、何でそっちの世界の住人じゃない部下を大量の軍隊として組織して攻めて来てんだよ!接触の順番が逆でどうしたって無理があるだろと。頭の中だけで物事を進めて実際のプレイやダンジョン設計を疎かにするDMのマスタリングが破綻失敗する事例を正に見せられてる感じ。

クリーチャーの描写にしても龍が火ごときでダメージうけてた日には自分のブレスだので勝手に死んじゃうじゃん!とか。
トロールってこんなにも可燃性!?軍勢で油撒いて火矢撃ってれば完全駆逐できちまうじゃんとか。
シャドウってエンチャンテッドモンスターじゃなかったっけ?とか細かい所も凄く引っかかる。

罠にしては普段の部屋として使用できなくなるんじゃねえのって位にデタラメに広い効果範囲なのに怪我人もいるのにパーティーメンバーはほぼ無事とか、その罠も敵を殺すためのものの筈なのにはまった相手側が安全に脱出移動できる経路があったり、ダンジョンの設計や構造がまるで非合理的で話にならないからドワーフ達の優れた技術ガーだの言われても、設計思想から学んだ方が良いんじゃねえの、このダンジョン作ったキチガイって思うレベル。

つーか、出てくるキャラの中で好きになれる人物が全くいない。
ドラゴンランスのキャラ達は絶望的に強大な敵を前にしてもポジティブだったり、陽気だったり、精神的にも凄く成長するので好感が持てる一方、こっちのキャラってソコソコ戦闘は強いとか、精神的にも打たれ強いって描写はやたらとされるけど、こんな少人数で行き当たりばったりな探索に出るってそれで優れてる人物???って感じ。
友情があるから!だのパーティー構成理由にはしてあるけど、ギスギスしたやりとりばかりが続くし本当に仲間想いだったらこんな危険で酷い探索に同行させたり、友人を巻き込まないだろ。
つまるところR.A.サルバトーレの説得力に欠けた御都合主義をなんぼファンタジーだって言っても基本や根幹的な心理要因の働きに無理がありすぎるから全く受け入れられない。上辺だけの薄っぺらさしか感じ取れない。

例えば、本作のラストの敵とのやりとりにせよ、D&Dのルール内での再現は難しいにしろ、それと無関係なダメージ描写も作中内には多いから俺なら策で解決できるね。
「イージス!」って合図送るのと同時に自分はエントレリの腕を矢で撃って壁に固定してしまいレギスの無事を確保。その間にもウルフガーの飛び道具でエントレリの頭を吹き飛ばして貰えば万事解決。スッキリとしたエンディングをむかえられる。小説はこれで終わっちゃうけどW。
カタルシスのない作品がgdgd続くよりもちゃんときっちりと決着つけながらの方がシリーズとしては好ましいだろうに。

まー多分にライバルとして出した御都合NPCキャラを俺みたいなPLがいると軽々と始末されるのでDMが凹むのを何度も実際には目にもしてきたが。

それと一番読んでてイライラしたのは、これオリジナル作品みたいに見せかけてるけどパクリの元ネタにしてるモジュールはCM1「大いなる試練」の一部とXS2「雷鳴山の秘宝」とCM3「悪魔の住む河」だろとか思い当たるんだけど、そっちの方の物語の展開や合理的な出来が上なので劣化版にしか見えない。

Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)
Test of the Warlords (Dungeons & Dragons Module CM1)

Thunderdelve Mountain: Module Xs2 (Dungeons & Dragons)
Thunderdelve Mountain: Module Xs2 (Dungeons & Dragons)

Sabre River (Dungeons & Dragons, CM3)
Sabre River (Dungeons & Dragons, CM3)

こんなののシリーズが「全世界二千万部」売れたって言ってもあのクソ映画と同じで所詮D&Dの看板ぶら下げてたからにすぎねえだろ。

ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書 [DVD]
ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書 [DVD]

所詮キャラクターはアビリティの出目や設定が如何であろうが作者レベルよりも賢くはなれないし、作者の発想や知識以上には残酷だったりゲスな事もしないんだよ。

アイスウィンド・サーガ (4) 暗黒竜の冥宮 (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)
アイスウィンド・サーガ (4) 暗黒竜の冥宮 (富士見文庫―富士見ドラゴンノベルズ)

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2016年01月26日

富士見カセットブック ドラゴンランス戦記 第1巻 廃都の黒竜





D&D5版ベーシックルールの邦訳版でローグクラス説明事例としてドラゴンランスのティカと、レジェンド・オブ・ドリッズトのアルテミス・エントレリが書いてあって、あー懐かしいなー!でもこれ逆に元知らないと同意は難しいんじゃね?って思いながら読んでた。

>ダンジョンズ&ドラゴンズ ベーシック・ルール 日本語版 (D&D最新版)
http://hobbyjapan.co.jp/dd/news/5th_dnd_pg/index.html



そして懐かしさに正月に実家発掘したらカセット版が出てきたのでMP3コンバートして移動中に結果確認。聴くのは30年ぶり近いのか?
にしてもアナログメディアのA面B面って概念があったなー感が凄い!



永井一郎さんのナレーションに続き、塩沢兼人さんのレイストリンのモノローグから始まる。
ホント、御二方とも惜しまれる。
こういう役者としての演技の下地があった上で、更にその方持ち前の声だけで特徴があって誰だか解る人こそがやっぱ声優のお仕事だなあと。

この作品キャスティングが豪華だし、それぞれのキャラに凄く合ってる。

タニス:田中秀幸
レイストリン:塩沢兼人
キャラモン:小杉十郎太
スターム:二又一成
フリント:藤本譲
タッスルホッフ:龍田直樹
キティアラ:山田栄子
ゴールドムーン:川村万梨阿
リバーウィンド:松本保典
ナレーション:永井一郎

2巻以降のキャストだけど
フィズバン:矢田稔
ギルサナス:中原茂
ローラナ:久川綾
ティカ:原えりこ
ヴェルミナァルド郷:郷里大輔
エンバー:小野健一
フレームストライク:鈴木れい子
エーベン:沢木郁也
エリスタン:徳丸完
アルハナ:折笠愛
スカイア:大滝進矢
ロラック:松岡文雄
シルヴァラ:鶴ひろみ
デレク:麦人
テロス:宮内幸平
グンダー:佐藤正治
アリアカス:沢木郁也
ソス:平野正人
バカリス:森川智之
マクェスタ:江森浩子
アスティヌス:池田勝
ベレム:島田敏
ジャスラ:冬馬由美
ファイアフラッシュ:森川智之

ドラゴンランスって元々の大筋シナリオがあって何度かの内輪でのテストプレイのロールプレイングとリプレイをベースにしたエピックファンタジーだけど、5年の冒険後って事で、多少レベルは盛ってあるプレロールドキャラだったのかもしれない。

(調べたら此方の記事で見るに6Lか
>Dragon Lance アニメDVD紹介
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hilance/DL-DVD01.htm
>紹介しているD&Dデータは「Dragon Lance Campaign Setting 」「War of the Lance」から。 )



けど、低レベ相手にドラゴンぶつけたがるDMって少なくともPLとしてドラゴンの強さを体感してからだろと(苦笑)
しかもCD&Dと違ってAD&Dの中でもドラゴンランス背景世界での龍だからなあ。作者の一人のヒックマン自身が当時のガリードワーフでも倒せそうな弱敵ドラゴンが溢れかえっている状態を嘆いてD&Dのドラゴンはもっと誇り高い強い生き物であるべき論だっただけに、それを人間やハーフエルフにぶつけるっていうんだから尚更なあW。
まあそれだけに怪獣レベルの相手の倒し方は初期は相当に工夫=苦労してるとも思う。

そしてD&Dで低レベルPCがドラゴンぶつけられると、誰かが自爆覚悟で囮になる戦略とるしかないんだよなあ・・・。ブレス食らってパーティー全滅するよりマシっていう究極の選択でしかないんだけど。

これもプレロだからか低レベルキャラだからかロールプレイ優先で見せ場作ろうとして、やたらと死にたがるPC多すぎだろ。
アメコミ版でゴールドムーンの黒こげになった骸骨まで描かれてたの思いだすわ。何も其処までって当時思った(笑)

BGMが当時のゲーム風だなー。時代を感じる。

背景世界のクリンって神々が身捨てかけた世界で邪竜やドラコニアンが蔓延って、更には内輪もめしてる人間やエルフからみれば衰退しつつある世界な筈なんだけど、メインキャラクター達に明るい奴やコミカルな奴、ローフルで前向きな連中が多い=ダークファンタジーじゃないからヒットしたんだろうなあとも。
神々が溢れかえってるのに陰鬱なフォーゴットンレルムって設定は多いもののなんか活気にあふれてる感じとかがなくて「寂れた寒々しい世界で冒険なんかしたいか?」って気がするんだよなあ。
メルニボネ新王国やダークサンまで突きぬければサバイバル的なモチベートもあるだろうけど。





それとドラゴンランスは今になって思うに他と比べるとラブロマンス要素が強かったんだなーとも思う。(今日日だとウザい位にW)
つーか駆け落ちカップル切欠に「戦記」が始まり、NPCに女性キャラ出ようものなら、やたらと男性レギュラーキャラがいいとこ見せようと急にしだして次々とカップリングってのをこれだけ繰り返すのもどーよW
でも、女性キャラ達も御飾りヒロインとかじゃなくて敵の撃破に活躍したり、成長してパーティーを引っ張っていくメンバーになって行ったりとかレベルアップしてる感があって正に古き良きD&Dらしくていい。

カセット版は非常に上手く長い原作を省略して纏めてるんだけど、原作側はパーティー人数がやったら多いのに多分に最初だけ企画参加にやる気満々で、キャンペーンが始まったら途端に参加しなくなるプレーヤーがいたためであろう、不自然なパーティー分散の別行動や、もうこの活躍の仕方が逆に完全にNPC化してるだろ!みたいな事情も伺えて面白い。

原作といえば書籍も復刊しては絶版。つばさ文庫のも中途状態だけど、

クロスメディアってマーケ=売り上げと収益に重要だし、どうせなら復刊タイミングでこんなに良いコンテンツを眠らせっぱなしにするよりは、CDなりMP3のDL販売で再版すればよかったのにと。

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=26960



角川ってクロスメディアどうのって言う割には実際に上手くコラボさせて落とし込むこととか上手く売り込む事とか碌に考えてないよな。
というより今では似たり寄ったりなラノベ売る為に1クールアニメ作っては次から次へ使い捨てみたいな酷い有様だし。

イラストの現代風アレンジとかよりも他にすべきことあるだろうにと。

posted by wolf_howling at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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