2018年10月20日

魔界転生〈上〉山田風太郎 毎日新聞; 〔新装版〕1992年

魔界転生(上) 山田風太郎忍法帖(6) (講談社文庫)
魔界転生(上) 山田風太郎忍法帖(6) (講談社文庫)

そういえば映画は散々観てるけど、原作はまだ読んでなかったなと。

年をとって文字が大きいと楽なので、毎日新聞; 〔新装版〕で読む。

魔界転生〈上〉
魔界転生〈上〉

真っ先に思ったのは

「読みやすい!」

ということだ。

文庫本でなく文字が大きい事もあるが、文体が緩急バランスが丁度良いのだ。

このの所、翻訳された小説の文庫版を読むのが続いていたせいか、

「何て読みやすいんだろう!」

って思った。

角〇ラノベ電子書籍が無料で1冊分を期間限定配信とか、電子書籍ビューワを試す意味で眺めた時には、あまりにツカミとしての文章とし陳腐過ぎ+日本語として変なので、1行読まずに読むのをやめた事もある俺だが、

これといって簡易な表現を悪いとは私は思わない。

むしろ翻訳した文章の原文を眺めて、英語の方がよっぽど読みやすいわ!って何度も思ったことがある位に、
翻訳者の文章力が低すぎて娯楽の筈の読書が読んでてイライラする作品があまりに多すぎた。

ということは、海外名作+児童書という面もあったかもしれないが、日本でも売れる海外作品てのは、それだけ翻訳者の文筆家としての技能も如何に高いのかという事を再確認した。
アタリマエながら英語読解力に加えて、日本語の文章力が高くなければならないからだ。

さて、本題。

どうしても魔界転生と言えば、深作欣二の1981年映画版。

ヒラコーも「ジュリー版とクボヅカ版で強さが100倍違う」って書くくらいにバトルや雰囲気の世さがずば抜けてる。

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)
ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

サムスピのアーケードやりながらも、俺らはボス敵を「ジュリー」としか呼んでなかったW

侍魂 SAMURAI SPIRITS ~Arrange Sound Trax~ - ゲーム・ミュージック
侍魂 SAMURAI SPIRITS ~Arrange Sound Trax~ - ゲーム・ミュージック

FGOが「魔界転生のパクリ」と揶揄された騒動があったのが去年。

>「FGO」の新シナリオが『魔界転生』のパクリ? → いやいやちょっと落ち着こう、という話
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/21/news032.html

この上のURL記事は元々擁護視点+他者の発言の寄せ集めなので、読む価値ないけど。

俺的にはアウトかセーフかは法的にしか実質は白黒つかないのが事実だと思う。

・オマージュかパロデイlかパクリかは、証明しようのない気持ちの問題とかで説明しても無意味
・引用の場合は原典を明示しなければ「違法」
・どれだけの分量か?オリジナリティの差異は何か?


が法的な争点になると思う。

名前を引用する事は違法ではない。
ただ、物語や演出自体の分量の問題はあって、類似点の多さではアウトになりうる。


って事。

まあ、それも置いておこう。
ファンは原点巡礼したかもしれないけど、
原作が元々、様々な作家に影響を与える程には魅力的なのは事実だ。

一方で、魔界転生自体が

五味康祐『柳生武芸帳』
吉川英治『宮本武蔵』
柴田錬三郎『赤い影法師』
らの影響を受けてのオールスターバトル企画コンテンツでもある。

柳生武芸帳〈上〉 (文春文庫)
柳生武芸帳〈上〉 (文春文庫)

宮本武蔵 全8巻合本完全版
宮本武蔵 全8巻合本完全版

赤い影法師 (新潮文庫)
赤い影法師 (新潮文庫)

原作だと、キリシタン大名、小西行長に仕えた森宗意軒が「魔界転生」を使う首領。島原の乱で戦死した人物。

森宗意軒は史実では
秀吉の朝鮮出兵、文禄・慶長の役で朝鮮へ渡る最中に遭難。
南蛮船に助けられ、オランダへ。6、7年を過ごす。
中国では火術や外科医療を中国人の入廟老という者に伝えたとされる。
大坂の陣で真田信繁に従軍した経歴の持ち主。

山田風太郎! これも書いといてよ!
もうこれだけで、凄いキャリアの持ち主じゃん!

そして転生するのは
天草四郎時貞
荒木又右衛門
田宮坊太郎
宮本武蔵
宝蔵院胤舜
柳生如雲斎
柳生宗矩

対する柳生十兵衛の側にも、
田宮平兵衛
関口柔心
木村助九郎
が魔界衆に立ち向かう。

Webライター(エデイター)のアシスタントとやらが、原作ドラゴンボールを呼んだ事がなくて、先輩にバカにされ、
disる為に読んでアリガチでつまらないとか書いて炎上してたけど、

JC DRAGON BALL 完全版 全34巻セットA(1~17巻) (ジャンプコミックスデラックス)
JC DRAGON BALL 完全版 全34巻セットA(1~17巻) (ジャンプコミックスデラックス)

古いコンテンツを後輩に強要したり、
クリエイターなら知っとくべき大ヒット作をスルーしてきたって
そういう連中を複数雇用してる組織自体が、創作に向いてねえ気までするが。




でも炎上目的記事に便乗して、古い作品だからツマラナイみたいな同町してた老害どもが、一番つける薬ないと思う。

じゃあ何故、ハリウッドは50年以上も前からあるアメコミの映画で興行収入を叩き出してて、
日本じゃ何十年も前のマンガを原作としたドラマやってるんだろうねーと。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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古典だったらシェイクスピアはつまらないのか?って反駁も見かけたけど、
そのシェイクスピアだって、民間伝承や古典をツギハギで組みあわえて作品書いてるんだぜ?
それだって大昔からの研究で明白な事実。

ドラゴンボールの絵を「よく見た絵」ってバカも大概なんだけど、
そりゃあ、Drスランプが流行った当時ですら、先輩にあたる漫画家までもが鳥山明の絵を取り入れようとしてた位だからな!

Dr.スランプ 1 (ジャンプコミックス)
Dr.スランプ 1 (ジャンプコミックス)

ロボッ太くん (1)
ロボッ太くん (1)

感想は自由だけど、クリエイターとして常識レベルの事を無知だと流石に無能呼ばわりされても仕方ないんじゃねえの?

という事で、

* 古典でも面白いものは面白い!

* オールスターバトル最高!

* エログロナンセンスと卑下されたりもするが、
  それらはヒューマニズムにとってはメインストリームのエンタメ!

* 山田風太郎の文章が軽さと重さが絶妙で読みやすい!


個人的には

イメージ補間しやすいように、
千葉真一の十兵衛、若山富三郎の親父殿。ジュリーの「エロイムエッサイム」は原作より先に観ておくといいかも?
俺の場合は御蔭でそれぞれのキャストでCV脳内再生余裕!

ただ、個人的には緒形拳の武蔵が強そうに見えないのが映画版の弱点。

萬屋錦之介の武蔵だと、強すぎる気もするけどW

宮本武蔵
宮本武蔵

それからの武蔵 DVD-BOX
それからの武蔵 DVD-BOX

しかも萬屋錦之介は柳生スレイヤーの拝一刀でもあり、

子連れ狼 第一部 DVD デジスタック コレクション
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柳生一族の陰謀では親父殿だからなーW

柳生一族の陰謀
柳生一族の陰謀

まー、それ言ったら、若山富三郎も拝一刀やってたか。

子連れ狼 (若山富三郎版) 30周年記念コレクターズ・エディション [ブルーレイ](1980)
子連れ狼 (若山富三郎版) 30周年記念コレクターズ・エディション [ブルーレイ](1980)

「柳生一族の陰謀」も超オススメ!深作欣二作品で、萬屋錦之介の親父殿と千葉ちゃん十兵衛。

・・・それにしても、何も俺がコレを読んでるタイミングで、
沢田研二はドタキャン騒動とかしてくれなくてもと思った。

>沢田研二の不人気とジリ貧 公演ドタキャン騒動で浮彫りに
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/239875

ファンの入りが少ないからドタキャンって、その数少ないファンも大切にしないで敵に回す愚行じゃん。

番説汚すとはこの事。

先だって亡くなった樹木希林が演じる寺内貫太郎一家の婆ちゃんが

「ジュリー!!」って言って悶えてた頃に、魔界転生してほしい位だ。



まあ映画最大の欠点はラストバトルであそこまで盛り上がるけど「尺が足りない!」って事だ。

なので、俺は千葉ちゃんとジュリーの決着が見たくて原作を読んでいるのだ!

魔界転生(1981年)
魔界転生(1981年)

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2018年10月01日

黒の碑(いしぶみ) クトゥルー神話譚  ロバート・E・ハワード/夏来健次 訳 (創元推理文庫)  蛮人コナンのデビュー作はクトゥルフ神話「闇の種族」だった

黒の碑(いしぶみ)―クトゥルー神話譚 (創元推理文庫)
黒の碑(いしぶみ)―クトゥルー神話譚 (創元推理文庫)

読んだ理由がタイトルまんまなのだが。

1932年に書かれた「闇の種族」People of the Darkというのがロバート・E・ハワードの生み出したヒロイック・ファンタジーであるコナンの初出。

>People of the Dark - Project Gutenberg Australia
http://gutenberg.net.au/ebooks06/0607941h.html

コナン・ザ・グレート [Blu-ray]
コナン・ザ・グレート [Blu-ray]

コナンがデビューを飾ったのはクトゥルフ神話の中でだったと知って、その短編だけでも読んでみようと手に取る。

ともあれ、短編集なので冒頭の「黒の碑」位は読んどくかと。
此方は、他の書籍にも収録されている模様。

クトゥルー〈4〉 (暗黒神話大系シリーズ)
クトゥルー〈4〉 (暗黒神話大系シリーズ)

H・P・ラヴクラフトやC・A・スミスの文体とも違って、ホラーや幻想というよりも、ハードボイルド的な力強さを感じさせる。
歴史や民俗学っぽいフィクションを織り交ぜながら、探索を続けてみるとーってスタイルから、クトゥルフ神話お馴染みの流れに。

でも、この構成が有り難くて、直接関与の伏線みたいなものではないものの、
「黒の碑」を読んでから、「闇の種族」を読んだら、「おっ!」と思った個所もあったので、この編集構成は有効!
The Black Stoneの方は1931年作品だから、こちらを書いた後に…という流れなんだなと制作順でも確認がとれた。

で、「闇の種族」の内容なんだけど、Wikipediaのあらすじは、そうじゃねえだろって感じなので、ネタバレ&個人的メモとして書いておくと、

アメリカ人ジョン・オブライエンが恋敵を殺すためにダゴンの洞窟に銃を片手に行って、転倒して意識を失うと、
古代ゲール人の略奪者コナンになっていた!

って導入。

恋敵もブリトン人になっているので地球が舞台ながらも、コナンはキンメリア人ではない。

なので、「闇の種族」にはコナンが出てきているんだけど、コナンシリーズの中にはカウントされていない作品になる。

ロバート・E・ハワードは時系列順でコナンの活躍を描いたわけではない。

東京創元社の新訂版コナン全集は時系列に古代青年コナンからアキロニア王までの順で並べてるそうだ。

http://www.tsogen.co.jp/conan/


新訂版コナン全集


にしても、この表紙絵はねえよな!何このしもぶくれの仏像みてえなの?誰?

黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)
黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)

ファファード&グレイマウザーの時も思ったけど、ファファードがちゃんとヒゲを生やしてない絵なんかより、

妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)
妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)

昔の版の表紙絵の方がファンタジーしてて何倍もいい!

霧の中の二剣士 (創元推理文庫―ファファード&グレイ・マウザーシリーズ (625‐4))
霧の中の二剣士 (創元推理文庫―ファファード&グレイ・マウザーシリーズ (625‐4))

こういう絵なら、なんだろう?どういう内容だろう?って思うじゃん!引き込まれるじゃん。

最近の表紙絵ってCG使おうが似たり寄ったりの構図でゴチャゴチャしてるだけで、
絵の中に物語性や引き込む力がない。
シンプルにキャッチーな魅力がない。
製品のパッケージとしてダメ。
ジャケ買いとか全く無くなったし。

コナンも何で昔の絵を使わないの?

コナンと髑髏の都 (創元推理文庫 514-1 コナン・シリーズ 1)
コナンと髑髏の都 (創元推理文庫 514-1 コナン・シリーズ 1)

こういう点、編集者の表紙絵や画家選定のセンスが悪いと、
もしくは小説の表紙絵なのに中身を碌に読みもしないで脳内で絵をでっち上げちまうようなのが表紙絵描いて画家とか称してると、
文章や内容がどうだろうが「本は売れない」だろうなって思うわ。

フランク・フラゼッタの絵で脳内再生される俺はこういう点で知識の有無は圧倒的な有利さに通じるって心底思う。

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2018年09月13日

「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ4 妖魔と二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社

妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)
妖魔と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー4> (創元推理文庫)

この表紙絵見るだけで末弥純が中身を読んでもないのに描いてるのがバレバレ。
ファファードは直毛ではないし、髭面だろうが!

海外の表紙絵、見てみろ!

The First Book of Lankhmar (Fantasy Masterworks)
The First Book of Lankhmar (Fantasy Masterworks)

Fritz Leiber's Fafhrd and the Gray Mouser: Cloud of Hate and Other Stories
Fritz Leiber's Fafhrd and the Gray Mouser: Cloud of Hate and Other Stories

マイク・ミニョーラのアメコミだってそうだ!

Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser
Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser

こういうイイカゲンなやっつけ仕事が書籍の印象を左右しちまうのがなあ…。

で、そういうのにNG出さないのは編集者としての仕事もしてねえって事だよ。
文章の内容も、表紙デザインもまったく中身確認してねえで本作ったフリしてやがる。


さて、内容だけど、浅倉久志が大谷圭二名義で出した3巻までとは、文体が割と変わっている。
まあ改訳とかいっても全面改訂してる訳ではないだろうし、しかも前の3巻目を訳したのが1982年で、

>「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ3 霧の中の二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社
http://read.seesaa.net/article/460544372.html

霧の中の二剣士 (創元推理文庫)
霧の中の二剣士 (創元推理文庫)

4巻が続きとして出ないで打ち切り状態だったのを復活させて、これを新規に訳したのが2005年だから20年以上もインターバルあれば、同じ当人の文体でも変わるわなーと。
そのせいか、やや21世紀の文章って感じでこれまでの読みづらい文章よりは相当にマシになってる。

作品としては、前の巻の『ランクマーの夏枯れ時』の出来がぶっちぎりに良いので、やや肩透かし。

書籍化にあたっての描きおろしの『魔女の天幕』と
同じ1968年に書かれた『ランクマー最高の二人の盗賊』は、
『魔女の天幕』は1965年の『星々の船』の前置き的な後付け。
『ランクマー最高の二人の盗賊』も1964年にファンタスティック誌に掲載された『クォーモールの王族』ってのへと橋渡しをするためのものだ。
でも、別にそんなのなくても誰も気にしないと思うんだよなー。
ハワードのコナンは時系列とか気にしないで読める感じと違って、これが大きな差なんだなと。

黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)
黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)

フリッツ・ライバーでなく、ハリー・オットー・フィッシャーが書いた唯一の作品が『クォーモールの王族』だそうだけど。
これって『クォーモールの王族』の話だけでも構わない内容じゃね?
無理やりにファファード&グレイ・マウザーを絡めて水増しだか、シリーズへのこじつけをしたせいか、場面切替の対象がクォーモール兄弟と、ファファード&グレイ・マウザーがまとまっているように見えなくて4つに分散してしまっていて凄く流れのテンポが悪い。

唯一の収穫といって良いレベルなのが、D&Dのウィザードアイの元アイディアっぽいものと思われる「魔法の目」というのがP260に出てくるのと、とあるギミックがX2モジュールの「アンバー家の館」に反映されているっぽいということ。

さて、邦訳版で残すは最終巻の「ランクマーの二剣士」だけなんだけど、長編ってなるとなー。
正直、他に面白い読み物は古今東西あるって感じしかこれまでの所もしないんだよねえ。

連続で読む気はやや失せてるので、次はハワードにしようかなー。

ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)
ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)

posted by wolf_howling at 10:05 | Comment(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月20日

「ゲームウォーズ」(下)アーネスト・クラインがニワカだってよく解るレディ・プレイヤー1原作

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)
ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

俺が原作に興味持ったのはデビアントで「この絵」を見たから。
https://www.deviantart.com/sharksden/art/Ready-Player-One-423782453

でも、小説の内容はホントあんまりな肩透かしだったよ。

読んでてオタク気取りの無知に対するイライラが下巻冒頭からも、ものすごく酷い!

キカイダーが戦う相手は怪獣じゃなくてロボットだろ!

♪ダークロボット 迎えうてー

ってOPで歌ってるだろが!

人造人間キカイダー Blu-ray BOX VOL.1
人造人間キカイダー Blu-ray BOX VOL.1

初代マンが戦う相手は「次々と地球に襲来」とかしてねえし!
2話までしか見てねえんじゃねえの?

しかもハヤタをミッション内でプレイって言ったら、1話目と最終話しかすることねえぞ?
「彼の意識がない間はずっとウルトラマンがやってること」だからな。
1話目をちゃんと見てるなら、そんなことは普通に判ってないとおかしい。

「科特隊」
って略称使わず「特捜隊」とか勝手に呼んでる翻訳も酷い!

科特隊出撃せよ
科特隊出撃せよ

赤入れまくって修正したい!

翻訳者もホント知識ねえなー。

ファイアボールの後に「魔法のミサイル」って・・・。
D&Dのマジックミサイルは1レベル呪文だぞ!!!

映画タイトルみたいに日本側での名称にする翻訳するのなら、ボルトロンって書き方してもライオン型ってかいてあるし、15体合体のダイラガー15じゃないから、「ゴライオン」ってちゃんと書け!

スーパーミニプラ 百獣王ゴライオン (5個入り) 食玩・ガム (百獣王ゴライオン)
スーパーミニプラ 百獣王ゴライオン (5個入り) 食玩・ガム (百獣王ゴライオン)

NetflixがVoltronをリメイクしたのは一昨年の2016年だし。

翻訳も酷いが、何より筆者の知ったかぶりだけの酷さはウルトラマンの扱いで解る。

ウルトラマンが戦闘機を手づかみにして握り潰し、
レーザーで撃たれても、ウルトラマンはそれを気にもせず暴れるとか、
お前、ウルトラマンをちゃんと見てないばかりか、
名前出したかっただけでウルトラマンに対して「何一つ敬意がない!」のが稚拙な描写で良ーくわかる。
円谷が断わるわけだ!
こんな用途にウルトラマン使われたらブランド台無しだろ!
あの中華企業がやった事と全くレベルが変わらない!



>中国でウルトラマン使用の映画が強行公開 円谷プロが法的措置を明言
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/02/news121.html

>円谷プロが中華ウルトラマン退治へ 「勝利願う」と中国ファン
https://www.news-postseven.com/archives/20180419_667312.html?PAGE=2

中国人のファンもウルトラマンがどういうものかは知ってるよ。
アーネスト・クラインは上辺の齧った知識はあってもファンではない事はバレバレ。


レオパルドンが

>一番強くなくて構わない

だと?!

超合金魂 GX-33 レオパルドン&スパイダーマン
超合金魂 GX-33 レオパルドン&スパイダーマン

お前、東映スパイダーマンも実際は禄に見てねえだろ!
ソードビッカーの一撃だけで常にマシーンベムを倒してるし、
レオパルドンはピンチになる描写とかが全くない。
圧倒的な強さしか見せてない!

実際は着ぐるみの可動域や機動性の問題でレオパルドンはそんなに動き回る事ができなかったので、バトルフィーバーロボやダイデンジンみたいな対決戦闘シーンとかはほとんどないというかできない。
だからソードビッカーの一振りで相手は常に即座に爆発する!

ちなみにこのチラ裏の書かれた数年後だが、アメコミのスパイダーバースでも大活躍してる!

エッジ・オブ・スパイダーバース (MARVEL)
エッジ・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

ロボットにしたって、
p112ではショーグンウォリアーズってアメコミタイトル側で
p254側ではライディーンって言ってるし。
ゴッドゴーガンの時でも弓の全体は金色に光らないし、
(指の先からの光りが乗り移るのは矢じり。)
盾と一緒についてるのはスピアじゃなくて剣だ。
毎回あれだけドローメを斬ってるシーンあるのに槍とか、お前、1回も観てねえだろ!
なのにその後でライディーンが両手に剣を持つとかまで書いてるし。
お前、ショーグンウォリアーズの1体のコンバトラーVのツインランサーと区別ついてねえんじゃねえの?!
ライディーンはヒト型の通常形態で「浮く」形で移動可能だが、
高速機動するならばゴッドバードチェンジするに決まってるじゃねえか!
本当にアニメ見た事あれば絶対に間違いようがない嘘を知識が禄にないから幾つも幾つも平気で書いてる。

メカニックコレクション ライディーン
メカニックコレクション ライディーン


ショーグンウォリアーズと同じくマクロスって先に書いておいて、後ではロボテックって。
確かにロボテックはモスピーダとサザンクロスも含むシリーズだけど、
一般的にマクロスって言ったらバルキリーやバトロイドでなく「船」の事だぞ!
超時空要塞マクロスだからな!

ハセガワ 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか SDF-1 マクロス要塞艦 劇場版 1/4000スケール プラモデル MC05
ハセガワ 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか SDF-1 マクロス要塞艦 劇場版 1/4000スケール プラモデル MC05

エヴァの事もロボット呼ばわりかよ。あれは「人造人間」だ!
汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオンだからな!

LMHG EVA-03汎用人型決戦兵器人造人間 エヴァンゲリオン参号機 (新世紀エヴァンゲリオン)
LMHG EVA-03汎用人型決戦兵器人造人間 エヴァンゲリオン参号機 (新世紀エヴァンゲリオン)

メカゴジラ呼ばわりしてる機龍と他のジャイアントロボットとのサイズ比較だけどさー。

ミネルバX 16 m
RX-78-2 18 m
ライディーン 52メートル
レオパルドン 60メートル
3式機龍 60メートル

作中じゃ機龍に比べてライディーンがアクションフィギュア位の大きさだの書いてある。
つまり、ハリデーの再現は原作通りどころか無知のやらかしたデタラメだって話だな。
全く原典に敬意を払わないのが、ハリデーとアーネスト・クラインって証拠!


超合金魂 GX-09 ミネルバX(再販)
超合金魂 GX-09 ミネルバX(再販)

ミネルバのブレストファイヤーで腕もがれる位なら、
機龍をライディーンとレオパルドンが切り刻んで、この話オシマイだろ!
しかも初代マンの方が機龍より小さいし!

RX-78って自慢気に散々書いてある。
だけだとアムロがのってる奴はRX-78-2だから!

ガンプラ RG 1/144 RX-78-2 ガンダム (機動戦士ガンダム)
ガンプラ RG 1/144 RX-78-2 ガンダム (機動戦士ガンダム)

変な発音の「俺はガンダムで行く!」だけはバズったが、
こんなの有り難がってるとか属州に住んでる自覚もないのに、どこまで行っても奴隷根性だよなあ?


アーネスト・クラインって陳腐な知識自慢したいだけで、作品の事を本当は大切に思っていない!
知りもしねえで偉そうに説明ぶって本物と程遠い事ばかり書くなニワカ!


OASISでのストリーミングチャンネル機能だの言ったところで、
キカイダーも、スペクトルマンもマグマ大使も東映スパイダーマンも
ウェイドが自身で作ったもんじゃねえよな!!!


スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス [DVD]
スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス [DVD]

「マグマ大使」Blu-ray BOX(初回限定版)
「マグマ大使」Blu-ray BOX(初回限定版)

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX
スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

自分の作品でもないのにチャンネル?配信?
海外に大量にいる盗人Youtuberってことだな!
Youtubeってフェアユースを盾にいてるが

著作権 | フェアユース - YouTube
https://www.youtube.com/intl/ja/yt/about/copyright/fair-use/

そんなのアメ公の法律ってだけで日本ではまかり通らない。

一方でアメリカにはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)があって著作権違反は非親告罪だ。
なのにYoutubeは削除依頼については

>第三者が「著作権の侵害」を報告するとどれくらいで削除されますか?
https://support.google.com/youtube/forum/AAAAdXh4oBo1ikBeRJetAc?hl=ja

>[権利を侵害] は YouTube に対して法的な申し立てを行うための選択肢ですが、法的には著作権者本人が著作権の侵害を申し立てる必要があります。

つまり、著作権者ではない第三者が申し立てを行うと著作権者になりすまそうとしたと見なされて、場合によってはアカウントに何らかの制限を課せられるかもしれないということです。


アメリカ俺ルールのフェアユースを他国にも主張しながら、一方でDMCAは無視するダブスタばかりか、善意の通報者を脅している。
盗人猛々しいとはこのことだな「Don't Be Evil」でなくなったEvilなGoogle!


コンテンツ泥棒を蔓延らせてる無法地帯で生まれ育ってるからギャング国家の住人は何が正義かすらも解らないって訳か。

ウェイドって日本コンテンツの違法アップしてるただのチンケな泥棒じゃねえか!

ウェイドは貧乏な少年って描写をしながら、
アレも持ってるコレも持ってる自慢だらけだよな!
それは過去の誰か別の人達が創った作品で、
自分で作ったものは一つもない。
金を払って購入している描写はゲームやってる事だけ。
なのに所持している。
要は盗んでるって事じゃねえか!


お前らアメ公がミッキーマウスの為にずるずると著作権引き延ばししてるから、
西暦2045年になってもこっちもTPP応酬で引き延ばしてる可能性が強いな(苦笑)

UDF MICKEY MOUSE (FANTASIA より)(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)
UDF MICKEY MOUSE (FANTASIA より)(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

お前らのやってる事はキュレーションでなくてコンテンツ泥棒。

何よりネットがあればライブ以外はサブスクリプションのVODが映像コンテンツについてはアタリマエだろ。

日本の法律にも詳しくあるべきだな。

ロスジェネについても、さも俺は日本に詳しいだとでも言わんばかりに全くのデタラメを書いてる。

ロスジェネはこう生きてきた (平凡社新書 465)
ロスジェネはこう生きてきた (平凡社新書 465)

INTもダメダメな上にさー。
SFなのにWIS側の数理論理思考能力もなー。

ゾークとキャプテンクランチに何の関係が?

>Zork: The Great Underground Empire Covers (TRS-80)
http://www.mobygames.com/game/trs-80/zork-the-great-underground-empire/cover-art/gameCoverId,53590/

キャプテン ・ クランチ ベリー 530 g (パックの 2) Captain Crunch Berry 530 g (Pack of 2)
キャプテン ・ クランチ ベリー 530 g (パックの 2) Captain Crunch Berry 530 g (Pack of 2)

ブレードランナーのタイレル社と、カプコンのブラックドラゴンに何の関係が?

ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]
ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]

カプコン・ゲーム・ミュージック Vol.3 - ゲーム・ミュージック
カプコン・ゲーム・ミュージック Vol.3 - ゲーム・ミュージック

ハリデーと誰かさんは論理思考能力がないからコンピュータ関連での開発やクリエイターには全く向いてねえな!

パックマンについても岩谷徹の名前すら出てこないとか、検索すれば誰でも知れるような無意味な作品知識の自慢ばっかりで、
作者に対する敬意ゼロってよく解るわ!

映画「ピクセル」の本物の知識を持つギークスタッフと大違い!

ピクセル(初回限定版) [DVD]
ピクセル(初回限定版) [DVD]

だいたい、ウェイドのゲームでの遊び方の描写にしても、先にMAP諸々を手に入れてからやるってスタイルばっかりだよな!
アーネスト・クラインが必勝本なしにゲームで遊べない証拠だな。
この作品自体と同じで「誰かしらが先にやったことの真似しかできねえ」=クリエイティビティが欠如してるって事だろ。

そんな程度の主人公が仮想世界を手に入れた所で、
お前と同じで誰かしらの模倣以外は出来ない。
何一つ自分で生み出せねえ奴だから、
粗悪コピーは衰退する末路しかないってだけだな!

そもそもクリエイターと消費者のフリして盗んでる奴らとは対極に位置する存在だろ。むしろ「敵」だろ!

他所様の作品をどんなにかき集めても、まとめ系アフィサイトとやってる事のレベルは同じ。

流石にスピルバーグが絡んでいれば著作権って事はアタリマエになるが。

レディ・プレイヤー1 ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]
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スピルバーグにしたってトランスフォーマーとかにしても、「トイムービーなんかとりたくねえ」とか言ってて原作に全く敬意のないマイケル・ベイに原作破壊しかさせてねえから単なる人気便乗商売しかできなくなってる気もする。

トランスフォーマー SS-05 オプティマスプライム
トランスフォーマー SS-05 オプティマスプライム

シュガーラッシュが内容ダメダメでも、公式版権を許諾済みのパロが集客につながるってのを模倣しただけにすぎない気もする。
アメリカのやり方だと、そのうちみんなディズニーに買われて窮屈な中で公式パロやる仕組みに落ち着きそうな気までする。

シュガー・ラッシュ ブルーレイ [Blu-ray]
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2018年08月15日

「ゲームウォーズ」(上)アーネスト・クラインがヌルオタだってよく解るレディ・プレイヤー1の原作

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)
ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

俺は精読が好きなのだが、この作品の物語部分は読むに値しなかったので速読を使った。
俺が興味があったポイントは「」付きのカタカナで書いてあるので目で追うのが楽だったし。
このチラ裏より「どんな作品が作中に出てくるのかしか、正直、興味なかった。」

この一人称の文章読んでて、ずっとイラつくのが、
確かにヲタクは自慢が好きだけど、
社会背景やテクノロジなど「その時代の世界でアタリマエになってるであろう事」の概要説明というか、
キモい自慢モドキを延々と「誰に向かってしているのコレ?」ってずっと感じる。

御自慢のつもりか知らないがマグマ大使やマックスヘッドルームにわざわざ説明要るか?

マグマ大使 DVD-BOX 【初回限定版】
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Max Headroom: The Complete Series [DVD] [Import]
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頭の中で誰に説明してるの?
ウェイド3は自分に説明が必要な程に頭おかしいの?


大勢が知ってるようなことをわざわざと、まさに「自慢」かよ。マスかき野郎。

イキリオタクは知識をひけらかしてるつもりだろうけど、そのおかげでコミュ能力低いからなー。

説明は「それを知らない人達」=「その社会や時代の外の人物」に向けてでないと不要だし。
これボイジャーに乗せてる宇宙人相手かタイムカプセルみたいな何かか?
作中人物が第4の壁を突破して読者へ語る作品も腐るほどにあるけど。

一人称でこの内容を描いている事自体が始めから全部間違いだろ!

文芸として基礎がなさすぎて冒頭から違和感が強すぎる。

小ネタと作家の文章に対する客観性の無さから作者自身がナードであることの確証はとれるが、
文学作品としてはあまりにレベルが低い。

説明台詞ってのは自然に入れてこそのワザマエだし。
くどくどと世界設定説明して物語開始するって、
お前がやるD&Dは、世界設定を長ったらしく語る吟遊DMって感じがすごくするわー。
TRPGはコミュニケーションありきだから絶対に同卓を囲みたくねえ。

多分にグレイホークでのD&D下積みもホントに3レベル位までしかやらなかったんじゃないの?
高レベルPCのヘンチマン状態になって生き残ってレベル上げるってのだけはやけに詳しいから。

でも、作者はゲームをそれなりに買って遊んでた金だけはあるであろうことは、
3大人物を挙げるのに、
ガイギャックス

最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜
最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜

リチャード・ギャリオット

ウルティマコレクション 日本語版
ウルティマコレクション 日本語版

の後にゲイツが出てくるあたりがなー。

オールカラー まんがで読む 知っておくべき世界の偉人 (16) ビル・ゲイツ (オールカラー まんがで読む 知っておくべき世界の偉人16)
オールカラー まんがで読む 知っておくべき世界の偉人 (16) ビル・ゲイツ (オールカラー まんがで読む 知っておくべき世界の偉人16)

だからこの小説の主人公も別に貧乏を強調してる設定の割には全然プアホワイトっぽくない。

ギークなら3人目はゴミOSでしこたま稼いだ奴なんかよりも、
絶対にリーナス・トーバルズだろ。

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)
それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

オープンソースの意味も解ってないで使ってるし。
だからOASISも無料を掲げながら25セントとったりとか、作家自身のセコさが出てしまう。


フィクションにせよ、詳しいふりしてるだけの作者と主人公だってのがバレバレだから痛々しくなっちゃうんだよなー。


にしても、Ready Player Oneをどう訳したら「ゲームウォーズ」なんてダッサイ改悪ができるのかって思う位に、
まずタイトルからして独善的な自称クリエイティビティを発揮するという余計なことしてくれてる翻訳モドキがダメダメ。
でも、タイトルや作家のペンネームにすら口だしてクリエイターを気取るクズ編集者とか映画関係者とか結構にいるから、ソイツが吊るしあげられるべき戦犯な可能性もあるけど。

池田真紀子はギーク知識が翻訳するには不十分すぎるんじゃないかなーと。

横にわざわざ書いてある解説文にダンジョンズ&ドラゴンズってかいてあるけど、
あの表紙はAdvanced Dungeons & Dragons「AD&D」1版のDungeon Masters Guideのだ。

Amazonアソシエイトで画像を出そうとしたら、なぜかDMG側の絵が引っ張れない。(LINK先では参照できる。)

Advanced Dungeons and Dragons
Advanced Dungeons and Dragons

同じ絵なのでマスタースクリーンの方を表示しておく。

Dungeon Masters Screen
Dungeon Masters Screen

この解説文すらも0章の注7でつけるのやめちゃってるし。
ギブアップ早すぎ!

セサミストリートやT1000ターミネーターに説明が要るかどうかって敷居値をどこにするかもあるが、

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ターミネーター2 T-1000 ロバート・パトリック アルティメット 7インチ アクションフィギュア
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俺はギークなので個人的にコメントをちょっとしたいだけの気分になるキーワードについてピックアップしていく。


「ファミリータイズ」や「コスモス」は日本でも放送してたから説明不要だろうけど。

ファミリー・タイズ 赤ちゃんにジェラシー編 [DVD]
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COSMOS 上 (朝日選書)
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(カール・セーガンってサイコップのメンバーだけど、映画のコンタクトとかオカルトだよなー。ロバート・ゼメキスのせいもあるだろうけど。映画館で金と時間返せ!って思った。)

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ゴーストバスターズでビルマーレーが言った言葉は
「犬と猫が ピー する。」
ってレベルに翻訳しないと全く意味が通じねえだろ。

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オインゴボインゴはジョジョの方で日本だと名前だけ変な知名度あったり?

Dead Man's Party - Oingo Boingo
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「スターファイター」は3DCGを宇宙戦闘機に使ってるだけに等しい映画だけど、シンプルで楽しいことは確か。

Last Starfighter [Blu-ray]
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この作者、ゲームは好きなんだろうけど、友達いなさそう。

だって「ゴールデンアックス」「怒」「魂斗羅」「ヘビーバレル」「スマッシュT.V.」ってハイスコアを競い合うゲームじゃなくて、これらタイトル全部が協力してこそ楽しいアクションゲームじゃん!

SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.5 ゴールデンアックス
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NEO CONTRA
NEO CONTRA

ヘビーバレル
ヘビーバレル

この辺、翻訳した奴が「わかってない」可能性もあるけど、
「エイチと一緒に凄くあそんだよ」って意味の文章を、ゲームの内容をしらないせいでライバルみたいな勘違いしてる可能性もあるけど。

英語の成績は酷かった俺も、映画やゲームの原典にあたる必要性がでてそれなりに解るようになってきたのは、瀬田貞二や戸田奈津子みたいな英語はまだしも身勝手な訳文書いたり知識がない奴のせいが結構ある。


主人公に代弁させてるがこの作者、好きな映画が「レディホーク」は別にいいけど、
褒める所がキャストと監督とか、お前はミーハーか? マスゴミか?糞ダッサい「知ったかぶりのイキリ」か?。

レディホーク [Blu-ray]
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「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」はガキが見ても幼稚に見えるクソ映画だろ。
例えルーカスが製作総指揮やって、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」脚本家のウィラード・ハイクが監督やってても!

ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀 [Blu-ray]
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インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [DVD]
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「レジェンド/光と闇の伝説」も、リドリー・スコットが監督したトム・クルーズ映画って言うのかよ?
アレは普通に映像として美しいだろ。
魔王のデザインと特殊メイクもカッコイイし、日本語吹替版だと若本規夫が演じてる。

レジェンド/光と闇の伝説(ディレクターズ・カット) [Blu-ray]
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「レディーホーク」の先ず褒めるべき所も鷹と狼の美しさだ。
「ハイランダー2」と同レベル映像ってのは言いえてるが、
「ハイランダー」の1作目を貶めた罪があるので「ハイランダー2」の方がむしろ悪い。

ハイランダー2/甦る戦士 劇場公開版 [DVD]
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「銀河伝説クルール」は手裏剣がカッコイイだろW
空を飛びながら駆けてるのに蹄の音がする火の馬も!
サイクロプスがちょっと悲しいのもいい。
そしてトラ!WWW

銀河伝説クルール [DVD]
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(これ翻訳者、暗黒魔王の陰謀をつけた邦題で書くのか、クルールKrullのままにしないのかとか、表記についてもバラバラだな。
オタクはそういう所に煩いものだ。)


それと何よりスターウォーズ原理主義者なら、
「スターウォーズ続編三部作」なんてものはねえ!
役立たずのクワイガンジンや、煩いジャージャービンクスや、
ダースベーダーが御花畑でキャッキャウフフとかいらねえ!

トリロジーのイウォーク大暴れの巻で終わり!

「ジェダイの帰還」なんてものもねえ!
日本では『Revenge of the Jedi』のまま『ジェダイの復讐』!

スター・ウォーズ ジェダイの復讐 [Laser Disc][マーク・ハミル][Laser Disc]
スター・ウォーズ ジェダイの復讐 [Laser Disc][マーク・ハミル][Laser Disc]

ハン・ソロは先に撃つ!
ダースベーダーが「Nooo」なんて改悪はお断り!
ヘイデン・クリステンセンの霊体はいらない!

イウォークアドベンチャーは確かに2作ともシナリオが糞過ぎる。
イウォークがかわいそうなだけ。
だからイウォークの悪口だけは言うんじゃねえ!
お前もイウォークに火あぶりにされて食われた後に、
首を引き抜かれてカブトのまま打楽器にされるぞ!W

スター・ウォーズ イウォーク・アドベンチャー [DVD]
スター・ウォーズ イウォーク・アドベンチャー [DVD]

だが「クローンウォーズ」シリーズは万人が観ておくべき!

スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ シーズン1-5 コンプリート・セッ ト(14枚組) [Blu-ray]
スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ シーズン1-5 コンプリート・セッ ト(14枚組) [Blu-ray]

で、この小説が2011年作品とはいえ、
マッドマックスを3部作って舐めた扱いして、
「怒りのデス・ロード」がシリーズに入ってないのは考えが浅すぎたな(苦笑)

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]
マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]

あと作家列挙の中に
トルキーンが入ってるのに、
ラヴクラフト
ロバート・E・ハワード
フリッツ・ライバー
が入ってなくてD&Dを把握するのに対してはあまりに浅い。

お前、映画やテレビみて、ゲームやって、流行りの音楽聴いてるだけで、小説やアメコミは禄に読んでねえだろ!
ギークじゃなくて、ただの子供じゃん!

監督リストの中に
ジョン・ランディス
ジョン・カーペンター
ジョージ・ミラー
が入ってないで80年代とか舐めてる。

何より日本についてどうこう言いながら「ロボテック」が入ってないなんて!
というかコイツ、オタクじゃなくて当時の子供の常識書いてるだけのレベルなのに、
マクロス出てこないとか、これではニワカというより一般の子供以下。

ロボテック 劇場版2作
ロボテック 劇場版2作


ゴーボッツとマシンロボやダイアクロンと分けて書いてるのはハンナバーベラ作品との切り分けってのは解るが、ゴーボッツはその後にTFに編入されてるから、ロボットの種類としてTFとゴーボッツを分けた書き方してるのは無知。

キッズトランスフォーマー レスキューヒーローゴーボッツ GO-18 しょうぼうしゃ ロイ
キッズトランスフォーマー レスキューヒーローゴーボッツ GO-18 しょうぼうしゃ ロイ


TFの中にはマクロスのバルキリーまでG1では入っていたし。

トランスフォーマーJetfire g1 Tシャツ US サイズ: L カラー: ブラック
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ドラマにしたってアメリカンヒーロー、エアウルフ、特攻野郎Aチーム、ナイトライダーって並べ方は時系列滅茶苦茶じゃねえか!

アメリカン・ヒーロー DVD パイロット版
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超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリート ブルーレイBOX [Blu-ray]
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特攻野郎Aチーム シーズン 1 バリューパック [DVD]
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ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX [Blu-ray]
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この中途半端な作者は自分ではゲーム知識はあるつもりなんだろうけど、ビデオゲームだけだろ。

自分で遊んでたって作者インタビューでは言ってたけど
「CAR WARS」はTRPGじゃねえよニワカ。

Car Wars Classic
Car Wars Classic

その前に列挙してあるTRPGシステムのGURPSの世界観の一つとしてCAR WARS世界を使ったのに「GURPS Autoduel」ってのはあるが。

http://www.sjgames.com/gurps/books/Autoduel/

GURPS Autoduel
GURPS Autoduel

GURPS、チャンピオンズ、ロールマスターってTRPGシステムを列挙してる中に「CAR WARS」だって?

「CAR WARS」は俺もいまでも発売当時のを持ってるけど「SLG」だ。


D&Dの「Tomb of Horrors」も馬鹿にしてるのか?って位に何の謎でもない。

全ての版で焼き直しされて、更には日本語版でまででてる。

恐怖の墓所 (ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版 10~22レベル・キャラクター用アドベンチャー)
恐怖の墓所 (ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版 10~22レベル・キャラクター用アドベンチャー)

ガイギャックスが仲間内のPCであるロビラーとテンサーを殺すために作った設計思想のクソダンジョンだからなー。

アドベンチャータイムの作者が執筆して、日本でもこないだ翻訳版が出たばっかりの「魂を食らう墓」(この「Tomb of Annihilation」の邦訳版タイトルもあまりにダサイけど。)表紙にもアサーラック書かれてる位には「また出たか。ネタ切れすぎる!」って思う位に「あまりに有名なヴィラン」だし。

ダンジョンズ&ドラゴンズ 魂を喰らう墓 第5版
ダンジョンズ&ドラゴンズ 魂を喰らう墓 第5版

http://dnd.wizards.com/articles/interviews/ready-player-one

というかウェイド3は「Tomb of Horrors」を読んではみてても「実際に遊んでない」の?
信奉してる作品のファンが?まさか!ありえねえわ!

作者以上に頭のいいキャラクターはいないってのはまさにこのこと。
どんなに嘘だらけのWikipedia眺めようと本当のINTやWISがクールなギークにはあまりに遠すぎる。


というかアーネスト・クラインもDMを何度もやってPT全滅させたって言ってるけど、
イキってみても、書けば書くほどヌルオタだって自分で証明してるだけだろこれ。

しかも3レベルでHPが「27しかない」って描写がもうね。
お前のクラスはAD&Dバーバリアンか?
D&DはHPが多い戦士やドワーフでも各レベルで上昇できるHPは最大が「8」だ。8×3=24。3レベルですべてのHP決定ダイスをMAXに出したとしても24が最大だ。
CON値が13以上16以下で修正が+1あったとしても8の三乗の確率でしか27ってHPには到達できない!
CON値が18で修正が+3あってレベル毎にHPが+3されたとしても、
HPを決める際のダイスでインチキでもしないかぎりは「レベル3でHP27はなかなかない程に高い部類」だろ。

D&Dに拘ってる筈のハリデーがOASISではレベル99が天井?
開発側のギークがどういうものかを全くご存じない。
知識の詰め込みやってるだけのニワカはコレだから…。

あと映像の審美眼についてもなあ。
「ホーク・ザ・スレイヤー/魔宮の覇者 Hawk the Slayer (1980)」なんかと、

ホーク・ザ・スレイヤー~魔宮の覇者~ [VHS]

「ミラクルマスター/7つの大冒険 The Beastmaster(1982)」をいっしょの安映画にするんじゃねえ!

BEASTMASTER (1982)
BEASTMASTER (1982)

The Beastmasterはアンドレ・ノートンの原作があるし
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Beast_Master
続編もTVシリーズもあった。
生頼範義の描いた日本語版ポスターの絵がかっこよくて英語版DVDのジャケットにもそのままなっている!


Hawk the Slayerの2作目とやらはKickstarterクラウドファンディングで、たった5百万ドルの製作費調達すらもできなかったじゃねえか!
https://en.wikipedia.org/wiki/Hawk_the_Slayer

ヌルオタの証拠も作中にキリがないんだけど。
カートゥーンのスーパーフレンズってシリーズとしては凄く長いぞ!
TV版バットマンが映画タイアップで大ヒットしてから関連する形でTV版スーパーマンもやってジャスティスリーグになる形で復活するんだけど。



ハンナバーベラ版スーパーフレンズを指すんだろうけど。
「俺は詳しい」から脱線してWonder Twins ワンダーツインズに話を膨らませたくなるところだが我慢。

World Greatest Heroes / DC Super Friendsレトロ8インチアクションフィギュアシリーズ1 : Wonder Twins with Greek
World Greatest Heroes / DC Super Friendsレトロ8インチアクションフィギュアシリーズ1 : Wonder Twins with Greek

で、この効果音ってCastle Thunderの事言ってんの?
「出てこいシャザーン!」の直後に鳴る音の事いってんじゃねえの?それとも消える時の音の方?

そんなのスーパーフレンズに限らずハンナバーベラ作品だったら、弱虫クルッパーやドボチョン一家とか幾らでも使ってる効果音だぞ!?

>HANNA BARBERA LOST TREASURES / BOX
https://ec.crypton.co.jp/product/detail/16780


しかも、Castle Thunderは元々、映画フランケンシュタイン用に収録されたあとはディズニーのバンビや、スター・ウォーズ、 ゴーストバスターズなどなど、数多の作品で使われてる。
微妙に違うけどハンナバーベラ作品内だったら尺の差こそあれ同じ音。



一番ダメなのはギークでなくてナードなせいで技術に明るくないのが文章読むとバレちゃうんだよなー。
ソースコードと二重化する為のデータは何にも関係ねえぞ!

OASISの描写もセカンドライフを思い出す位にダサい。
マイクラ世代以降が書いてたらもう少しマシだと思う。

Minecraft (マインクラフト) - Switch
Minecraft (マインクラフト) - Switch

逆にキャプテンクランチの笛って言われても、俺みたいにハッカーズ読んでる位じゃねえと知らないとは思うけど。

ハッカーズ
ハッカーズ


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2018年07月16日

「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ3 霧の中の二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社

霧の中の二剣士 (創元推理文庫)
霧の中の二剣士 (創元推理文庫)

収録されている話の中で『ランクマーの夏枯れ時』は、ファファードとグレイ・マウザーがどういう二人かを他の話を読んでいて知っている事が前提だが、ぶっちぎりに面白い!というか爆笑したW

ヒューゴー賞とネビュラ賞とローカス賞を受賞した『凶運の都ランクマー』よりも圧倒的にこっちの方がいい!

魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)
魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)

まあ賞だのランキングなんてのは、アテになんねえよ。
全体主義者や思考停止してる操り人形でもなければ、各人の感覚は違うほうがむしろアタリマエだろ。

『海王の留守に』は、結構にファンタジーしてて、自分は「ファファード&グレイ・マウザー」はハリウッドムービー風に脳内再生してるんだけど、これCGをふんだんに使って映像化したら映えるなーって思った。

『魔道士の仕掛け』は執筆順では一番最初だけあって、フリッツ・ライバーが世界観について迷走してる上に、文芸としても一つの作品の中で色々やろうとして失敗してる感が酷い。
冒頭は舞台をファンタジー世界のネーウォンから、ヨーロッパや中東にしたのを補おうと無理に様々な地名や人物名をちりばめようと必死。
中盤のバトルだけが流石、作者自身がフェンシング経験者ってだけにアクションシーンはそれなりにマシって感じ。
で、その中盤で終わらせておけばよかったのを、ずるずると蛇足つけて、ヒロインの独白の間に3人での移動シーンを挟むとか、余計な煩わしいことしまくりで、このパートはラストシーンを中盤にくっつければ後はいらねえんじゃねえの?って感じ。
今更、行き当たりばったりのこのファンタジー作品に、詳細背景説明をとってつけた所で、何の説得力を増す材料どころか、ただただ鬱陶しいだけだった。

始まってすぐに色々笑えたのに、末尾に収録した作品のおかげで台無し。

一回、浅倉久志が大谷圭二名義で、この巻まで1982年に翻訳したのに全巻の翻訳前に打ち切り食らったのもアタリマエだろ。

構成や編集が機能してないと。ただ時系列に並べなおして全部入れただけの全集では娯楽エンタメにはならないっての。

『魔道士の仕掛け』は章立てて書かれてる分、内容バラバラでも、まあ個々の短編寄せ集めと思って読むかって無理して頑張ったけど、
このペースで長編書かれたら、終始イライラしっぱなしになると思う。

5巻目の『ランクマーの二剣士』はシリーズ唯一の長編らしいけど、色々と読む前から心配。

ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)
ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)

コンビがバタバタしながら色々やる短編側の方が需要あったんだろうに、もっと編集者は厳しくやってよかっただろうと思う。

編集者といえば、後書きを読んで『ファンタスティック誌』の編集長シール・ゴールドスミスCele Goldsmith Lalliがフリッツ・ライバー復活特別号を仕立てた際に『ランクマーの夏枯れ時』を掲載したとの事だが、ゴールドスミスが、ロジャー・ゼラズニイやアーシュラ・K・ル=グウィンをデビューさせた人物ってのは、成程ねーと思った。なんというか、作風嗜好が似てる所を私は感じる。

光の王 (ハヤカワ文庫SF)
光の王 (ハヤカワ文庫SF)

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))

ヒーローたちは蛮人王コナンとかみたいに圧倒的チートでなく、ファンタジーといっても重苦しい感じとか、世界地図まであるので世界観はあるように表面上は見えて、実際は設定を掘り下げてないでルールやデータの整理もできてないので詰めが甘いデタラメ時代の雰囲気だとか(苦笑)


あとねー、末弥純の表紙絵がダメ。
先ず、表紙見ても中身を読みたいって気持ちが盛り上がらない。

そして、2巻とかにしてもファファードに髭が生えてないとか、中身読んでねえだろと。

死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)
死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)


昔の別の方が描いた表紙絵の方が中身とかちゃんと読んで描いてるのが解る。

霧の中の二剣士 (創元推理文庫―ファファード&グレイ・マウザーシリーズ (625‐4))
霧の中の二剣士 (創元推理文庫―ファファード&グレイ・マウザーシリーズ (625‐4))

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2018年06月17日

「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ2 死神と二剣士 (創元推理文庫) フリッツ・ライバー/浅倉久志 訳|東京創元社

死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)
死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)

1巻目のレビューの時に、他のファンタジー作品の執筆と掲載順事例を挙げて散々書いたが

>「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ1 『魔の都の二剣士』フリッツ・ライバー
http://read.seesaa.net/article/459270620.html?seesaa_related=category

本来1939年初出のTwo Sought Adventureを1970年の書籍化にあたって改題した『森の中の宝石』 (The Jeweles in the Forest)を一番最初に読めれば、このシリーズはすんなりと受け入れられたんじゃないかなーって気がする。

単行本化にあたって時系列順に並べなおしたんだろうけど、コンパクトに纏まってる短編の方が読みやすくて、むしろ作家や翻訳者が手の込んだことをしようと思ってる長編とか、送り手側の気分の問題であって読者側のニーズと関係ない。

だから1巻目よりは短編集の此方の方が読みやすい。

魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)
魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)

訳者後書きによると1940年の『凄涼の岸』 (The Bleak Shore) が元々は二人が死んでおしまいって話だったのをウィアード・テイルズ誌の編集者が面白くないってボツ食らって売れなかったので、ラストを改変してアンノウン誌に持ち込んだら売れたって、アタリマエだな。

しかも其処で二人を殺しちゃってたらファファード&グレイ・マウザーはシリーズになりえなかったという。

で、全体的な脈絡はやや後付けながらも、コミカルなところも少しあったりするんだけど、1巻目の陰鬱さと、この巻の冒頭、そして1970年に書き下ろされた『痛みどめの代価』 (The Price of Pain-Ease) の理由はフリッツ・ライバーの奥さんが死んだかららしいけど、
それも娯楽作品が読みたい読者側からすれば「知ったことか」だよなあ。

で、「ネーウォン」の地名を日本語にしてある世界地図は1巻にはあったものの、ロサンゼルスをモデルにした都市「ランクマー」の地図が欲しいのになあって思ったら2巻冒頭には載ってるので、これ1巻にも載せとけよと思ったけど、1巻の『凶運の都ランクマー』 (Ill Met in Lankhmar)に書かれている通りの地名とかは相当に漏れてるので、なんとも中途半端な出来だ。
多分に1970年作品群の為に急にメモ含めてこしらえたんだって事もそれで判る。

そして翻訳版のコレだけど、P.178にはクォーマルとあるんだけど、世界地図の左下にはクォーモールって書かれてるんだよなー。
翻訳家の浅倉久志や編集者がちゃんと仕事をしてない証拠がこうやって形になって残るってわけだ。

とまあ色々不服はあるんだけど、俺の興味はTRPGのD&Dがこのシリーズに大きな影響を受けてるかを読み取っている感じ。
実際、AD&Dにはランクマーシリーズとかもある。

Lankhmar, City of Adventure
Lankhmar, City of Adventure

この巻だと『七人の黒い僧侶』 (The Seven Black Priests) でスリープ呪文とか、
『珍異の市』 (Bazaar of the Bizarre) にリビングスタチューが出てくるとかが顕著。

そしてマウザーに対して命令を出す「目なき顔のシールバ」との関係を師弟とも書いてあった点に注目した。
マウザーは小柄の盗賊なのだが魔法についても心得がある。D&Dのシーフ像にマウザーが大きく影響を与えているであろう事を推測するのは容易い。

そして、何故CD&Dのシーフがスクロールを読んだり、失敗確立はあるものの魔法をスクロールで使える設定なのか?を、
シーフは弱いとか使えないクラスだの戦闘にしか目が行かない和マンチどもには散々いわれてたにせよ、アメリカ人もバランスをとるためにそうしたのか?それにしては黒箱で技能の成功確率が100%を超えてしまったりと全く先行きを計算したり、チューニングしながら作られてるゲームとは思えない位には「雑」なんだけど?と俺は思っていたのだが、
何のことはない、シーフ像に影響を大きく与えたマウザーが魔法の心得があったのをゲーム上で再現したいって奴がいたせいに過ぎなかったのだろう。

この巻の『盗賊の館』 (Thieve's House) にも出てくるがD&Dがシーフギルドって組織の存在や重きをおいてる一方で、ルルブにはさして描写されてないのは、当時のユーザーサイドもファファード&グレイ・マウザーを読んでて、説明をいちいちしなくてもいいだろみたいな雑な作られ方をしていたのだろうなとの推測もできる。

ファファード&グレイ・マウザーが再販されたのは2004年で、90年代にD&Dを遊び始めた日本人の子供からすれば、まったくの説明不足も甚だしいのだが。
おかげでその後、何十年もしてから調べて納得なんて酷い有様だ。

そして、自分なりにググってみては、AD&Dでシリーズが出てた事とか、ヘルボーイ作者のマイク・ミニョーラが、ファファード&グレイ・マウザーのアメコミを描いてた事を今更知ったりするわけだ。

Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser
Fahfrd y el ratonero gris/ Fafhrd and the Gray Mouser

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2018年05月09日

「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズ1 『魔の都の二剣士』フリッツ・ライバー

魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)
魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫)


「剣と魔法」(Swords & Sorcery)という言葉を創ったフリッツ・ライバーだが、日本では知名度は殆どないのではなかろうか?

私の場合はファファード&グレイ・マウザーはクラスタから名前は見知っていても、読んだものかどうかは腰を上げるまでに長い年月がかかった。

テレビもつまらなくなり電源も殆ど抜いてある状態だし、動画はネットで見る。
粗造乱造されるアニメもさしてみなくなり、溢れかえるほどにタイトルがある漫画もよまなくなった。
ゲームと言ってもスマホガチャで時間を費やす事もしていないので、
そうなると読書する時間ができるものだ。

大谷圭二と名乗っていた浅倉久志が1977年の翻訳が3巻までの中途となり(あとがき曰くでは翻訳に時間がかかりすぎて刊行ペースが大幅に遅れた事が理由とあるがどうだか。)

魔の都の二剣士 (創元推理文庫 625-2 ファファード&グレイ・マウザーシリ)
魔の都の二剣士 (創元推理文庫 625-2 ファファード&グレイ・マウザーシリ)

2004年に再販された改訳版を読んでいるのではあるのだが、とはいえ全7巻を完訳することはなく、浅倉久志も2010年に死んでるけど。

5巻目の『ランクマーの二剣士』が2005年邦訳だから、死ぬまでにも期間がある訳で。

ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)
ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)

ぶっちゃけ刊行した時節的にハリポやLoRのファンタジー映画ブームに乗っかって再販してみたものの「売れなかった」んじゃねえの?

ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)
ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)

ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]
ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]


内容は古典作品だなーと読んで思うのは当然にせよ、蛮人コナンの後だったから当時としては新しかったに決まってはいるのだが。

黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)
黒い海岸の女王<新訂版コナン全集1> (創元推理文庫)

俺はファンタジー作品というよりアメリカの田舎者のテイーンネージャーが都会に旅立つYAものじゃねえかって感じまでした。

ル=グウィンのゲド戦記読んでも自然や世界との調和とかって哲学は「アメ公にとってのファンタジーでしかない」んだなーって思うし。

ゲド戦記(6点6冊セット) (岩波少年文庫)
ゲド戦記(6点6冊セット) (岩波少年文庫)

で、売れない理由だけど、登場人物とかを書いてある懐かしいテイストとかはまあいいとして、短編集の筈がやや文章がくどくどしくて長い。

これまた途中で刊行打切りになったドラゴンランスとかもだけど、文体がラノベじゃなかったから再販しても若い世代には売れなかったとしか。(ノスタルジーに浸りたいオッサン需要位しかねえんだろと。)

ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)
ドラゴンランス 1 廃都の黒竜 (上) (角川つばさ文庫)

安っぽい駄文と「平易な判りやすい文体」もまた別モノなんだけど。
まあその点、浅倉久志はまだマシな方で、ハヤカワ系の自己満足翻訳家の文体でなければ何倍もうれてるだろうにって本はいっぱいある。

サイバーパンクの旗手ウィリアム・ギブスン作品なんて読みにくい事この上ない翻訳やってた黒丸尚が死んで浅倉久志になってからの方が遥かに売れたんじゃねえの?

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

クローム襲撃 (ハヤカワ文庫SF)
クローム襲撃 (ハヤカワ文庫SF)

マイケル・ムアコックのエルリックサーガだって「ウイングス」の井辻朱美版「夢見る都」も持ってて読んでるけど、安田均が翻訳した「メルニボネの皇子」が1発目でなければ多分、シリーズ続いてねえぜ。

メルニボネの皇子 (ハヤカワ文庫 SF―エルリック・サーガ (587))

アリオッホに翻訳しなおしシリーズもどんだけ売れたんだ?って感じ。刊行されてた当時に書店で見かけなかったし。

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)


「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズが日本で知名度獲得して売れるに至らなかった理由は
ツカミで失敗してるからだろ。

1話目とされてる『雪の女』を現代風にアレンジすれば都会に憧れる田舎のティーンネージャーが旅のストリッパーに感化されて、彼女や母親をおいて一暴れしてから旅立つ話だろ。
そんなのくだくだやられても、アメ公は共感するんだろうけど、こっちは感情移入どころか、こんな主人公がどうなろうと凄くどうでもいい。
花火=火薬があって鉛玉を投擲には使ってる世界で何で銃器や大砲が生産されてない「剣と魔法の世界」なの?って思うばかり。

俺は指輪物語を読む前にはホビットを読んだ方がいいと思ってる。

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)
文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

これはトルキーン自身が書いた順でもあり、物語の時系列にもあってるので、やたら多いキャラクターの名前とかも徐々に覚えていくことができる。(それにしたって多すぎるけど。)

ナルニア国物語は物語時系列でない形で書かれて刊行されているが、1作目はこじ付け的にフックとしては生きてるけど、

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)
「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

だから映画化も頓挫してるけど「アスラン王と魔法の島」の次には第6巻の『魔術師のおい』の予定を変更して第4巻の『銀のいす』にするとか制作サイドにも迷いがある事バレバレ。

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 [Blu-ray]
ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 [Blu-ray]

『魔術師のおい』は原作の物語時系列としては一番古い話で、

『銀のいす』は『朝びらき丸 東の海へ』に続く話。

「アスラン王と魔法の島」の原作は『朝びらき丸 東の海へ』なので『銀のいす』に続く方が物語としてはスムーズ。
ディスニーは途中で投げ出したものの
『カスピアン王子の角笛』
『朝びらき丸 東の海へ』
『銀のいす』
で三部作にするつもりだった。

C・S・ルイスの執筆&出版順は
ライオンと魔女(1950年)
カスピアン王子のつのぶえ(1951年)
朝びらき丸 東の海へ(1952年)
銀のいす(1953年)
馬と少年(1954年)
魔術師のおい(1955年)
さいごの戦い(1956年)

時系列は
「魔術師のおい」
「ライオンと魔女」
「馬と少年」
『カスピアン王子の角笛』
『朝びらき丸 東の海へ』
『銀のいす』
「さいごの戦い」
になる。

突然だが、俺は回想シーンをやたらに挟む某自転車マンガが大嫌いだ。
悪役風に立てた変態ライバルキャラでも過去に悲劇ガーとかすれば印象リカバリできるとでも思ってるような「構成」がないこじ付けだけでgdgd続いてるのは物語ではない。キャラ眺めてるだけのものでストーリーマンガじゃねえだろと。

構成をしていなくて人気が出たのでネタも設定もなかったのに無理やり後付けで続きを書いた作品がそういうgdgdになりがちだ。

その点、ナルニアは時系列で並べて見せた方がいいかどうかは映画の制作会社が悩んだように微妙だ。
続きが出た作品は1発目が面白かったから続編が求められてる筈だ。
時系列的に後付けした作品がそのヒットした1発目ほど面白いのかどうか?というと、大抵は面白くない。
(本来は過去に隙間ネタを求めるのではなくて時系列で続きを書いてけばいいわけなのだが。)

なので「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズは一番最初に書かれて掲載された1939年のTwo Sought Adventureを1発目にもってきれてば絶対に読者の印象が違うはずなのだ。
なんだけど、Two Sought Adventureは元々の作品名のThe Jeweles in the Forestへという改題もあったものの、2巻目の『死神と二剣士』の2話目にそれが入ってる。

この1巻目の1発目『雪の女』は1970年作品でファファードの過去を描く。
2話目の『灰色の魔術』はグレイ・マウザーがマウスだった頃を物語る。
そして3話目の『凶運の都ランクマー』 が二人の出会いを描いてネビュラ賞とヒューゴー賞を受賞した。

確かに『凶運の都ランクマー』は面白い!ランクマーの通りの繫がりや、室内描写の細やかさが、1974年の元祖TRPGであるD&Dに影響を与えている作品というのをとても強く感じさせる。

ダンジョンズ&ドラゴンズ スターター・セット第5版
ダンジョンズ&ドラゴンズ スターター・セット第5版

特にシーフクラスに与えている影響は大きいと思う。シーフギルド、七つ道具、そして「夜盗2級から1級に昇格」というのは多くのゲームに影響を与え続けている「レベル概念」だ。
魔法使いがスクロールを読む描写、また主人公達を苦しめた蜘蛛の糸呪文はウェブ呪文のインスパイア元ではなかろうか?(これで呪文の元ネタの謎が一つ解けた。)
そしてそれを打ち破るものはマジックアイテムとエンチャントのルールを想起させる。
シティアドベンチャーのシナリオに多大な影響を与えたであろうランクマーや室内描写は凄い。
ロバート・E・ハワード作品に影響を受けた方が大きいって言ってるガイギャックス作品はそうでもないのだが、古いCD&Dは室内描写が詳しい。でも後期になればなるほど陳腐どころか碌に描写もできてないものを公式シナリオとしてリリースしてるのは、ヒロイックファンタジーのパルプ作品を大量に読んで楽しんでいた世代が書いていたシナリオと、CRPGどころかCG映画まで普及してしまった後の世代の文章での描写能力の違いが歴然だという理由があまりに明白になった。
これだけでも読んでおいて良かったと思う。
まあこれを読んでから1話目と2話目を読む順番だとこれまた印象が変わりそうだとも思ったが。

なので雑誌連載のものを纏めて全集をつくろうとしたアメリカの編集者と、それをそのままの順で翻訳して出版せざるを得ない状態が「ツカミ」損ねてしまっている感じが凄くする。

まあ2巻目を読んでみないと1発目の感想については何とも言えないけど。

死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)
死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2> (創元推理文庫)

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2018年04月18日

ゲド戦記 3 さいはての島へ



ジジイになってきたせいで裸眼の視力だと文庫サイズはキツイ。




ところが、児童版のはこの巻ではアーキペラゴの地図が有用なのに、機能美と装飾の区別がつかない自称デザイナーみたいなのが装丁したせいか、見返しで薄い緑色という可読性を全く考えてない色味で印刷されている。




しかも地図中央近くにあるロークが重要なのに、のどの折り目に入ってしまって見えない状態でも平気で印刷して世に出してる。

本を出している作者も編集者も自称デザイナーも実際にこの本を読んでると思えない酷さだ。


その点では多少マシなのでソフトカバー版を選んだのだが、

こっちも私が手にした2006年初版では、p.319に「ケド」とか誤植してて校閲してねえなと。


2006と言えばジブリのパヤオ七光りクソアニメが公開された年なので、その時にこのソフトカバー版は出したんだろうけど、まあお互い出来は酷いもんだな。




ジブリのは、この3巻が話の中心なんだけど改悪だらけのクソアニメは「西の善き魔女」と仇名された原作者アーシュラ・K・ル=グウィンの「怒りと失望」を招いた事が公式に公開されている。


>Gedo Senki



>ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文



原作でアレンは功績のある先祖に対してコンプレックスがある若者ではあるけども、

父殺しって余計なことを吹き込んだ毒蛇はPの鈴木。


パヤオの辞める辞める詐欺の繰り返しも酷いが、監督辞めたので息子にって嘘をル=グウィンに伝えたサタンもどうせPの鈴木。


結局、 ゲド戦記を映画化しようとしてル=グウィンに断られて仕方なくアニメージュでパヤオが連載してたナウシカを原作として映画にすることにして、パヤオの古巣だったテレコムに断られたのでトップクラフトが引き受けて、

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)
ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)

ナウシカがヒットしたらトップクラフトが改組されてジブリになったわけで、トップクラフトの経営者で大作主義に反対してジブリを抜けた原徹が如何に経営者としてマトモだったかって証拠。


金集めをする為に手段を択ばず、棒読み役者の起用だのしてジブリ作品をダメにした上にジブリを潰した元凶は経緯全てを遡って客観的に見るに鈴木って事だろ。



普通に物語をおっかけて感想かいてもつまんないので、そういう深読み勘繰りで小説側も制作背景みたいなのを妄想してみようか。


指輪物語やナルニア国物語など、以前に書かれたものを掘り起こす形でのアメリカのファンタジーブームってのが1960年代半ば以降にあって、「ガンダルフを大統領に! Gandalf for President!」といったスローガンまで現れることになったわけだが、多分にその背景にはベトナム戦争とアメリカの衰退があり、不安な社会情勢からの現実逃避という背景がアメリカのファンタジーブームがあったのだろうと俺は思ってる。




そのタイミングでSF作家のル=グウィンが1968年に出したA Wizard of Earthseaで、それまでの魔法は作家の御都合で滅茶苦茶だったものを才能の見出し方や教育、焦点具としての杖、真の名など、今読めば大差ない同程度のガバガバ設定にせよ、当時からしたらちょっとそれっぽく整理されてるアイディアからヒットしたのだろうと思う。




呪文の難易度とかそれっぽいのはあるけど、D&D以降の作品のようにレベル立てて整理したりはしてないからね。


ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック第5版
ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック第5版

また、アースシーという世界観は構築したものの、多分に元々、風呂敷を広げていくつもりはなかったんだろうなと思う。


というのは割と2巻、3巻の舞台配置が2巻は地図の右側の真ん中辺から少し下の移動なのと、ゲドにはさしてフォーカスが当たってないし。




3巻は意味もなく南に回って西に移動して北に上がって東に戻るという、全く非合理的な経路からして「とりあえず地名とか出したから使っとくか!」的な雑な感じが凄くする。直線に近い往復を何故しない!


で。この巻でゲド戦記3部作オシマイ!って読み方でもそれはそれで良い位だと思う。


なんだけど十数年後の1990年に急に4巻目Tehanu, The Last Book of Earthseaが出る。




コレが出るまでは映画やテレビや舞台の仕事をしてたみたいだけど、多分に食ってく為には続編新作って流れ何だろうと思う。過去資産だけで食いつなげる訳でもなく。


で「The Last Book 最後の書」だったのに、2001年にThe Other WindとTales from Earthseaを出した。


これは911の影響らしい。


ゲドとアレンが会った後にクモが網を張っているのを眺めて、其処から人の織り成す運命を読むみたいな描写があるんだけど、毛唐と違って自然と生きているアジア人からすると、蜘蛛の糸のはりかたでの観天望気も知らないのか?などと思ってしまう。




また「アーム」は太古の言葉で始まりで、「オーブ」が終わりを意味するとかってゲドの言葉も、仏教的な阿吽真言を知ってる東洋人からすると、ゲドの肌の色がどうのってどの映像作品にも噛み付いてるル=グウィンだけど、結局、コイツも東洋や自然とかにかぶれたヒッピー的なアメ公にしか過ぎねえなとか逆に思う。


所詮、一人の人間に過ぎねえのに作家とかをマスゴミが持ち上げるせいで、やたらと買いかぶり過ぎなんだっての。


この巻も英雄物語ではあるもののトータル的にほぼ陰鬱な世界の終末みたいな話なので、俺は映画と同様に2度と読む気がしないんだけど、

文化背景の資料として外伝と当初はされたドラゴンフライだけ読んで。もうこの陰鬱な作品群との付き合いはオシマイにしようと思う。




で、1作目で「真の名」ってのをフォーカスして竜の使っている太古の言葉って風呂敷をこれでは広げ直してる形だが、

俺が想像するに元々はペンネームと本名みたいなものが元ネタで、仲がいいと本名を知らせたりするとかって環境だったのが、

この本の出た1972年てのはウォーターゲート事件発覚の年。

多分に名前が解らなくなり魔法が使えなくなってしまったアースシーは、ベトナム戦闘で国内は対立して荒れまくり、メデイアが持ち上げた人物が嘘だらけでクズだった事により、信頼というものが失われたアメリカの世相不安を反映したものだったのではなかろうか。


国内が分裂して国家元首がフェイクニュースを垂れ流してる現状のアメリカだったら、この本はまた売れたかもな?


まあ俺には不要だが。


あえて褒める所があるとすれば、ドラゴンの外観や挙動、雰囲気の描写が少し良いって事かな。

動く事で金属音っぽいものを出す、光沢をもった姿はカッコイイ。

それを台無しにしたパヤオ七光りのゴローはパヤオに絵が下手だって言われるまでもなく演出力も原作を台無しにするレベルでダメって解る材料にはなる。


読解力もオマージュも無いのなら原作モノやるんじゃねえ!




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2018年02月22日

ゲド戦記2『こわれた腕環』

こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)
こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)

ゲド戦記1の「影との戦い」は何十年も前のガキの時に読んだが、

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)
影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

飛び切り面白いとは思わなかったので、続刊は読んでなかったなあと思ったのが1カ月ちょい前。(ガキの頃に買って持っては居たのに。)

で、読んでみるかーって引っぱり出して読みだしたら、作者のアーシュラ・K・ル=グウィンが死んだ。

>「ゲド戦記」作者アーシュラ・K・ル・グウィンさん死去 88歳
http://www.afpbb.com/articles/-/3159713

まあそんだけ作家も年寄りだし、埃被った作品ってわけだが。

で、読んでみると色々と前半は辛い。
寒暖差もあって体調が優れないので、陰鬱な雰囲気と相まって読む気が相当に起きなくなった。

翻訳も色々と酷い。

P.11
>あとに続く静けさを揺るがすものは、ただ、心臓の鼓動のように低くゆっくりと打ち鳴らされる太鼓に合わせておおぜいの人間が歩を運ぶその足音だけだった。


駄文!
静けさを揺るがすのが「足音」って解って想像できるまでにどんだけ読み進めなければいけないんだ!
主語が冒頭に来る英語とちがうにせよ、日本語をもう少し上手く伝える事が出来てこそのプロじゃね?

P.26
>どれも堅いヒマラヤスギの丸太で。豊かな森林のひろがるハートハーから船で運び


ファンタジー小説のジャガイモ論争ってあるけど、

>【定番議論】ファンタジーを描く時、食物や単位やマナーや言葉…の何を現実世界と共通させ、何を創造すべきか?
https://togetter.com/li/887490

これ、アースシーにはヒマラヤはねえから、スギでよくねえか?

sparrowhawkをハイタカって訳す拘りもある様子だけど、
これ、翻訳した側の生物植物分類への拘りが優先されてるけど、
誰に向けて何を伝えるかって事から考えれば、児童書として「堅い」に「かたい」ってルビふらなきゃいけない書籍なんんだったらスギやハヤブサみたいな子供が想像しやすいものを優先するって方向でいいんじゃねえの?

挙句が清水真砂子って「トンボ」だったのを「ドラゴンフライ」に改定するとか翻訳してねえカタカナ語にするとか意味不明な事してるし。

アースシーにヒマラヤねえだろ!問題と同じで気になるのが、

P.87
>これを彫っ細工師はすでに宇宙の塵と化して久しいだろうに


これ原文を眺めたい所だが、死霊を恐れてる巫女たちが、死体が朽ち果てるのを観察して知ってるのはまだしも、「cosmos」や「outer space」の概念あんのかよと。

ルビとかも基準がブレブレなんだよなー。

P.204
>森や、畑や、市がね。
市には港があって、城があって、市場があって、その市場では、


これ、読み進めると「市がね。」は「いち」ではなくて「し」なのが解る。

「都市」って書けや!

挙句がP.222には

>今は市全体が雪にうずもれて、

の「市」には「まち」ってルビふってある。

翻訳者のやってる事がブレブレで、挙句に岩波書店の編集者もまったく編集の仕事してねえ!

こんな御粗末なシロモノを児童書とかありえない!
これを平気で40年も出し続けてるんだろ?誰も何も言わないの?正気?

それと内容的にもなあ。

清水真砂子はあとがきでマヤだのクレタだのぬかしてるけど、
俺が先ずル=グウィンのインスパイア元として思い浮かべたのはネパールのクマリだ。

>3歳の女の子が新たな生き神「クマリ」に ネパール
http://www.afpbb.com/articles/-/3144647

>BS1スペシャル 少女が神になるとき「クマリ ネパールの祈りとともに」
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2420492/index.html

最初は宗教自体のdisなのかな?とも思ったが、そのうち女の子を現人神扱いして死体を拝んでるのがバカ臭いみたいな描写になってくる上に、ゲドが出て来た後は死んだ後は闇の力とか言ってるから、ル=グウィンって有色人種を擁護して、女性差別に反対してるスタンスっぽくはあったけど、結局この人はアニミズム的なものには憧れていたのかもしれないけど祖霊崇拝とかを含めて実際の感覚的には全く掴めてなかったんだなーと。

そういう点、アジア人からみると何もわかっちゃいねえアメ公の呪術世界ごっこを有難がってるバカバカしさしかない。パヤオがアニメ化したくて枕元に随時おいてた時期があったり、

ゲド戦記 [DVD]
ゲド戦記 [DVD]

富野由悠季がオーラバトラーにゲドってつけたりとかしてるのみても、
爺達が有難がってた娯楽なんか、ホント御寒いよなーって感じ。

ロードオブバイストンウェル ゲド
ロードオブバイストンウェル ゲド

まあそういう爺どものおかげでラノベが既に溢れかえってる世の中でもあるけど、
ハリポの杖や学校で魔法を取得するのもゲド戦記の影響は絶対だし、

ハリー・ポッターと秘密の部屋 [Blu-ray]
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ゲド戦記1「影との戦い」は明らかにハガレンの禁忌にも繫がるだろうし。

鋼の錬金術師 完全版 コミック 全18巻 完結セット (ガンガンコミックスデラックス)
鋼の錬金術師 完全版 コミック 全18巻 完結セット (ガンガンコミックスデラックス)

でもこれ、後半はそれなりにダンジョン冒険してるからラノベテイストに翻訳すればルビが必要な子供達でなくて中二病世代にはいいかも?

ダンジョンといえば、見返しにMAPがあるんだけど、表2側と表3側に同じものを掲載するのではなくて、表2側には1巻に掲載してるアーキペラゴの地図を載せるべき。読んでて地名と位置が気になって仕方ない。俺は1巻を数十年前に読んでて地理も記憶にあったからなんとかなったけど。

ラノベといったが、タイトルとかは既にラノベ翻訳状態でgdgdだからもっと崩した書き方にすればいいのになー。

だって、これも原題は「The Tombs of Atuan」=「アチュアンの墓」であって、
「こわれた腕環」ってネタバレだぞ!
読み終わった後に扉絵を見ると「あー」とか俺は思ったが。

そも1巻は「A Wizard of Earthsea」=「アースシーの魔術師」だし。
そも。「ゲド戦記」って書いてて何処も「戦記」ものじゃないタイトル詐欺だからなW

こわれた腕環 ゲド戦記II  (物語コレクション)
こわれた腕環 ゲド戦記II (物語コレクション)

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2017年11月29日

統計でウソをつく法  数式を使わない統計学入門 ブルーバックス

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)
統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

中二の時に図書委員長だったのを良い事に、文庫や新書系で少しでも興味があるのを目録を眺めて片っ端から購入依頼を出した事がある。
日本がまだ豊かな時代だったので呆れる位に全部を司書が買ってくれた。
のだが俺は受験勉強というものを全くしないで高校に進んだけど、2年で読める本の冊数は明らかに超えていた。

その中にこの本があった。

其れから数十年が経過し、何度も図書館でも見かけはしても他の本を借りる方に枠を使ったりで読んでこなかった。

1954年に書かれた本なので今の若い世代からすると「キンゼイレポート?何それ?」だろうけど、

キンゼイ報告と日本女性の性行動 (1954年)
キンゼイ報告と日本女性の性行動 (1954年)

(へー。コッポラが監督してリーアム・ニーソンが主演したキンゼイの映画なんてあったんだ。10年以上も前に。)

愛についてのキンゼイ・レポート [DVD]
愛についてのキンゼイ・レポート [DVD]

なので執筆当時にタイムリーだったネタも今となっては「何それ?」ではあるけど、数字はかわらないし、取り上げられている事例の問題点も変わらない。

新書らしく文体も軽妙で、多分に中学生の時に読んでおいてもいいだろう。
とはいえ、当時の俺が読んでも何ら目新しい事もなく、まあねで済む内容でもある。

とはいえ原題でもビッグデータだ、AI解析だってバズワードを商売のネタにしようとしてるのに踊らされてるような連中は読んでおいた方がいい。

NHKっていう政府御用メディアのビッグデータ特番は噴飯ものだった。

>「ひとり暮らしの40代が日本を滅ぼす」NHKが作ったAIの分析が冷たすぎる
http://www.huffingtonpost.jp/2017/07/22/nhk-ai-made-shocking-analysis_n_17510952.html

因果が数理論理に従ってなければ風は吹いても桶屋は儲からない。取らぬ狸と昔から言われている。

見せかけ相関問題は現在でもニコラスケイジ事例などでネタにされているが。

>ニコラス・ケイジの映画が増えるとプールで溺死する人も増えるのか?
http://gigazine.net/news/20170403-correlation-causation/

この本の時代でも

「マサチューセッツ州の長老派教会の司祭の給料」と
「ハバナのラム酒の値段」には高い相関関係がある、という話があるが、
大きい視点から見たら全体的な物価上昇ってのがあるでは?とか言えたりする例も書かれている。

原因と結果が前後してしまっていたり、無関係のものをこじつけても因果や相関にはなりえない。

「大学を出れば高収入が得られるのか?」
との話も、
大学生には2通りある。「頭のいい学生」と「金持ちの子供の学生」で、
金持ちの子供は金が金を産むのだから、大学へ行こうが行くまいが大金持ちの子供は低額所得者の中には見当たらない、とのサンプリングの歪みなどを例示している。

・少ない母数やサンプリングの偏り
・平均として出されている数は算術平均なのか、中央値なのか、最頻値なのか
・グラフや絵での心象操作や誇張
・原因と結果の非論理的なこじつけ


など、データとされるものの問題事例が次々と例示されているが、これは現代でも多くのメディアや企業や政府がやってる誤魔化しテクニックとしてよく見られる。

とはいえ、この筆者や訳者も大概で、俺は鵜呑みにはしない。

叩くデータの時は「共和党」という党名をあげつつ、大統領名の時はリンカーンともしているが、
褒めている時だけセオドア・ルーズベルトがウィリアム・マッキンリーの諸政策を大改革だの書いてやがる。
リンカーンもルーズベルトもマッキンリーも共和党であり、民主党の提示したデータについては一切の掲載が無い。明らかに偏った書き方による印象操作だ。
多分にダレル・ハフ自身の支持政党が有利になるように片方だけをdisっているバランス欠如もサンプリングから良く解る。

そして訳者の高木秀玄があとがきに
「まともな人間をいくら分析してみても人間の本当の性格はわからないが、
どこか狂った人間を分析してこそ本当の人間というものがわかるように。」

などと、統計学の元教授とされている人物が
「まともな人間」
「人間の本当の性格」
「狂った人間」
「本当の人間」
など、ふざけた言葉を吐いていやがるが、これらは比較の問題でしかなく、
「まともな人間」や「本当の人間」が定義されない事には何をどうしようと結果は出ないので、鶏が先か卵が先かで「狂った人間」も定義は出来ない筈だ。
また「人間の本当の性格」というのも、本来「性格」というものには個体差があってしかるべきものに対して、「人間」という種としての括りをする事自体があまりに非論理、非数理すぎて、
こんなのに生徒として金を払って教鞭を執られた人々は一体何を学んだんだろうねえと。
あー、だから元教授なのか(察し)。

そんななので、翻訳の内容や書き方も彼方此方に首をかしげたくなるところもままある。
これ、多分に翻訳しなおした方が良い。

そんな翻訳内容でもあるのだが、めんどくさければ若いうちに最後の10章目だけでもこの本に目を通しておくと数理論理的に物事を判断できるできないの差は大きいと思う。

ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門 (ブルーバックス)
ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門 (ブルーバックス)

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2017年05月15日

美女と野獣の「野獣」イメージの移り変わり2

美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(日本語版)
美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(日本語版)

>美女と野獣の「野獣」イメージの移り変わり
http://read.seesaa.net/article/449892060.html

続き。

http://mjoseph.comminfo.rutgers.edu/Images_Beauty_Beast.html
上記のだとウォルター・クレイン版の挿絵が1870年。

La Belle Et La Bete
La Belle Et La Bete

御覧の通り、野獣の頭部はイノシシである。
なんかベルが野獣を絞め殺してる構図みたいにみえなくもねえけどw

インターネットアーカイブに本の全部が収録公開されてた。
https://archive.org/details/beautybeast00cra

80年代後半は猪、獅子とか悪魔から遠ざかって動物モチーフだらけになる。

1910年を過ぎるとラヴェルのピアノ連弾マ・メール・ロワ第4曲 美女と野獣の対話がバレエになるなどで、

Bolero / Ma Mere L'Oye / La Valse
Bolero / Ma Mere L'Oye / La Valse

ブームがリバイバルしたせいか作品点数が増えるが、割と好き勝手な野獣のデザインが増える。

それでも割と猪が人気で驚くw

俺、ヘンリーフォードの猪みたいな象みたいなデザインの好き。

merchant-caught-by-the-beast.jpg

イタリア版のZelinda and the Monsterを含むともう「バケモノ」前提なのでデザインは超好き勝手。

>Zelinda and the Monster – The Italian Beauty and the Beast.
http://www.pookpress.co.uk/zelinda-and-the-monster-story/

そんな感じでアン・アンダーソン画とかモンスター風デザインの表紙絵も多いんだけど、

9781473326323_BeautyAndTheBeast_Origins_19.png

何のモチーフもないデザインだとデータ的に収拾つかなくなることは見えてるので、
もう他人が纏めてくれて解ってる時系列は無視して、逆にフランスの原典La Belle et la Bête側に遡ってみる事とする。

とかいっても検索してみるとこういうページが既に

>The History of Beauty and the Beast
http://www.pookpress.co.uk/project/beauty-and-the-beast-history/

これを見ると1885年のは猪。

BeautyandtheBeast_PeterThompson_3.jpg

1875年のは黒いサーベルタイガーみたいなの。

BeautyandtheBeast_VBoyle_4.jpg

なんかこのサイトで紹介されてるブログを纏めたみたいな書籍の表紙の象さんが超気になるW

Madame de Villeneuve's Original Beauty and the Beast - Illustrated by Edward Corbould and Brothers Dalziel
Madame de Villeneuve's Original Beauty and the Beast - Illustrated by Edward Corbould and Brothers Dalziel

http://www.pookpress.co.uk/shop/villeneuves-original-beauty-beast/

アーサーラッカムだのの版権切れの絵とか、文章を纏めて売ってるみたいね。
http://www.pookpress.co.uk/project/beauty-beast-illustration-gallery/

でも、ギャラリーに表紙の象のは載ってないという・・・

しかも、画像検索したが邪魔臭いPinterestのばっかかかって結局、原典が解らず。
こういう点、ソース側でないフェイクニュースだの、ただのまとめサイトをSEOだので上位に持ってくるGoogleは検索としてもうオワコンって事が非常に良く解る。

仕方ないので放置。

色んな時代のを纏めた記事がコレ

>The Beast
http://nydamprintsblackandwhite.blogspot.jp/2012/11/the-beast.html

古い方は猪より狼な様子と見とったのはあってる模様。

そしてコレ。

Beauty and the beast
https://www.kb.nl/themas/kinderboeken-en-strips/sprookjes-in-de-kb/beauty-and-the-beast

読み通り、先ずは悪魔や狼が野獣のイメージで

xke425_p_34.jpg

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次に猪ブーム。

Beauty And The Beast (Two Versions) (Golden Deer Classics) (English Edition)
Beauty And The Beast (Two Versions) (Golden Deer Classics) (English Edition)



その次に何故か、熊ブームが到来する!w

Beauty and the Beast: The Ultimate Collection
Beauty and the Beast: The Ultimate Collection

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La Belle et la bête, livret et cassette audio
La Belle et la bête, livret et cassette audio

で、その後に映画の影響だかでライオンブームが来るんだけど、

The Singing, Springing Lark (First Edition): The Brothers Grimm 'Beauty & The Beast' Fairytale (English Edition)
The Singing, Springing Lark (First Edition): The Brothers Grimm 'Beauty & The Beast' Fairytale (English Edition)

La belle et la bête
La belle et la bête

俺が調べてて一番面白くおもったのは1969年のEric Winter画版。

Vintage Ladybird Book BEAUTY AND THE BEAST Well Loved Tales Series 606d Matte Hardback 1970 https://www.arranalexander.co.uk/vintage-ladybird-book-beauty-and-the-beast-well-loved-tales-series-606d-matte-hardback-1969-5990-p.asp

美女と野獣

美女と野獣

美女と野獣

アメリカンパルプなイラストテイストも懐かしくて良いですけど、

野獣は「イケメンゴリラ」ですよ!
でも、逆にゴリラって怒らせなければ怖くは無いから言いえて妙。

イケメンゴリラ 君の瞳に乾杯!
イケメンゴリラ 君の瞳に乾杯!

そして2017年ペーパーバックの表紙をみたら、また猪になってる。
それで気づいたのは多分に野獣のキャラはイメージが定着しちゃうと、本来、ツカミに必須な外見の怖さが薄れてしまうのではなかろうか?

ぱっと見に「え!?」って思ってもらうデザインにする事の試行錯誤であの手この手を300年間、それぞれの時代の挿絵描きやデザイナー達がしてきた結果、飽きたら変える&浮きすぎないってのを意識した結果が、猪、熊、獅子などの一過性ながらも纏まってたり偏ったブームがある理由なのかもしれない。

Beauty and the Beast
Beauty and the Beast

posted by wolf_howling at 05:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

美女と野獣の「野獣」イメージの移り変わり

美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック - デラックス・エディション-<英語版[2CD]>
美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック - デラックス・エディション-<英語版[2CD]>

日本科学未来館の「ディズニー・アート展 いのちを 吹き込む魔法」でデザインスケッチやコンセプトアートが多く展示されているのだが、

ディズニー黄金期の幻のアート作品集: THEY DREW AS THEY PLEASED Vol.1 1930年代に活躍した4人のアーティストの人生と、その素晴らしき作品たち (THEY DRAW AS THEY PLEASED)
ディズニー黄金期の幻のアート作品集: THEY DREW AS THEY PLEASED Vol.1 1930年代に活躍した4人のアーティストの人生と、その素晴らしき作品たち (THEY DRAW AS THEY PLEASED)

そういえば美女と野獣ので、デザイン中の野獣の顔はマンドリルだったなと思い出した。

シュライヒ ワイルドライフ マンドリル (オス) フィギュア 14715
シュライヒ ワイルドライフ マンドリル (オス) フィギュア 14715

以前、洋書の画像検索をしていて、ふとした事から美女と野獣の「野獣」イメージの移り変わりに興味を持ったことがある。

絵を纏めてる方も海外にはいたんだけど、
http://mjoseph.comminfo.rutgers.edu/Images_Beauty_Beast.html

これはBeauty and The Beastの歴史で1800年代の作品であって、より原作は古いんだよね。

1740年にガブリエル=スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ夫人が書いた「La Belle et la Bête」が最初。

なのでフランス語の方をあたる。

https://lesmondesdeblanche.wordpress.com/2015/08/03/une-romance-intemporelle-la-belle-et-la-bete-17401757/

このエントリの一番古い挿絵の写真はフランク・ラウが書いたものだそうで、書籍の年数を拡大して見ると「1756年」とある。

https://lesmondesdeblanche.files.wordpress.com/2015/08/img_4079.jpg

「1756年」なのでこれは所謂、ボーモン夫人として知られるジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン版だと判る。

La Belle et la bête (Classics To Go) (German Edition)
La Belle et la bête (Classics To Go) (German Edition)

ビーストって言葉が悪魔を意味するものでもあるので、この画像だと、狼の容貌で足が鳥みたいな感じ。

この本の表紙と同じ画像がエントリにも載ってるので多分にこの本から撮影したんだろうけど。
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/815yOF2FQ9L.jpg

La Belle et la Bête



収録されている画像を見るに、これなんてまんま狼だね。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51xgAoXpBPL.jpg

La Belle et la Bête

てことで、大元に遡るとイメージは「悪魔」、後に「狼」。

じゃあ何で今はライオンみてえなのが多いんだ?って事だけど、
ディズニーが白雪姫やシンデレラ、アリスの服装含めてイメージ固定をしてしまっている影響はあるけど、

白雪姫 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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シンデレラ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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ふしぎの国のアリス MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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多分にこの1946年のジャン・コクトーのモノクロ映画のデザインパクリなんじゃねえのかなと。

美女と野獣 [DVD]
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舞台含め着ぐるみなり特殊メイクをせざるを得ないのでそれに無理のないデザイン含めてこれにジャン・コクトーの場合はおちついたんだろうなってわけだけど。

絵なら関係ねえよなあー!でぃずにー!(苦笑)

ホントはこういうパターンがあるって版権切れの画像やペーパーバックの表紙をAmazonのエンベッドで纏めるだけのつもりだったんだけど、なんか長くなったからとりあえずここまでで区切る。

続きはこちら

>美女と野獣の「野獣」イメージの移り変わり2
http://read.seesaa.net/article/449893390.html

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posted by wolf_howling at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月04日

『新・日本の経営』(日本経済新聞社, 2004年)

新・日本の経営
新・日本の経営

唐突だが、俺は週間予報とか3か月予報というムダは辞めた方が良いと数十年前から思っている。
というのも半日後の天気ですらいまだに当たらない精度で、数日先はおろか数か月先などを読む事自体に意味がない。それを大々的にばらまく風説の流布に何のいみがあるのだろう?
というか、多くの一般人にとって天気の主な問題は「雨が降るかどうか」であって「随時。折り畳み傘を持っていれば別に何ら問題はなくなる」

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他人の占いに自分の行動判断をおもねても誰に責任転嫁できることもない自己判断なのだから雨が降ろうと傘を持っていれば大抵は問題なくなるのだから天気予報というものを見る時間の無駄もなくなり、有効に時間を使える。
但し、現在何処に雨が降っているかの情報は有用だ。
https://weather.yahoo.co.jp/weather/raincloud/13/
所詮、人間は予知より、今何が起きているかをどれだけ早く情報取得するかの方が必要なのだ。

ということで、天気予報だのは的中度だのを出してみれば全くの無駄ということも更に解ると思うのだが、
経済占いについても同じことが言える。
ニュース番組の解説者が言った占いの結果はどうだったのかを後から検証すれば誰が大外れというか意図的な飛ばしをやってたかどうかまでわかる。
読み捨てられる新聞や、刹那的な生放送だった時代と誓って今は録画までできアーカイブできるから、誰が嘘吐きか良く解る。

結果論という言葉があるが、そもそも全ては結果次第だろう。

この本は「終身雇用」という言葉の生みの親、ジェームズ・アベグレンの最後の著書で、既に日本の「終身雇用」というものは崩壊して現在のアホノミクス、黒田バーカの混迷経済の続くばかりの現状だ。

どアホノミクスとトラパンノミクス どっちも「アホ」たる30の理由
どアホノミクスとトラパンノミクス どっちも「アホ」たる30の理由

1991年のバブル崩壊後に

バブル:日本迷走の原点
バブル:日本迷走の原点

2008年にリーマンショックがあったわけだが、

リーマンショック以後―変貌する資本主義
リーマンショック以後―変貌する資本主義

この本は2004年に「失われた10年はなかった」だのたわけた事を書いている。
実際は失われた20年の後も更に失われた時代が続いている。

作者はリーマンショックをみるまでもなく2007年に他界しているのだが、この時の占い師の戯言がどういう結果になったかを見てやろうと思って読んでみた。

ただ占いというのは全て嘘で固めるわけでなく、ある程度の本当を混ぜておかないと誰も騙される人間が居なくなる。そういう所含めて、都合のいい数字のデータだけ引っ張ってきてる陳腐な占いだなと思いながら読んだ。

のだが、日本的なクライマックス技法で書かれる書籍と違って、合理的に結論ファーストで書かれているレポート技法である構成は時間の無駄が無くて良いと思った。(こんな古本読んでるだけで相当に時間の無駄だが、そういう余裕こそ「遊び」だからそれはいいのだW)

加えて、「日本が何を失ったから衰退したのか」がこの本を読んでなんとなく俺は再確認できた。

既にそれは1章に書かれている。

それはジェームズ・アベグレンが「日本的経営」と呼んでいたものの一部だ。

日本的雇用制度はどこへ向かうのか
日本的雇用制度はどこへ向かうのか

P.22 >日本の企業は社会組織、社会の共同体であり、共同体の全員が将来にわたって幸福に生活できるようにすることを目標にするとともに、十分な成績を達成しようと努力している。


この後にジェームズ・アベグレン曰くの「日本的経営」として、合意に基づく意思決定、「終身雇用」、「年功序列」、「労働組合」と続くのだが、

今、日本の企業の中で会社という「共同体の全員が将来にわたって幸福に生活できるようにすることを目標にする」企業がいったいどれだけあるだろうか?

その後に第4章で「終身雇用制は終わったのか」との内容で大企業だけの数字をピックアップして下らない当時の現状擁護をしてもいるのだが、この書籍は『新・日本の経営』であって、雇用されてる側の事は考えてない偏りが、あまりにも正確な事実をとららえることができなかった最大の欠点だと其処からも良く解る。

偏った物の見方は当然、誤った読みを齎す。

其れの最たるものが欧米という衰退国家のやり方を模倣した様々な事で、その行き詰まりが現在の衆愚政治の末路に現れている。

この書籍には欧米の猿真似が危険である事は述べられており、様々な海外進出やM&A失敗例も挙げられているが、中でも悪質なのが「アメリカ型経営」である。

アメリカ型の経営は経営者と株主の為に企業があり、それらの利潤追求からすれば労働者は敵対関係に必然的になる。
日本の経営者は当時猿真似も極まって、経営責任も碌にとらないのに肩書だけCEOなどと変更したりもしていた。

そのCEOのストックオプションや年金を「コスト」として計上する一方で、CEOは労働者の数百倍の給与をもらいつつ、リストラも経費と称して労働者を切り捨てたのが欧米流のやり口だ。
挙句が大型倒産が増えた。
ストックオプションを持つCEOや株主の目標はIPOをして株価を上げた後に売り払う事にある。
それは株の発行で経営資金を集める企業側の目的や、配当を得る事を目的とした株主の関係から完全に逸脱した賭博でしかない。
しかもこの本にも書かれているが1996年当時の会計報告ではマイクロソフトは28億ドルの純利を計上していたが、ストックオプションコストを差し引くと102億ドルの赤字企業だった。
世界一の金持ちビルゲイツの経営実態はそんなものだ。

トマ・ピケティが数年前に今更述べるまでもなく、当時の世界銀行の分析でもアメリカの貧富差はエチオピア、ガーナ、カンボジアのようなプランテーション後の独立国などと同レベルだったのだ。(P.266)

21世紀の資本
21世紀の資本

そして株価を釣り上げる為にアナリストやマスゴミと癒着し、挙句が会計の不正操作にまで至った。

エンロン事件のあと、アメリカ企業の10%以上が粉飾決済を認めて、過去の修正をした。
その結果、それらの企業の時価総額が1000億ドル減少した。(P.208、209)

エンロン事件再訪:金融界で繰返された同じ過ち 社会学者らが見たコーポレートガバナンス論A
エンロン事件再訪:金融界で繰返された同じ過ち 社会学者らが見たコーポレートガバナンス論A

中国から報告される成長の数字があてになりっこないのはこの本が書かれていた2004年でも既に当然の如く指摘されているが、何のことはないアメリカも中国と同レベルでしかない。

そしてそんなアメリカもリンカーンは

>「労働は資本より先にあり、また独立したものである。資本とはたんに労働の果実に過ぎない。労働が先になければ、資本は決して存在しえないだろう。労働は資本にまさり、またより真剣に考察されるに値する。


と言っていたのだ。

https://ja.wikiquote.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%B3

>Labor is prior to and independent of capital. Capital is only the fruit of labor, and could never have existed if labor had not first existed. Labor is the superior of capital, and deserves much the higher consideration.


それに比べて、拝金主義のレイシストでナショナリズムを煽るだけのデマゴーグを衆愚政治でトップにまでしてしまった結果、就任後100日経とうが何の公約も果たせないまま嘘吐きである事にやっと気づき、挙句が最低の支持率記録を更新し続けてる国がアメリカだ。

そんな奴の所に何度も訪問し、嘘吐き大統領に「米は日本と100%ともに」と言われた!とか嬉しそうに言ってるポチ外交首相なんかを支持してる日本を傾けてる現実をみようともしない連中なんかが選挙権をもってる事での衆愚政治の結果だけどな!

日本の最高支持率をもってる首相は北朝鮮に米くれてやってた歴史的事実からみても、人気投票でしかない衆愚政治のザマが今の無責任極まりない有様だって普通の脳みそ持ってれば気づくよな。

終章のアジアの未来展望で、当時の中国の急な発展と、まだ上昇傾向にあった韓国経済についての読みも、大したことはないのだが、当時からこの現在に渡っても既に賠償もすんでいる第二次大戦をネタにしたゆすりを中韓のクズどもがいまだに続けていて、それにみかじめ料を血税から払い続けても何の結果も出せていない状態を外交とぬかす政治家や役人の無能ぶりが改めて確認でき憤る次第だった。

なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか わが国だけが近代文明を手に入れた歴史の必然
なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか わが国だけが近代文明を手に入れた歴史の必然

日本は衰退する欧米などの猿真似はやめて、日本が発展していた頃の強み、
「短期的な利益でなく長期に企業という家族的な組織を長持ちさせる事を意識した経営」
に立ち返るのが本来アタリマエなのではなかろうか。

日本の経営 〔新訳版〕
日本の経営 〔新訳版〕

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2017年03月08日

中世大学都市への旅

中世大学都市への旅 (朝日選書)
中世大学都市への旅 (朝日選書)

教育機関の成り立ちの背景として、教会や王侯貴族の勢力背景も興味深かったし、
教会を母体とした学校の成立の場合、神学に始まるが、
そのうち、他の国や組織とのやりあいをする為には法学が必要になり、
その後、多くの人の役に立つ実用的な医学の格が上がっていくのも、
ギリシャ都市国家群やローマ帝国最盛期時代から狂信のせいで暗黒時代に衰退し、科学を否定したインチキ宗教では実際に人を助ける事ができなかったという事実からヨーロッパ人が経験則から学んだ無知からの復興の流れの様で面白かった。

様々な資料の引用が大量にみられ、その幅広さもなかなかなのだが、いかんせん、この本の筆者の感想や、余計な解釈、下手くそな比喩、面白くもないジョークと思しい文章など、それらさえなければ資料性はそこそこある本だと思う。

筆者は文献を集めて、把握し、必要個所をまとめ上げるというスキルは非常に高い人なのだろうと認めるが、解りやすい説明や文芸力側がからっきしなのに何故、文筆して自己主張しようとしてしまうのかねえW

人は無いものねだりをするという事もよく伝わる書籍だった。

ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け
ヨーロッパ 大学都市への旅―学歴文明の夜明け

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2017年03月04日

「イルーニュの巨人」クラーク・アシュトン・スミス

イルーニュの巨人 (創元推理文庫)
イルーニュの巨人 (創元推理文庫)

こないだ「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方を読んだんだが
http://read.seesaa.net/article/447326047.html

「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の翻訳文があんまりなので、こっちも読んだ。

んだけど、やっぱダメだな。

井辻朱美の文体はエターナルチャンピオンシリーズで辟易してたので、忌避して「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方を読んでみようかと思ったけどダメで、こっちを読んでもやっぱダメな事が判ったという…。

加えて「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」の方は作品中の年代順に並べてあるって事には論理的に何の意味もメリットも感じなかったのだが、
「イルーニュの巨人」は、それこそ編集って行為を放棄してるとしか思えない酷さだった。

クラーク・アシュトン・スミスの作品世界観には古代ハイパーボリアや未来のゾティーク、ムー大陸やアトランティス、レムリアに、中世からルネサンスにかけての魔法がある設定フランスのアヴェロワーニュなどがあるのだが、井辻朱美のこの本はそれがしっちゃかめっちゃかな順で収録されている。

脈絡もテイストも構成としても何か意図があると全く思えない順番だった。
これならまだ大瀧啓裕が纏めて分類して3部作にしてる方がまだ妥当な気がしてきた。
でも、結局はそれら全部が評価が低い出来やニーズが低い売れ行きだから4冊とも絶版全滅状態なんじゃねえの?

東京創元社は復刊再販のハッシュタグ集計アンケとかハヤカワの真似みたいな後追いしてたけど、新刊ラインナップ説明会だ何だって以前に、そもそも新刊出すときの企画や品質が伴わなければ、復刊以前の問題だと思う。
碌に売れもしない本は復刊希望以前に「商売でやってる筈なのに何で出したんだ?お遊びか?」って話だし。

ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)
ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)

ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)

アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)
アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)

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2017年02月24日

「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」クラーク・アシュトン・スミス

アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)
アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)

H・P・ラヴクラフトやロバート・E・ハワードの友人で共にウィアード・テイルズ御三家とも呼ばれるクラーク・アシュトン・スミスの作品集。彼はクトゥルフ神話で魔神ツァトグアや、魔道士エイボンを世に送り出した。

読んでみての1ページ目から最後までの感想は、翻訳の文体がダメ。に尽きる。
言葉というのは人に伝えるためのコミュニケーションツールの筈だが、
この作者は自分の為に文章を書いてるとしか思えない。
だから売れなくて早々に絶版になるんだろ。

冒頭から珍奇な造語を多用した、くどくどしいばかりで読みづらいだけの文章の作品から始まるのだがが、徐々にそういう感じでもなくなってくるので、俺が不快な文章に慣れてるわけでなく、明らかに翻訳者が最初だけ意気込んで余計な事してたのが伺える。
創元推理社や早川書房って「俺たちは角川とは違う!」みたいな妙な固執があるんじゃねえの?
ラノベを毛嫌いしても売れなければこの本みたいに絶版になるだけで、ひいては出版社自体がなくなっちまうぞ?

だいたい、編集ってのがしてないなと思ったのが、この作品の並べ方も読後感とか盛り上がりとかの構成を考えてるとは思えないごちゃまぜ間しかない。

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488541040

アヴェロワーニュ年代記
「アヴェロワーニュ」
「怪物像をつくる者」
「アゼダラクの聖性」
「イルゥルニュ城の巨像」
「アヴェロワーニュの媾曳」
「アヴェロワーニュの獣」
「マンドラゴラ」
「ウェヌスの発掘」
「サテュロス」
「シレールの魔女」
「物語の結末」
「蟾蜍のおばさん」

「アヴェロワーニュ年代記」ってサブタイついてて、あとがき読んだら、翻訳した奴が並べた順番で、作中の編年体での時系列順なのか、と。
でもタイムトラベルしてる作品とか、年代不明の作品があるなら、そのみょうちきりんで無意味な拘りも一貫性なくて意味なんか全くねえけどな、と。

ナルニア国物語とかは一連の物語だから、作者が書いた順なんかでなく時系列で並べた方がいいと思う。
たとえ一番古い話がツカミとしては大して面白くなかったとしても解りやすさ側を無視したせいでつまらなくなってる。だからハリポみたいに続かないで映画シリーズも頓挫してる程度の魅力なんだよと。

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)
「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫)

短編なら猶更。
「サテュロス」の後に「物語の結末」が並んでいた点だけは偶然に等しいとはいえ「お!」って思った。
世界観てのはそういうもんだろう。
というかエンタメなら「物語の結末」をラストに持ってくるべきだと思う。
内容が途中からテメー何が言いたいんだよ!ってブレブレになる「はてしない物語」を描いたミヒャエル・エンデなら激怒しそうなオチが多いわけだけど、

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

狼男も吸血鬼もラミアもむしろウェルカム!なクラーク・アシュトン・スミス的にはむしろ納得のオチの数々だし。

「蟾蜍のおばさん」は時系列が解らないから最後にするってのも小説の構成としてはありえない判断だと思う。
むしろ、これがクラーク・アシュトン・スミス作品って軽いツカミとしてはむしろ向いていて、これがクライマックス!・・・って作品ではないんだから、逆にどちらかといえば冒頭に持ってくるべきだろう。

一応、あとがき解説にはC・A・スミスの黒い革表紙の手帳「黒の書」に書かれていた草稿についての概要解説があり、それだけは役にたった。

此方の方の纏められた11作品
http://www.h6.dion.ne.jp/~al_azif/averoigne/averoigne_01.htm

アヴェロワーニュ(Averoigne)
アヴェロワーニュの獣(The Beast of Averoigne)
アヴロワーニュの逢引(アヴェロワーニュの媾曳、A Rendezvous in Averoigne)
イルーニュの巨人(イルールニュの巨像、イルゥルニュ城の巨像、The Colossus of Ylourgne)
ヴィーナスの解放(ウェヌスの発掘、The Disinterment of Venus)
怪物像をつくる者(The Maker of Gargoyles)
シレールの女魔法使い(シレールの魔女、The Enchantress of Sylaire)
聖人アゼダラク(アゼダラクの聖性、The Holiness of Azedarac)
ヒキガエルおばさん(蟾蜍のおばさん、Mother of Toads)
マンドラゴラ(The Mandrakes)
物語の結末(The End of the Story)
森の神サテュロス(サテュロス、The Satyr)


以外に草稿としては
「黒の書」には

「サドクアの神託」(ツァトグア)
「アゼダラクの破滅」(「アゼダラクの聖性」の後日談)
「アヴェロワーニュの魔女」

「黒の書」以外の草稿で他に

「サバトの女王」
「アヴェロワーニュの狼男」

があるそうだが、
これらの概要を気楽に読んでるのが一番この本で有用だった。

研究者がドキュメントつくるのと、作家がエンタメ作品書いてるのは意味が違うし、少なくとも小説スタイル側は向いてねえんじゃねえの?

そして「1書を編むには満たない」とか本のボリュームなんてのはカフカの「変身」でも事足りるんだからあまりに下手な言い訳だし、

変身 ─まんがで読破─
変身 ─まんがで読破─

完訳版を目指すならそれらの草稿も訳して入れておくべき!

つまるところ、年代記といいながら、解らないものがあったり、漏れがあって全集状態でもないのならコンセプトからして問題があるって企画中に普通の論理思考能力があれば作家も編集者もプロなら気づくだろう。

何より編集が仕事してねえなーと思うのが、あとがきタイトルの

「時の彼方の神話から泡沫のロマンスへ」って奴。

小学生の作文添削でも「の」が多すぎです。長いなら読点入れろって赤入れられるレベル。

井辻朱美の翻訳よりはマシだろうと思ってこっち読んで大失敗。不完全版なら猶更。

井辻朱美の文体はエターナルチャンピオンシリーズでこりごりしたので「イルーニュの巨人」をあえて避けたのだが・・・

メルニボネの皇子
メルニボネの皇子

井辻朱美なんて、再販すればアリオッホとかありえなさすぎだろう!。
マイケル・ムアコックや早川書房もコイツが翻訳さえしてなければ、ファンタジーブームの時に日本でももっと売れてたろうにと。
「マイクル ムアコック」とかも検索性を損なう表記とか自称作家の自己満足に過ぎねえだろ。
発音に近づけるなら「マイコー」だろうし。
翻訳作家なんて他人の褌で相撲取ってるんだから、妙にクリエイター気取りで自己主張しようとすんなよ。
洋画で棒読みタレント起用してる下手な吹き替えと同じ位にネガティブな結果にしかならない。

早川や創元の起用基準ってなんなんだろうね?売れなそうな文章書く事?

といはいえ、井辻朱美の「イルーニュの巨人」側も眺めるしかないか。ヤレヤレだぜ。

イルーニュの巨人 (創元推理文庫)
イルーニュの巨人 (創元推理文庫)

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2016年11月08日

ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」開戦前夜ネオサイタマ

ニンジャスレイヤー 開戦前夜ネオサイタマ (不滅のニンジャソウル # 5)
ニンジャスレイヤー 開戦前夜ネオサイタマ (不滅のニンジャソウル # 5)

「アマング・ザ・エイトミリオン・スターズ」
メガデモ懐かしい。

メガデモを作ろう (SOFTBANK BOOKS)
メガデモを作ろう (SOFTBANK BOOKS)

ミニマルMIDI音楽とか。徹底して過去メディアやフォーマットがそのまま発展した世界設定なんだな。

M-Audio USB MIDIキーボード 49鍵 ピアノ音源ソフト付属 Keystation 49
M-Audio USB MIDIキーボード 49鍵 ピアノ音源ソフト付属 Keystation 49

ザ・ヴァーティゴを出さないのは、自分でも狂ってるって言ってるキャラ付けと、翻訳チームが自由にやって良いって扱いにせよそれなら尚更「質問コーナー」ってのの相性は確かに全く良くないわな。だって回答がある意味で「完全に無価値」な訳だから。
にせよ、作者が回答してるってスタイルにしたら、今度は読み物として全く面白くないという。

というか、翻訳者側が勝手に解説やってる設定自体がそもそも長らく無意味だったのに、説得力を増すためか今更に思いだした様に原作者ガーってやってる感しかない。
もうアニメ化と称した紙芝居がコケたせいでマーケ拡大の頭打ちは否めないし。

【Amazon.co.jp限定】ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 1 起 (初回生産限定版) (今石洋之描き下ろしBD全巻収納BOX) [Blu-ray]
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ダイハードテイルズ作品側の方へのWebの反応は…
http://www.diehardtales.com/

んでボンド「と称するのが」登場って話でしょ?

ハーン・ザ・ラストハンター: アメリカン・オタク小説集 (単行本)
ハーン・ザ・ラストハンター: アメリカン・オタク小説集 (単行本)

読者はニンジャスレイヤー作者を評価はしてても、翻訳チームへの評価は所詮、作家としてではなく翻訳者としてって形に固定しちゃいそうだけど、ペンネームって仕組はあるにせよビジネス的にそれでいいのかねえ?

流石にそろそろマーケ手法を大きく舵を取るべきじゃないのかな?

まさか「外科医の写真」みたいに墓場の近くまで持ってくつもり?

凋落しちゃう前にセンセーショナルな話題を作ってバズる時期に来てるんじゃないのかな?

Twitterは買収先すら見つからない有様だから、ある意味で突然死してもおかしくない訳だし。

>Twitter買収「最有力」セールスフォースも見送り。買い手候補全滅で今後も独立経営続行の見通し
http://japanese.engadget.com/2016/10/17/twitter/

Vine終了のザマ見ても、

>Vine終了の舞台裏──スター達は救おうとしたが折り合わずに去った
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1610/31/news084.html

>Vine終了の裏側。運営とVineスターの意見(とお金)の不一致
http://www.gizmodo.jp/2016/11/vine-star-secret-plan.html

クリエイターの移動先のYouTubeやInstagramなどは安定経営状態なの見ても解るけど、ジャック・ドーシーは「ふぁぼ」をイイネなんかにするよりもやる事ある時期に何ら手を打たなかったんだから経営能力ねえ事はとっくに証明されてる訳で。

Twitter自体が消えたらニンジャスレイヤーってテキストベースコンテンツはどうするつもりなのかねえ(苦笑)
単なるカクヨムだのに載せて単行本へって形になったら、今までのヘッズとの交流とかそういう流れは失われるだろうし、ブログや、ツイキャスだの動画とか他Webマーケ結果も既に微妙って結果は出てしまってるし、
noteで商売って規模でもないフォロワー数とかの結果側まで出ちゃってるよね。
https://note.mu/diehardtales

フリーミアム的な面白いコンテンツの流れ「だった」けど、時代もプラットフォームも切り替わりは早いし、スマッシュヒットをこのままフェードアウトさせてしまうのも勿体ないとは思うんだよな。

ソーシャルゲームのビジネスモデル: フリーミアムの経済分析
ソーシャルゲームのビジネスモデル: フリーミアムの経済分析

余湖裕輝=サンの二誌連載って角川思惑も雑誌購読数を上げる程の結果は出なかったって判断での1誌に戻すって結果なんだろうし。

というか、角川が絡んだ段で既に詰んでたんだよ。
書籍の文字色や赤い枠だのの不要な手間かけてて視認落としてるヘボ装丁。
わらいなくのごちゃごちゃしてシルエットすら認識しづらいイラストや表紙。
この表紙をぱっと見て、作品を知らない人が読んでみようとか思うか?

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)
ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)

デジタルで絵を描くやつが陥るのが、兎に角描き込んでレイヤー増やせばいいとでも思ってるような書き方。

シンプルだった頃の表紙と見比べてみろ。どっちが作品内容が伝わる絵だと。

ニンジャスレイヤー第2部-1 ザイバツ強襲!<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-1 ザイバツ強襲!<ニンジャスレイヤー>

ニンジャスレイヤー第2部-2 ゲイシャ危機一髪!<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-2 ゲイシャ危機一髪!<ニンジャスレイヤー>

ニンジャスレイヤー第2部-3 荒野の三忍<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-3 荒野の三忍<ニンジャスレイヤー>

わざわざ手間かけて劣化させてるなんて無駄すぎる。
そういう情報デザイン目線で装丁やデザイン指摘できる人材も角川周辺にはいねえって話だよ。

余湖=サンのコミックはまだまだ今後も読みたいけど、角川である必要自体が何かあるのかな?とまで思う。
KDPとかに引っ越してもなんの問題もないような気がする。

ニンジャスレイヤー(9) 〜ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル(イチ)〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(9) 〜ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル(イチ)〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル
Kindle Paperwhite 32GB、マンガモデル、Wi-Fi 、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル

講談社版の「殺」も出だしは微妙だったけど、二次創作的な改変同人誌と思えば、それなりに読める気はする。
だけど今やってる連載はナンデ今更、タヌキ?
ナンシーリーを出したかったとか、メカ描写得意なのでダイダロス出したかったとか、サワタリ出したかったとかって描く側の気持ちは解からなくもないけど、既に他紙とアニメで認知されちゃってるものに自分の作品ぶつけてビジネス=「売上で勝つ自信」でもあるんですかね?と。

ニンジャスレイヤー殺(4) (シリウスKC)
ニンジャスレイヤー殺(4) (シリウスKC)

同人の自己満足で好き勝手やってるんじゃなくて、プロが商売で買ってもらいたい=購入する側に付加価値が高いものは既出じゃないものを選ぶってのが今更、指摘するまでもないレベルの選択肢じゃね?
そういう点では講談社にもプロの編集者はいねえからこうなるわけで。
マガジンが100万部切ったってNEWSみて「まだそんなに売れてたのか」って逆に思ったくらいだし。

>「週刊少年マガジン」、100万部割れ
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1611/02/news108.html

>「週刊少年ジャンプ」(集英社)は4〜6月から約1万7000部減の215万1667部、「週刊少年サンデー」(小学館)は約4万部減の33万部


これ、

>各社ともデジタル配信に力を入れている背景もあり、紙版の減少が続いている。

だの言い訳フォローしてあるが、だったら電子書籍数側の何らかのデータとセットでないと電子書籍にシフトしてる証明にはならないから、結局はこれまで通りに出版全体が斜陽業界って話だろと。

マガスペ廃刊で「これはひどい」状態の打切で炎上したりとか見てもだけど、要は「信頼問題レベルで支持できない作品を長年追っかけて裏切られる程の余裕は誰にもない」って話。

Dreams(70) (講談社コミックス)
Dreams(70) (講談社コミックス)

posted by wolf_howling at 03:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

ニンジャスレイヤー第3部「不滅のニンジャソウル」[2]死神の帰還「アンタッチド・ベイビー・アンド・シーワー・モンスターズ」

ニンジャスレイヤー 死神の帰還 (不滅のニンジャソウル # 2)
ニンジャスレイヤー 死神の帰還 (不滅のニンジャソウル # 2)

これも先述の通り、俺は読むのにWeb連載だか、書籍だかには一切拘りはなく、むしろWebで読める方が便利なのでこれも物理書籍にのみ掲載されてるのだけ読む。

口絵みた段階で「これ元ネタ、スリーメン&ベイビー」だろと。

スリーメン & ベビー [DVD]
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でも内容みるとサヴァイヴァー・ドージョーの異形バイオニンジャ達だから「アイスエイジ」の方だなとか。

アイス・エイジ [Blu-ray]
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赤ん坊の面倒をみるのに振り回される展開はとかみてもスリーメン&ベイビーなんだけど、赤ん坊のお母さんが子供を託して死んじゃう辺りはアイスエイジのパクリだなとかも思うので、多分、両方混ぜてるんだろうけど。

母親が死んじゃったりとかはあんまりインガオホーでもないので、ちょっと救われないショッギョムッジョ箇所もあるけど、全般的にサヴァイヴァー・ドージョーの連中の粗野なバカの集まりだけど、こいつら「いい奴ら」だなあと。

特に、噛ませ犬的な生命力の強さだけがとりえみたいな感じで、
キャラ性格は今一ピンと来ないハイドラだったけど、










この回読んだら、すぐ怒るし、子供っぽい所も多いバカだけど、傷ついた仲間は庇うし、気遣う優しい所もあるよな。
一気に俺の中でのハイドラの評価がポイント倍点!

カマイタチやセントールと3忍で正座で説教くらってたシーンとか想像して吹いたWWW

まあ何にしても、やっぱ大将フォレスト・サワタリいいよね!

ハイドラが勧めるようにヨメをもらえる日は果たして来るのでしょうか?W

中の人の関俊彦も心配してたW

http://ninjaslayer-animation.com/comment/

>ドーモ、はじめまして。フォレスト・サワタリ役の関俊彦です。
初登場では、ナンシー=サンに「必ずや俺のヨメにする!」と、いきなりの関白宣言?(笑)
魅力的なナンシー=サンと結ばれて、仲良くフォーや生春巻きを食べる日は来るのでしょうか???
その日まで私は闘い続けます。サイゴンッ!!!














ニンジャスレイヤー(5) 〜ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(5) 〜ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

ニンジャスレイヤー(6) 〜スリー・ダーティー・ニンジャボンド〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(6) 〜スリー・ダーティー・ニンジャボンド〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

posted by wolf_howling at 06:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト 「ホリー・スティック・アンド・サーディンズ・ヘッド」

ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)
ニンジャスレイヤー 秘密結社アマクダリ・セクト (不滅のニンジャソウル # 1)

第3部が完結した事もオチもTLで知ってるし、始まった4部もチラチラとはチェックしているけど、

実は第2部は最終章「キョート・ヘル・オン・アース」をまだ読んでない。

ニンジャスレイヤー第2部-8 キョート・ヘル・オン・アース(下)<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-8 キョート・ヘル・オン・アース(下)<ニンジャスレイヤー>

っていうか、Web上で追っかけづらい展開にしたのは書籍版を売ろうって魂胆だったのかもしれないけど、おかげで書籍掲載順に読んだ方が今後もよさそうだってのが解っただけで、リアルタイムWeb上の体験としては酷いものになってしまったことから、俺はTLで追っかけるよりはTogetterを見る方が纏まってていいし、更には書籍化も終わって、流れが片付いた後で読んだ方がネタバレだののダメージが少ないって事で、長期にほったらかしにして終わるのを待ってからどうするか決める方がいいって結論に至った、
リアルタイムイベント的な面白さはなくなるが、次のツイートが降ってくるのをながらにせよ待ってるのは時間の無駄。なので極端に言えば、意図的に3部まるまる終わるまで放置したのに近い。

Twitter連載という形式や、どこからでも読み始められるって利点が書籍を意識したがために完全に台無しになった。
ダラダラと長い話ばかりで重苦しい話も増えたし、キャラも増える一方で読みづらさが増している。
嘗ては出てくる個々のニンジャたちが如何に1発ネタで笑わせてくれて後に爆発四散するかってお手軽娯楽だったのに。ニンジャの数ばかりが増えてるけど、キャラが中途半端なのが全然スレイされずに生き残ってるばっかりで、嘗ての一発屋達の方がキャラが立ってる分、全然名前も覚えてるし。

更には何の為に出したり復活みたいなことをさせたのか良く解らない扱いのまで出てきた。
なんか当初にウケたキャラ達と違う嗜好に作者のキャラメイクが遷移してて、そういう意味ではどんどんつまらなくなってる。

しかも、2部は出てくる敵キャラに全く魅力を感じないどころか嫌いな奴ばかり。
デスドレイン一行なんて読んでて苦痛でしかない。人気なんて全く出なかったのは結果から明白だし、完全に失敗キャラ。

ニンジャスレイヤー第2部-6 マグロ・アンド・ドラゴン<ニンジャスレイヤー>
ニンジャスレイヤー第2部-6 マグロ・アンド・ドラゴン<ニンジャスレイヤー>

何の為のTwitter連載なんだよと。反応が良い悪いは定量定性的にわかるだろうにと。
まあそういうマーケ気にしないでやった結果がこれだよな。

そもそも、ダークニンジャを無理に持ち上げようってのも1部の後半からバレバレで読んでてつまらないので読み飛ばす事にした。

ニンジャスレイヤー(7) 〜メナス・オブ・ダークニンジャ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)
ニンジャスレイヤー(7) 〜メナス・オブ・ダークニンジャ〜<ニンジャスレイヤー> (角川コミックス・エース)

そんなでメインで楽しみにしてるのはどちらかというと余湖さんコミックの方。

何よりアニメイシヨンがブランドを傷ものにしただけの自爆ネガティブキャンペーンになった事は大きかったのだろうが

ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 4 殺 [DVD]
ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン 4 殺 [DVD]

流石に長編ばかりが続いたせいで読者反応がグダってきたのは嗅ぎつけたのか、2部が終わる前にかぶせて3部始めたり、短編てことを意識する原典回帰はややできてる感じがする。
(まあだからこその4期でのあれだけの大幅改変スタートなんだろうなとも。でもアメコミだのでは珍しくもないし。)

だからこれも先ずは書籍のみに収録されてるのだけ読んだ。


「ホリー・スティック・アンド・サーディンズ・ヘッド」


これ、クリスマス・キャロルが元ネタだってのはすぐに解るし、オチも楽勝で予想できたんだけど、流石に酷くて(褒め言葉)、脳内でコンテ切って笑った。

クリスマス・キャロル [Blu-ray]
クリスマス・キャロル [Blu-ray]

posted by wolf_howling at 04:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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