
韓編/権謀術数の代償
キングダム 戦国の七雄 第4話 韓編/権謀術数の代償 https://t.co/FSsWeXhoZ9 #GYAO #GYAOで無料配信中 #権謀術数 #趙 流石にハッシュタグに #韓非 は入れとこうぜ担当者さん
— 狼吼 (@wolf_howling) November 3, 2022
春秋戦国時代の「韓」の逸話って、始皇帝関連で「韓非子」や「鄭国渠」とかにならざるを得ないだろうなあ。

韓非子 悪とは何か - 加地 伸行
始皇帝は曹操と同じく、ずっと「悪役」として描かれてきた人物だけど、このドラマでは多分にラストの秦で持ち上げる必要があるから懐の深い人物として描いてる。これは制作意図だと読み取れる。

曹操 (1) 卑劣なる聖人 - 王暁磊, 岡本悠馬, 後藤裕也 監訳
でも、その始皇帝をもってして「たった1本の水路で」だの発言させちまってるので、逆に制作者が小人物である事側が際立ってる。
>鄭国とは - コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)「鄭国」の解説
>鄭国(読み)ていこく
https://kotobank.jp/word/%E9%84%AD%E5%9B%BD-1371157
>彼は秦王に説いて、渭水(いすい)の支流水(けいすい)から東の洛水(らくすい)まで300余里(約120キロメートル)にわたる大灌漑(かんがい)用水路を建設して渭水北岸の荒れ地を開発する工事にとりかかった。韓の計略は工事途中で発覚したが、鄭国はこれが秦の利益になることを説き、死罪を免れて工事を続行した。工事の完成によって、4万余頃(けい)(約18万ヘクタール)の田が灌漑され、もとの荒れ地は高収穫の沃野(よくや)となり、秦はこの経済力によって富強化し、天下統一を成し遂げた
司馬遷は『史記』河渠書に
>渠就,用注填閼之水,漑澤鹵之地四萬餘頃,收皆畝一鍾。於是關中為沃野,無凶年,秦以富彊,卒并諸侯,因命曰鄭國渠。
「関中(渭水盆地)または関中平原(渭河平原)は沃野となり、凶年はなくなった。秦は富強となり、諸侯を併せた」
と書いている。
つまり、鄭国渠がもたらした豊かさが諸侯を併呑する経済力につながった事は明白だし、鄭国渠は歴代の改修をうけて今現在でも恵渠として使われている。
>恵渠とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E6%B6%87%E6%81%B5%E6%B8%A0-1308623

史記(1)覇者の条件 (徳間文庫) - 司馬遷, 市川宏, 杉本達夫
始皇帝と言えば今現在においても6,259.6kmもある世界最大の人口建造物である「万里の長城」の基礎を築いたことで有名だが、

万里の長城 (福音館の単行本) - 加古里子, 加古里子, 常嘉煌
始皇帝は土木大好き皇帝だったので、国家のためと長城や灌漑水路を造った訳だが、造らされた国民側が多大な恨みを残したせいで「悪」とされつづけた訳だ。まあ私腹を肥やすばかりの現代のクソ政治屋と始皇帝は流石に違う訳だが。

秦の始皇帝 - 陳舜臣
さて前置きが超長くなったが、このドラマでは冒頭から韓を戦国「最弱国」と宣言して、生き残るための権謀術数とか言ってるけど、
秦に大規模な溝渠事業をさせて疲弊させようと鄭国を送り込んで、逆に秦を豊かにしたり、
始皇帝に登用されたものの、最終的には獄中で服毒自殺してるような実績をあげられない口だけ野郎が優れた人物な筈がないので、
権謀術数が聞いてあきれるレベルの愚策だらけの雑魚じゃねえかと。
このドラマでは趙一族が滅びそうになった時に恩を返すために命がけで進言して救った韓厥が報恩の人物として名を成した事で、韓氏は忠義の一族だと天下に知られた事が勃興の切っ掛けとしている。
>韓厥 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%8E%A5
無私の人物と、権謀術数、性悪説は真逆の思想行動であろう。
そして韓虎が魏や趙と共に晋の領地を分割して独立した時に段規に相談した時に、成皋の地を選んだ話を紹介しているが、
>戦国策67、韓王が段規に勧められて成皋の地を取る話
http://www.kikikikikinta3.com/article/473982821.html
河南郡の成皋は洛邑が近いとはいえ、地政学的に魏、楚そして秦に取り囲まれる土地を選ぶのは地政学のないバカなことは明白。
この領地取得から戦国時代が始まるのだが、ゲームスタート地点のリセマラする必要もなく選択できるのに、開始時に自らバカなスタート切ったんだから最弱も必然だし、一番最初に滅ぶのも必然。それは「戦術戦略」の欠如が原因であり、権謀術数の4文字全ての欠如を意味するだろ。
そういえば俺は「法家」申不害の逸話も「マンガ孫子・韓非子の思想」で読んでて一応知ってた。

マンガ孫子・韓非子の思想 (講談社+α文庫) - 蔡 志忠, 和田 武司, 野末 陳平
法をもって厳罰に処すことを国策として推進した結果、「術治」により申不害が宰相の20年ほどは斉の兵の力を借りて魏を攻撃したりもしたが、
国内の貴族の財産を没収し、私兵を解体して国兵にとりいれたりと剛腕をふるった。
まるっきりアリババやテンセントの経営者を脅して罰金とってる習近平のやり口とそっくりだわな。

ラストエンペラー習近平 (文春新書) - エドワード・ルトワック, 奥山 真司
>諸子百家が廃れる中。法家だけが抜きんでた
だの言っているが、それは
>君主の力を強めるものだった
とか、この媚びへつらいドラマが自分で言ってるように独裁者に都合がいいだけのシステムでしかない。
>勇敢さや実直さは消え策略や陰謀がまかりとおる。臣下は腹を探り合い、役人は騙しあった
>己の身の安全こそが最優先となり国に尽くすという高貴さや品格は跡形もなく消えた
国民あってこその国であって、暴君国家なんかに尽くす必要など「人間」であればありはしない!
ましてや、秦の白起に攻められた際に、このドラマは韓と趙の「連合軍」24万が秦の10万の兵力に敗北した「伊闕の戦い」の敗因を
>戦場でも保身と策略に走る。これでは勝てるはずがない
だのとぬかしてる。
>伊闕の戦い - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E9%97%95%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
だったら、テンセントは全ての資産も社員の命も中国政府に差し出してみたらどうだ?経営者からまずはやってみろよw

テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌 - 呉 暁波, 箭子 喜美江
劉邦に仕えた前漢の軍師、張良の父親である張平が上古を差し出す事で「長平の戦い」を誘導し、趙を盾として使ったが趙は兵40万を失い、うち20万は生き埋めで殺された。
趙編でもこの趙の大敗北は描かれていたが「降伏してきた兵20万人を少年兵240人を除いて全て生き埋め処刑」。
>キングダム 戦国の七雄 第2話 趙編/動乱の国
http://read.seesaa.net/article/493144262.html
白起は秦に恨みを抱いた趙人が禍根となると思ってやったらしいが、この徹底した大量虐殺を行った白起の末路も多分にこのドラマでは最終回に描かれるだろう。

キングダム 戦国の七雄DVD-BOX - ワン・ジンソン, リー・リーチュン, ユー・ロングアン, ジン・ティエムー

